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2012年の事務局の社窓から

お勧め本と映画〔書籍〕 「逝きし世の面影」

2012年1月30日
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今回おすすめする「逝きし世の面影」は、江戸末期~明治期の日本に外国からやってきた人が描いた当時の日本人の生活の様子をまとめたものです。

例えば、こんな話が乗っています。


外国から来た医師が日本の迷信の多さに驚き、
迷信を信じないように伝えようとしていました。

ある日、医師が道を通りかかると
天狗様に老婆がお祈りを捧げていました。
聞くとこの老婆の孫の足が悪いので、
天狗様に祈っていたとのこと。
その医師は老婆の家に行き治療をして、
その孫の足はすっかり治りました。

医師は女性になぜ、天狗様に行く前に
医師にみせなかったのかと聞きました。
老婆は、天狗様にお祈りに行ったので、
その医師と出会えて足も治すことができた、と答えたのです。

その後、医師は迷信を信じないようにというのをやめた。


少し不思議な話のように思いますが、当時の日本人精神性からするとアタリマエのことだったのだと思います。

これは少し特殊なエピソードを選んだのですが、この本では外国の人から見て不思議に思える当時の日本のアタリマエが書かれています。

日本人の心の有様、
犬や馬、鶏との接し方、
人懐っこいこどもたち、
町の人達の笑顔、
お金が中心でない生活、
両親や老人へのリスペクト、
たくましい男の人たち、
日本の風景の美しさ、
・・・・・・・

一つ一つのエピソードに懐かしさのようなものを感じます。

そして、それは私が昨年ブータンへ行ったときに感じたこと、体験したこと、と重なって思えてくるのです。この本で江戸の日本を旅しながら、ブータンで体験した色々なエピソードが頭に浮かんでいました。

分厚い本ですが、どこか一部分だけでも、ぜひ読んでみてください。
忘れていたコトに出会えるはずです。
 



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