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タイの洪水視察に行ってきました。

2011年11月29日


スタッフの瀧です。

2011年11月21日(月)~24日(木)、高木さんと一緒に
タイで発生した洪水被害の視察と
『地球村』が活動を支援しているAMDAの現場視察に行ってきました。


タイでは、7月末からのモンスーンと相次いで通過した台風の影響で
大規模な洪水が発生しタイ国土の実に3分の1が水没するという被害を受けました。

タイに工場を置いている日本木企業の多くも水没で大打撃を受けました。

タイ人の強さ

私たちが視察に行った時点で
既にバンコク市内の水は引いている状態でした。

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タクシーで高速道路を15キロほど北に進んで高架を降りた直後、
目の前に冠水した道路が広がりました。

海を思わせるように波打つ水際の向こうに、広大な冠水地帯が広がっています。

その水の中を支援のための軍用トラックはもとより、普通の乗用車やバイクでさえお構いなしに走っています。

 

何より驚いたのは

水浸しになっていても、人々はまるで何事もなかったかのように水の中を歩き、買い物をしている風景がそこにありました。

さらに、ここぞとばかりにゴムボートを売る人や、水上タクシーまで出ています。

足を水の中につけながら

露店で野菜を売る人、
肉を焼く人、
それを買って食べる人など

洪水被害に遭っても、にぎやかに、そしてしたたかに暮らしているタイ人を見て
タイ人のたくましさや、生きる力の強さを感じました。

広大な洪水被害

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私たちはそこから水没地域と避難所を行きしている送迎トラックに乗り込み、 冠水地帯を奥に進みました。

水没した工業団地、貧しい集落、市街地などをいくつも通り過ぎ、どんどん奥へと進みます。

進むほどに徐々に水位は高くなり、どこまで進んでも水位が下がる気配は見えません。

被災者を載せたトラックと何度もすれ違い、手作りイカダに荷物を載せて水中を歩く人や子供を背負って歩く人も見かけました。

すでに10キロ以上は進んだはずですが、一向に終わりが見えません。

 

どうにもあがなえない自然の脅威というのは、
地球上のどこにいても起こりうることですが

家の周囲数十キロがいきなり湖になるなんてスケールの中をこの人たちは
生きているんだと思うと、タイ人のタフさもうなずけるような気がします。

早く水が引いてくれることを祈るばかりです。

AMDAの支援活動

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『地球村』は今回の洪水被害を受けて
AMDA(The Association of Medical Doctors of Asia)に財政支援をしています。

※詳しくはタイ洪水被災者への緊急支援活動(特定非営利活動法人AMDA)をご覧ください。

AMDAは災害発生時に医師団を派遣し、緊急医療支援を行うNGOで
今回の大洪水に対して、タイ国外のNGOでは一番早く支援に駆け付けたところです。

 

水害が発生した当初、AMDAは
現地では生産されていないライフジャケット250着を緊急輸送したり
孤立している村々に片道8時間かけて支援物資を届けるなどの活動をしていました。

また、タイの医学会やバンコク市内の病院と協働し緊急医療チームを結成、
避難所や各浸水地域の緊急医療支援活動にも早々に着手しています。

 

今回、そのAMDAの支援活動の現場に同行させていただきました。

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軍用トラックに乗り込み、500人分の医療品、生活用品、3艘のボート、30名の医療スタッフを乗せて走る事2時間。

ようやく目的地に着きました。

目的地に着くと早速キャンプを設置して診療を開始すると共に、冠水地域にボートを出し、 出張診療と医薬品の配布をしました。


冠水地域では、逃げられずに取り残されている人のほかに

家財道具を置いて避難できない等の理由から自宅に残っている人も多く
衛生状態の悪化が心配されています。

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AMDAによれば、今のところ深刻な感染症は発生していないようですが、水虫や湿疹といった皮膚病患者が徐々に増えているとのことです。

こうした冠水地域では診察を求めて1キロ先からボートに乗ってやってくる人もいるらしく、
1日で約300名を診察する日もあるそうです。


洪水発生から数週間たった今、バンコク郊外の水位も徐々に下がってきています。

しかし、水が完全に引くまでにはまだまだ時間がかかるとの事で、AMDAでは今後も感染症予防の勉強会や、冠水域で生活している人々の巡回診察等を継続して行っていくとのことです。

AMDAの詳しい支援活動については下記ホームページをご覧下さい。

特定非営利活動法人AMDA

募金のお願い

『地球村』では、今回の大洪水のように、大規模災害発生時に緊急支援を行うための募金を受け付けております。
今年は日本でも未曾有の大震災に遭い、国内外で大規模な災害が頻繁に起こる年でした。
地球環境は悪化の一途をたどり、今後このような大災害も頻繁に起こることが予想されます。

より多くの地域や取り組みに支援の手が差し伸べられるよう、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

詳細は下記リンク先をご覧ください

募金のお願い