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【第30回】植民地と言語


そもそも言語というのはその国だけのものです。例えば英語はイギリスの言葉、ドイツ語はドイツの言葉です。日本語は日本の言葉です。当たり前のことですが、なぜアメリカは英語なのでしょう。なぜオーストラリアも英語なのでしょう。

そもそもその国でどこの言語が通用しているかを考えてみれば、その国の歴史がわかります。アメリカ、オーストラリアはかつてイギリスによって支配された国だからです。そして現在はもともと住んでいた人たち(先住民)から国ごと奪ってしまったのです。南米はほとんどがスペイン語、ポルトガル語です。アフリカはほとんどが英語、フランス語です。カナダは英語、フランス語、一部ドイツ語です。なぜならば植民地時代には、イギリス、スペイン、ポルトガル、やや遅れてフランス、ドイツなどによって世界の大部分が植民地にされてしまったからです。世界地図は5色に塗り分けられてしまいました。

これよりだいぶんおくれて、中国や日本もこれらの国(列強)の圧力に屈して開国したのです。そして伝統的な政治、経済、文化が滅びていったのですが、ある程度の国力をもっていたため、植民地にはされず自分の言語が残されたのです。 東南アジアでは今でも日本語がけっこう通じる国がありますが、それもまた50年前、100年前に日本がそれらの国でどのような役割を演じたのかということをよく考えてみなけれなりません。

そうした過去の歴史を知って世界の言語を見たとき、悲しみといきどおりを感じます。そして今後本当はどうすればいいのかということの自然な答が見えてくるでしょう。


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