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環境問題を知ろう

オゾン層破壊

オゾン層が破壊されると?

オゾン層は、20~30キロ上空(気圧が低い)に広がった薄い空気の層で、地上の気圧(1気圧)では厚さは3ミリしかありません。オゾン層には有害紫外線を吸収する重要な作用があり、もしオゾン層が無くなれば陸上の生物は死滅します。今、人類が作り出した化学物質フロンが、オゾン層を破壊し、危機的な状況になっているのです。

フロンガスはどこに使われているの?

フロンガスは、身近なところで使われてきました(右表)。先進国では、オゾン層を破壊する力が最も強い特定フロン(CFC)は1995年末で生産停止となり、破壊力の弱い代替フロン(HCFC)も2020年までに生産停止の予定です。しかし途上国では、まだ特定フロンも生産され続けており、先進国への密輸などの新たな問題も生じています。

フロンガスの用途
  • 冷蔵庫やエアコン、ジュース自販機などの冷媒
  • 半導体の洗浄剤
  • スプレーのエアロゾル
  • 断熱材(発泡ウレタン等)の発泡剤

オゾン層破壊が破壊されると、有害紫外線が増加し…

紫外線BはDNAを損傷し、皮膚ガンや白内障、免疫の低下を引き起こします。UNEP(国連環境計画)は、「オゾン層破壊が10%進むと皮膚ガンは26%増加する」と警告を出しています。現在、毎年2~300万人が皮膚ガンになっています。アメリカ人の5人に1人、オーストラリア人の2人に1人が皮膚ガンになると言われるぐらい深刻な状況なのです。(2002年WHO報告)

植物の生育不良やプランクトン減少が起きるため、世界規模の食糧危機も予測されています。

オゾン層破壊の現状は?

1999年には欧州の上空にもオゾンホールが発生、北極圏のオゾン層の40%減少(NASA‘97年4月)、日本の上空での30%以上の減少(国立環境研究所‘96年4月下旬)など、各地で減少が観測されています。

今後、2010~20年には最大で上空のオゾンの2/3が破壊されるとNASAが警告しているように、本格的な危機はこれからなのです。

国連WHOの警告、先進国の対策

こうした現状を受け、国連WHOは紫外線についての警告を発表しました。

国連WHOの警告(2001年)

多くの先進国では、紫外線対策、特にこどもたちを紫外線から守る対策が行われています

  • 公園の遊戯具のテント
    公園の遊戯具のテント
    (オーストラリア)
  • 小学校のプールのテント
    小学校のプールのテント
    (オーストラリア)

紫外線対策と同時に原因であるフロンに対して厳しい規制も行われています。

  1. 冷蔵庫・エアコンなどは廃棄時にフロンを放出すると高額の罰金や罰則。
  2. 脱フロン冷蔵庫が主流。日本のようにジュース自販機を町中で見かけることはありません。

遅れる日本のフロン対策の現状

日本でも、2001年6月にフロン回収破壊法が作られましたが、メーカーに回収の義務はなく、断熱材のフロン回収は対象外、罰則・罰金も欧米に比べると非常にゆるいものになっています。結果、フロン回収はほとんど進んでおらず、まだ大量に大気中に放出されているのです。早急にフロン法の強化(放出禁止・罰則・回収義務化)が必要です。

※2002年から日本でもノンフロン冷蔵庫が発売されましたが、家庭用ノンフロンエアコンはまだありません。

日本の紫外線対策はさらに遅れている

学校で実施されている紫外線対策日本でも皮膚がんの発生率が10年間で数倍に急増しており、欧米並みの対策が必要です。しかし、有害紫外線に対する認識がほとんどないため、今でも日光浴や裸ん坊教育を奨励し、紫外線情報を取り上げているマスコミはほんの一部です。特にこどもたちを有害紫外線にさらすことは非常に危険です。

『地球村』やストップフロンなどのNGOの活動により各地で様々な紫外線対策が実現しはじめました。

山梨県では、小学校の9割、中学校の6割で紫外線対策が実施されています。また、自発的な取り組みとして一部の保育園などでUVカットの帽子を採用しています。

事実を知った自分が、できることを始めることが重要です。

できることから始めましょうー♪

一人の市民としてできることはたくさんあります。こどもたちのためにもできることから始めてみましょう。

  • 冷蔵庫やエアコンは買い替えの時にはフロン回収の手続をし、ノンフロン冷蔵庫を買う
  • ジュースの自販機は使わないようにする
  • 紫外線対策を心がけよう(帽子、長袖、ローション、サングラス)
  • 小学校や公園のプールや遊具などにテントをつけるなど紫外線対策をするよう学校や役所に働きかけよう
  • 紫外線情報(警報や指数)を出すよう新聞社、放送局に意思表示しよう