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【第33回】植民地の独立


 資源、原料、自然が奪い尽くされて荒廃し、植民地としての価値が消滅してから、独立が認められるようになりました。
 でも同じ独立という言葉を使っても、インドの独立とアメリカやオーストラリアの独立は全く正反対のものです。前者はイギリスの植民地であったインドがイギリスから独立を勝ち取ったという本当の独立です。ところが後者はアメリカを支配していた白人が本国イギリスから独立しただけのことです。つまり支配者の内部抗争です。マフィアの幹部がマフィアのドン(首領)から領土を奪って独立宣言をしたのと同じです。先住民にとっては国は奪われたまま、植民地のままです。「ひどいことだ」と思うかもしれませんが、この日本すら琉球(今の沖縄)人に戦争の犠牲と米軍を押しつけ、アイヌの人から北海道を奪ったという事実から目を背けてはならないと思います。
 そして植民地として価値のある国はいまなお植民地のままです。価値というのは豊富な資源、豊富な観光資源として価値のある場合(例えば仏領モルジブなど)もありますし、核実験の場所として価値のある場合(ビキニ環礁、ムルロア環礁など)もあります。

それを支えているのが、現状の経済優先の考え方なのです。
「外国から少しでも安いものを買って、できるだけ儲けよう」
という論理である限り、この問題は解決しないのです。
自由貿易、市場主義経済、グローバリズムは一見いい言葉ですが、これは、強者(豊かな者)のための論理なのです。


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