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5分でわかる砂漠化

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◆砂漠化の本質

砂漠化と聞くと、見渡す限り砂の平原が続く砂漠になってしまうことを想像しますが、それだけではありません。
「砂漠化」とは、「土壌が植物などが生育できないほど劣化すること」です。
土壌が劣化していくことで、食物栽培ができなくなり、ひいては「食糧問題」につながります。
日本でわたしたちが考えているよりも砂漠化は深刻な問題なのです。


◆世界で進む砂漠化

国連砂漠化対処条約事務局は、世界の砂漠化の現状について次のように報告しています。
 ・地表の約半分(41%)を占める乾燥地に世界の3人に1人(24億人)が住み、その半数(12億人)は世界で最も貧しい。
 ・私たちの食料の44%、家畜の50%を乾燥地で生産している。
 ・乾燥地で農業を行なっている人は26億人。
 ・農業を行なっている土地の52%は土壌劣化(砂漠化)が進行。
 ・すでに15億人の人が土壌劣化(砂漠化)の悪影響を受けている。
 ・毎年、干ばつと砂漠化で1200万ヘクタール(日本の国土面積の約3分の1)が失われ、その結果、毎年2000万トンの穀物が減収している。
 ・熱帯林と亜熱帯林の42%は乾燥した森林。世界の生物多様性の大部分は乾燥地帯の森林で維持されている。


◆砂漠化の原因は?
乾燥地の土地の劣化の原因は、過放牧、過耕作、森林減少、過開拓等が挙げられます。
そして、砂漠化が次の砂漠化を引き起こすという悪循環も生じています。
つまり、砂漠化によって食料生産が悪化することで、次の過放牧や過耕作を引き起こし砂漠化を一層悪化させてしまいます。
過放牧や過耕作、過開拓はいずれも先進国中心の経済活動が根底にあります。
しかし、その土地々々で状況が変わりますので、直接原因も場所ごとに違ってきます。
まずその土地での直接原因を取り除くことが大切です。
そして、根本原因である私達の砂漠化に対する無関心を辞めることも重要なことなのです。


◆砂漠化防止の世界の取り組み

・国連砂漠化防止会議

1968年から1973年にかけてアフリカのサヘル地域の大干ばつが発生し、100万人が死亡し、5000万人が干ばつの影響を受けた。
この大干ばつを背景とし、1977年に国連砂漠化防止会議が開催。
各国や国際機関が行うべき「砂漠化防止行動計画」が採択された。

・砂漠化対処条約(UNCCD:United Nations Convention to Combat Desertification)

その後も砂漠化はとまらず、砂漠化防止の知見を集め、国際的に対処をするために、1992年のリオ地球サミットで「砂漠化対処条約」を採択することを国連総会に要請することを決定した。
1992年のリオ地球サミットでは、「気候変動枠組み条約(UNFCCC、温暖化防止条約)」「生物多様性条約(UNCBD)」が採択され、この2つの条約とあわせて、リオ三条約と言われている。
この条約の締約国は193カ国とECで2年毎に国際会議が開催されている。

・「国連砂漠化対処の10年(UNDDD:United Nations Decade for Deserts and the fight against Desertification)」

世界的に砂漠化防止の政策を実施するために、2010~2020年の10年間を砂漠化対処の10年と決めている。
※UNCCDの条約名は、英語で「COMBAT=(砂漠化と) 戦う」と書かれていますが日本語では「対処」と訳しており、元の言葉の持つ印象よりかなり弱くなっています。


◆わたしたちにできること

・砂漠化に関心を持とう
・砂漠化防止活動を行なっているNGOに寄付をするなど参加しよう
・砂漠化している途上国では、砂漠化=食料問題です。 私達の食料がどこから来ているかを考えたり、食生活の無駄を見直すなど自分の生活を改めよう。


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