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地球に大きな負荷をかけている日本の廃棄食料  2010年11月号

2010年11月 1日

コンビニ・スーパー・宴会場などで、毎日のように、大量のまだ食べられる食べ物がゴミとして捨てられています。日本の穀物自給率は28%、食べ物全体(カロリー)でも40%。私たちが食べているものの大半が海外からの輸入です。「輸入してまで食べ残す日本」。日本の大量の廃棄食料は、地球に対してどれだけの環境負荷をかけているのでしょうか?
事務局・渡辺

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●廃棄食料の現状

日本の廃棄食料はカロリーで26%、年間約2000万トンになります。
日本の穀物生産量が約1000万トンですから、その2倍を廃棄していることになります。
 

●廃棄食料でどのくらいの人が食べられるのか?

日本人ならば3000万人分、途上国の人なら5000万人分の1年分の食料になります。世界での食糧援助の総量は550万トン。その約4倍の食料が廃棄されています。
栄養不足で亡くなる子どもが年間約500万人。廃棄食料の1割でこの子どもたちの命が救えます。飢えに苦しむ子どもたちの食糧を、捨てているのと同じなのです。

 

地球上で生産されている穀物の総量は約22億トン。この穀物で100億人以上の人が生きることができます。穀物が平等に分配されれば地球上すべての人は飢えることはありません。先進国の飽食、食料廃棄のため、飢えで亡くなる子どもが絶えないのです。

 



●廃棄食料を燃やして発生するCO2は?

廃棄食料のうち、飼料や肥料として再利用されている量は、わずか25%に過ぎません。食品業界からの廃棄の半分と家庭からの生ごみは、ほぼ全てが焼却処分されています。
この焼却処分で排出されたCO2は約4500万トン。日本のCO2排出量の約3%にあたります。廃棄食料をなくすことだけで、京都議定書で約束した日本のCO2排出目標の半分をクリアできるのです。

 

●廃棄食料を輸送するために排出されたCO2は?


foodmile.jpg毎日の生活の中で捨てている食料の中には、牛肉、バナナ、コーヒー、マンゴーなど海外から輸入しているものもたくさんあります。
日本の輸入食料は年間約5800万トン。その輸入食料のフードマイレージは、9000億トン・キロメートルで、世界の中でも突出しています。
日本の食料輸入だけで、日本の排出するCO2の1%以上(1690万トン)になります(農水省試算)。このうち、食べることなく廃棄された食料の輸入のためのCO2は、約380万トン。
日本人約40万人分のCO2の排出に相当しています。
※廃棄食料の4割が国産、残りが輸入と仮定して試算。

 

●廃棄された輸入食料を育てるために使った水は?

日本の輸入食料を育てるために使われた水(バーチャルウォーター)は、とうもろこし145億立方メートル、大豆121億立方メートル、牛肉140億立方メートルなど、合計627億立方メートル。日本の水消費に匹敵する量の水を海外で使用しています。CO2同様、無駄に廃棄された輸入食料のバーチャルウォーターは、単純計算で約125億立方メートル。これは、日本全国の一般家庭が1年間に使用する水よりも多いのです。
 

バーチャルウォーター(単位:リットル)
 牛肉1キロ …
20600
 豚肉1キロ … 5900
 パイン1個 … 752
 牛乳1本 … 550
 オリーブオイル1さじ … 274
 コーヒー1杯 … 210
 卵1個 … 179
 オレンジ1個 … 90


 

●無駄に無駄を重ねて生活している私たち
私たちは今、食料を廃棄するという無駄だけではなく、ゴミとして焼却してCO2を排出し、輸送するためのエネルギー、育てるために使われるバーチャルウォーターも一緒に捨て、無駄に無駄を重ねています。基本から見なおすことが求められます。

  •  コンビニの利用を控えましょう
  •  地産地消、なるべく地元のものや国産品を選びましょう
  •  料理をつくりすぎない、残さない、食べ過ぎないようにしましょう
  •  衝動買いをやめ、必要なものだけを買うようにしましょう
  •  家庭菜園や、ベランダなどで野菜などを自分で育てましょう

※農産物を一生懸命に作っている方々の気持ちも一緒に捨てている気がしませんか?自分で農作物を育ててみると見方が変わりますよ。



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