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生ごみどうしてる?

2016年03月15日


全世界では、生産された食料の3分の1で年間約13億トン、
金額にして約7500億ドルが廃棄されている。
これら廃棄物の中には、まだ食べられるものも多く、
「食品ロス」と呼ばれている。
私たちの価値観やライフスタイル、社会システムが
膨大な食料廃棄物や「食品ロス」を生じさせている。
そこで、事業者や家庭で生ごみをどうしているのか、まとめてみた。

(落合真弓)


●日本の食品廃棄

(2012年度農水省推計より)
★日本の食料の2割の約1700万トンが廃棄されている。
★廃棄物処理の内訳
 ・飼料化・肥料化・熱回収されリサイクルされたのは約550万トン
 ・焼却・埋立などは1150万トン(うち家庭系は約850万トン)


●日本の食料廃棄物の中身

★食料廃棄物の中には「食品ロス」が年間約500万~800万トン
≒日本のコメ収穫量約850万トン(2012年度)とほぼおなじ
≒世界全体の食糧援助量約400万トン×約2倍

★京都市家庭ごみ細組成調査の結果、
1世帯あたり「食品ロス」に要する費用は
なんと65,000円!
食べ残した食品の購入費6万円
これらのごみの処理費5千円

地球は今 ごみの写真.jpg
「燃やせるゴミの中にあった50世帯3日分の手付かず食品」
(京都市家庭ごみ細組成調査より)

世界の食料廃棄は

  (FOE報告などより)
■先進国において消費段階の食品廃棄量(2億2200万トン)は、
 サハラ以南アフリカの食料純生産量(2億3000万トン)に匹敵する。
■1人当たりの「食品ロス」は、EUと北米は95-115kg/年、日本は40-70kg/年
■サハラ以南アフリカや南・東南アジアは、たった6-1kg/年である。
■栄養不足で5歳になる前に命を落とす子どもの数は年間500万人


●「食品ロス」の原因

 食品ロスとなっているもの発生量
食品メーカー定番カット食品や期限切れ食品等の返品・製造過程で発生する印刷ミス等の規格外品・過剰在庫等300万トン~400万トン
小売店新商品販売や規格変更に合わせて店頭から撤去された食品・期限切れなどで販売できなくなった在庫等
レストランなどの飲食店客が食べ残した料理・客に提供できなかった仕込み済みの食材等
家庭調理の際に食べられる部分を捨てている・食べ残し冷蔵庫などに入れたまま期限切れとなった食品200万トン~400万トン
合計500万トン~800万トン
※定番カット食品とは...新商品販売や規格変更に合わせて店頭から撤去された食品のこと


★3分の1ルールによる食品ロスが発生
「3分の1ルール」とは、食品の製造日から賞味期限を3分割し、
「納入期限は、製造日から3分の1の時点まで」
「販売期限は、賞味期限の3分の2の時点まで」を限度とするもの。
下の表からわかるように、日本は最も無駄が多い。
以前から問題になっているが、いまだに改善されていない。

欧米の納品期限との比較
納品期限(賞味期限ベース)
アメリカ1/2残し
フランス1/3残し
イタリア1/3残し
ベルギー1/3残し
日本2/3残しが平均


●日本の課題
・納期期限(3分の1ルール)の見直し
・賞味期限・消費期限の見直しと、消費者の理解
・フードバンクへ寄付し、生活困窮者等の支援に活用
・食べきり運動、ドギーバック(持ち帰り)普及支援等

■世界の動き
EUでは2014年を「ヨーロッパ反食品廃棄物年」と位置付け、
2050年までに食品廃棄物を30%削減し、
食品廃棄物削減の国家戦略策定を提案


●私たちにできること

・必要量を把握し、無駄なものは買わない
・賞味期限の古いものから買う
・食事は作り過ぎない、調理の工夫(エコクッキング・皮ごと食べるなど)
・学校給食残渣を利用して学校農園作りなどを提案し、参加する
・生ごみを堆肥化して家庭菜園を楽しむ
・フードバンクなどボランティア活動に参加する