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【第32回】植民地と宗教


キリスト教というと何となく「愛と平等、自由と平和」、いい宗教だというイメージがあると思いますが、このもっとも残酷でもっとも悲惨な植民地支配、奴隷制度を強力に支えたのがキリスト教だということは歴史的な事実です。植民地化を進める前には宣教師が送り込まれ、白人には「野蛮人を文明化することの正当性」を、先住民には「白人支配の正当性と、文明開化の必要性」を「教化」し、そのあとに軍隊を送り込み武力による征服と支配を行なったのです。そして忍従すれば天国に行けると教えたのです。これは黒人霊歌や黒人の物語などではっきりと語られています。そして資源も労働力も奪い続けたのです。

キリスト教に限らず、強大な支配には必ず宗教が利用されたのです。
権力を得た者がどうすれば権力の座に就けるのでしょうか。

「神が決めた、神が私に告げた、神が私を代理人に指名した」と言うのがもっとも合理的、もっとも強力なのです。エジプトも、インダスも、メソポタミアも過去のあらゆる文明は王権は神によって守られてきたのです。そして支配者の作り出した神は支配者を守り、常に市民や奴隷を恐れさせてきたのです。

現在でも一部の宗教や宗教まがいの団体が同じことをくり返しているようです。騙す方も悪いけれど騙される方も責任がないとはいえません。

すべての宗教がよくないと言っているわけではありません。支配者が支配欲のために、金品を巻き上げる武器として作り出した神や宗教について述べているのです。逆に先住民が守っている「すべてのものには神が宿る、森の神、土の神、水の神、精霊、すべてを敬う」という考えは、宗教というより自然そのものであり、もっとも大切なものだと思います。


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