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生物多様性条約締約国会議(COP10/MOP5)の会議場で

2010年11月08日


生物多様性条約締約国会議(COP10/MOP5)の本会議場で、様々な国の代表が生物多様性条約に対しスピーチを行ないました。多くの国の代表が、自国の利益だけでなく、「地球益」も含めたメッセージを会議参加者や日本の国民におくっていました。心に残ったスピーチの一部を要約して掲載します。

400px-Flag_of_Gabon.svg.png●アリ・ボンゴ・オンディンバ ガボン大統領
(生物多様性アフリカ会議議長)
「アフリカの兄弟を代表して声を届ける。世界の生物多様性の4割がアフリカにいて、多くのホットスポットがある。しかし、その生息地の70%が消滅している。このままでは、その生物多様性がすべて失われてしまう脅威がある。アフリカでは、今や最後の警告が出ている状況である。断固たる決意を持って、生態系を安定させることが重要。食料や水は命のために必要なものであるが、これも生物多様性に依存している。自然資源が過剰に搾取され、人口増加、経済危機もある。人間活動のため、地球は死にかけている。もう、手をこまねいてみているような状況ではない。いろいろな違いを超えて、自己中心主義を超え、共通な理解が必要。この会議で命のパートナーシップをつくっていこう」

yem.gif●アリ・ムハンマド・ムジャワル イエメン首相
(G77+CHINA代表)
「私たち途上国も中心的な役割を果たしていきたい。生物多様性を保存するということは子どもたちや貧しい人達の生活や未来を守るということ。途上国の大部分の人は、生態系から食料や自然の恩恵を受けながら生活をしている。生物多様性の損失は未曾有の拡大をしてきている。貧しい人達にとっては気候変動も大きな影響を与えている。後戻りができなくなる前に、生物多様性を回復をしなければいけない。」

logo-header-left-220-en.png●アフメド・ジョグラフCBD事務局長
「[生物多様性それは命、生物多様性それは私たちの生活]これがこの会議のテーマです。その私たちの命、暮らしは危機にさらされている。地球上の種が30分に1種が絶滅、急速に生物多様性を失っているのです。私たちの子ども、孫たちの将来が危機にさらされているのです。日本やニュージーランドの子どもたちから会議の参加者へ向けてたくさんのメッセージが届いている。
『私たち一人ひとりが何かをしなければいけない』『先進国の環境フットプリントを減らして、世界の子どもたちを守っていかなければいけない』『地球を救おう、地球はひとつしかない』と。
これから10年、20年の行動で、私たちの将来が決まる。今、行動するべき時だ。だからこのCOP10に集っているのです。今度は私たちの番です。」

headLogo.gif●子どもCOP10の参加者からのメッセージ
「世界のトップの方々にお願いがあります。2050年までの40年間に世界の生物多様性が豊かになるように行動計画をつくると聞いています。どうか、具体的で実効性のあるポスト2010年目標を決めてください。多様な生き物がずっと生き続け、生き物にあふれる美しい緑や碧い海がいつまでも続くようにしてください。あなたがたの今の決断にかかっているのです。地球の生物を守るための行動を直ちに実行してください」

750px-Flag_of_Monaco.svg.gif●アルベル2世 モナコ国王
「多くの生物種が絶滅の危機に瀕している。毎日のように種が絶滅したり、生息地が減少しているだけでなく、今後も気候変動や人間活動でさらに悪化すると予測されている。現在は地球上での6回目の大絶滅と言われているが、これは全て私達人間の責任であり、失敗は許されない。何もしなければ、将来世代が影響を受ける。まだまだ危機は遠いものと思っているが、実はすぐそこに来ている。だから、直ぐに行動を取ることが必要で、どんな大きなコストがかかっても避けることは許されない。グリーン経済をベースにした世界に断固、変えていかなければならない。
産業革命以降、人間が自然を支配しているかのように、様々な開発をおこなってきたが、自然との共生、調和をする必要がある。生態系のバランスを取り戻さなければならない。今、それぞれがそれぞれの立場で出来ることを始めることが必要。それぞれに貢献できる場所がある必ずある。私たちは志を高く持ち続けよう」

720px-Flag_of_Brazil.svg.png●ブラジル代表
「私たちは将来の世代に対して責任がある。私たちの子どもたちが自然の恩恵を受けるために、今、アクションを取る時。政治的な意思によって強い絆をつくる。他者に責任を押し付けている時ではない」

800px-Flag_of_Sweden.svg.png●スウェーデン代表
「我々は地球に暮らさねばならないのに、自然破壊をしてまたまだ経済が発展すると思いこんでいる。生態系に対して戦うのではなく生態系とともに歩んで行くこと、そのために私たちの生産や消費のパターンを変えることが必要。私たちは地球以外の場所では生きていくことができない。生物多様性を破壊することが利益を生む経済から脱却し、グリーン経済に変えていくことが必要」

オーストリア.jpg●オーストリア代表
「世界の状況が深刻であることを考えると、もう失敗は許されない。すでにサンゴ礁や熱帯林は臨界点に達している。国民全体が努力しなければいけない。生物多様性を守ることが成功するためには一般の人の心に訴えて行くことが必要」

800px-Flag_of_Finland.svg.gif●フィンランド代表
「私たちの将来には、豊かであらゆる種類の生物多様性が必要。現在の生物多様性の損失は「不都合な真実」。地球上に住むすべての命を危うくする状況が、この地球上に静かに、しかも急速にペースで進んでいる。これまでと同じ繰り返しではなく、ビジョンやミッションを行動につなげていかなければいけない。ABS議定書(名古屋議定書)には、先住民の視点も取り入れることが特に重要。タイムリーに行動しなければ、その回復にはより膨大な費用がかかる。今の経済システムを改めることが必要」

800px-Flag_of_Palau.svg.png●パラオ代表
「パラオでは、生物多様性は、私たちの生活、伝統、文化と密接に結びついており、私たちの命そのものです。経済という言葉はサンゴ礁の水平面という言葉と同じ。昔から自然とともに生き、自然を保護してきた。パラオはすでに、海洋の45%を保護区に、陸上は20%以上を保護区に指定し、またパラオ全海域をジュゴンなど海洋哺乳類の禁猟区に設定した。国の管轄区を超えて保護するようにしよう」

他にも多くの国の代表が素敵なメッセージを私たちに話してくれています。

公式サイトでお聴きください。

 

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