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【現状の経済(第46回)】物々交換なら問題ない?
お金には多くの問題があります。では物々交換なら問題はないか、というとそうでもありません。
例えば、それぞれ長く続いてきた漁村と農村の間に取引が始まったとします。
漁村では米は貴重なので米1升=魚2匹、農村では魚が貴重なので魚1匹=米2升で物々交換が始まったとします。
ある人が魚1匹を農村に持っていくと米2升になります。それを漁村に持っていくと魚4匹になり、それを農村に持っていくと米8升になり、それを漁村に持っていくと魚16匹になります。
それをくり返していくと米32升、魚64匹、米128升、魚256匹………。
一時的には農村も漁村も珍しいものが豊富に食べられると喜ぶかもしれませんし、仕事にも活気が出て景気がよくなるかもしれませんが、長く続いてきた2つの村はたちまち荒廃するでしょう。
物々交換でも問題は起こるのです。
物々交換は保存がきかない、かさばるという不便のためにある程度ブレーキがかかるかもしれませんが本質は同じです。
保存がきく、かさばらないお金は、このブレーキをはずしてしまったのです。
お金が使われるようになってから、まさにこの通りの問題が世界中で起こっているのです。
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