環境情報
森林破壊
世界各地でこんな災害が…
★中国では近年、大きな被害を出す自然災害に見舞われている。 1997年には「黄河断流」(年間200日以上も水が流れない)がおこり、流域の農業が壊滅的打撃。1998年には「長江大洪水」により、被災者2億人、死者3000人以上、2000年には「北京砂嵐」(30mをこす強い砂嵐)が発生、年間の砂嵐の被害額は約2兆円。
★インドでは「史上最悪の干ばつ」「独立以来最大の洪水」規模の自然災害がほぼ一年おきに発生。 90~98年の洪水・干ばつによる年平均死者は5000人以上(世界最大)。
これらの原因は、 上流域での、森林の乱伐!
さらにサハラ砂漠以南のアフリカ、東南アジア、カリブ海など、森林を失ったため、自然災害に見舞われ、砂漠化や土壌浸食で農業生産が落ち込み、水や薪炭の不足に苦しめられ、国の存続さえ危ぶまれる国もたくさんあるのです。
森林なしには、生き物は生きられない
森林の持っている大切な働き
(1)多くの生物を養い、生物は食物連鎖によって支え合っている。・・・ 生命の根幹
(2)落葉、生物の フン や死骸が豊かな土を作り、木の根が流出を防いでいる。・・・土壌作り
(3)樹木と豊かな土がダムの働きをし、雨水を貯え少しずつ流し出している。・・・天然のダム
(4)二酸化炭素を吸収して酸素を放出し、大気中の汚染物質を吸収している。・・・大気の浄化
※こうした働きは、人工林 (植林した森林)よりも、自然林(もともとあった森林)のほうがはるかに優れています。
その大切な森林が今、減少し続けている
毎年、日本の国土面積の半分の面積の森林がなくなり、さらにその半分は砂漠化をし、草も生えない荒地になっています。一部では植林がされていますが、植林や樹木の成長の数倍の速度で森林が破壊されています。世界最大の森アマゾンもあと 50年で砂漠化してしまうと予測されています(イギリス政府)。 国連UNEPは、熱帯林の破壊は取り返しのつかない状態になっていると警告を出しています。
このままでは50年以内に主要な森林が消失し、生物が生きていけなくなるかもしれないのです。
森林破壊の原因は?
急激な森林破壊の主な原因は、先進国による商業伐採なのです。途上国で伐採された木材の大部分は先進国へと運ばれ、大量消費されています。
さらに、森林を切り開き、工業団地や農地(換金作物のためのプランテーション農業)、リゾートが多数作られ、さらに急激に減少しているのです。
日本は世界有数の森林破壊国?!
日本は世界有数の緑の多い国(緑被率66%で世界2位)である一方、世界有数の木材輸入国です。
すでに60年代にはフィリピン、70年代にはインドネシアの熱帯林を乱伐、皆伐してしまいました。80年代にはマレーシア、今はパプアニューギニア、オーストラリア、シベリア、カナダなどから大量に木材を輸入しつづけています。
さらに、植物油(パーム油)やフルーツなどの日本へ輸出する換金作物を作るための畑として、マレーシアなどの森は今も減少し続けています。こうした農場では、日本でさえ禁止されているような農薬が大量に使われるため、下流では魚介類の全滅、現地の人は農薬中毒と見られる神経マヒや皮膚炎などの健康障害も見つかっているのです。

できることからはじめよう
私たちのぜいたくな生活を支えるために、地球の森林が減少し続けています。一人の市民としてできることはたくさんあります。できることから始めてみましょう。
- 4Rが基本です(やめる/減らす/再利用/リサイクル)
- 過剰包装を断る、買い物袋・マイバッグをもっていく
- 再生紙、間伐紙などを使ったり、リサイクル品を買うことを心がける
- マイ箸を持とう!
- 紙コップなどの使い捨てを減らす
- 不要のDMは送り返す(未開封のまま『受け取り拒否』と朱書きしてポストに投函)
- 植林、間伐、草刈りなどの森林の保全活動に参加する

