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フィリピン視察旅行で気づいたこと(その1、交通)

2010年04月20日


先日、フィリピンの視察旅行に同行しました。

目的は、フィリピンでの植林の状況やスモーキーマウンテンに代表されるごみ処理の状況を見に行き、今後の活動指針の参考にすることでした。このブログでは、どちらかというと私がフィリピンという国に行ってみて感じたこと、考えたことなどを数回に分けて書いてみようと思います。

まず最初に交通状況についてです。

フィリピンの鉄道はあるのですが、路線も少なく、マニラ市内の一部と長距離移動用の国鉄しかありません。ですので、自動車やバイクが基本の交通手段になります。運転免許も申請に行けば、簡単に取得できるそうです。賄賂次第という話もあるようですが。

滞在中は車での移動がほとんどでした。乗っていると、ちょっと大丈夫かなと思うような運転。例えば、
・道路中央の白線を越えて内側から追い抜くこともしばしば。
時には左側の路側帯の側まで出ても追い抜く
・路上で交通警官が交通整理をしていてもほぼ無視。警官が避けるぐらい。
・車が通れそうな幅があれば、割り込みは日常茶飯
・クラクションは、渋滞で完全に止まったときと高速道路などを快調に飛ばしているとき以外は、挨拶がわりに鳴っている。
・高速道路には速度の上限があるが、一般道路には速度規制はないので、すいていれば飛ばす

市民も市民で、お米を乾かすのに道路いっぱいにお米を広げています。それを上手によけながら、みんな車もバイクも運転をしています。

そんな状況なのですが、不思議と車の接触事故などは殆ど見かけません。一度、バスの事故で高速道路が停滞したのですが、地元の人がなんで事故なんかするんだと言っていましたから、事故の数そのものが少ないのだと思いました。

帰国して調べてみると、

人口10万人あたりの事故件数

フィリピン:7.2件、日本:651.6件
(総務省統計局 「世界の統計」)

交通法規が整いすぎているぐらいの日本の方が、ありえない運転を日常的にしているフィリピンの100倍多いのです。人口あたりの交通事故死亡者数も5倍ほど違います。

フィリピンではいつクルマやヒトが飛び出してくるか分からないので、常に気を配っているというのがよくわかります。運転のスキルも相当高いように思いま す。一方で保険などの制度もおそらく十分とは言えないでしょうから、一旦大きな事故を起こすと生活が成り立たなくなるということも容易に想像されます。

先進国のドライバーなど自動車の中にいる人の安全性は、徐々に高まってきています。一方で自動車の外で事故に遭う人には、シートベルトもエアバックもありません。もし、運転している人が事故をしたら必ず死ぬ自動車だったら、きっと慎重に運転するようになるでしょう。

一見、無謀な運転をしているようで、 一線を超えない運転をしているフィリピンの人たちに見習うべきことがあるように感じました。