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官僚たちはいま

2017年06月30日


安倍政権以降、官僚たちの仕事の仕方が大きく変わった。
本来、国民への奉仕者としての国家公務員であるはずの官僚たちの実態を調べてみた。

(落合真弓)

●国家公務員とは

国の行政機関などで、国民のために公共の仕事をする人

★国会議員などの「特別職」と、省庁に勤務する「一般職」がある。

★採用時の試験区分によって、キャリア、ノンキャリア、専門職の 3つに分かれる

 *キャリア   :政策の企画・立案を行う
 *ノンキャリア :政策を運用する
 *専門職    :刑務官や国税専門官など専門的な仕事をする

●キャリア

★国家公務員一般職の 34万人中、1万 5千人( 4% )の精鋭

★最難関の公務員試験(総合職試験)に合格してから適性や人間性などを厳しく査定されて合否が決定

★スピード昇進、高級官僚ポストを独占

 *2~3年で係長、15年で課長
 *警察では、いきなり警部補スタート、7年目で警視ノンキャリア組で警視になれるのは例外

★中央、上司の機嫌を損ねると出世レースから脱落
※ノンキャリアは、出世レースとは無縁、年功序列、賃金は保証され、定年まで身分は保証される

合格者の出身大学(2016年)
1位 東京大学  :433人
2位 京都大学  :183人
3位 早稲田大学 :133人
4位 慶應義塾大学: 98人
5位 東北大学  : 85人
6位 大阪大学  : 83人


●以前の(本来の)キャリア官僚たちは

★優秀な若者が「国民のために」という当たり前の志を持って入省

★日本の経済成長や福祉など、すべての行政サービスを支えてきた

 *経済界と緊密な関係で、日本を経済大国に押し上げた
 *国民皆保険制度を作った

★国民には顔も見えず、存在も知られず、裏方として大きく貢献してきた

しかし!・・・・

●堕落した官僚主義

社会が安定し仕事に余裕が生まれてきた頃から、国よりも、国民よりも、保身や出世など自分ごとに関心が向き、
現職時代に自分の定年後ポスト、収入を確保することが大きな関心事になってきた。そのために・・・

★保身、出世のために、リスクのある仕事をしなくなった ⇒ 「事なかれ主義」

★出世のために、上司、政府に気に入られる仕事をするようになった

★政府の意向に従い、政府の意思を忖度(そんたく)し、違法、不正をするようになった

★保身、出世を重視する中で、国民への意識、忠誠が薄れた(役人根性、横柄)

●その原因は

★時代の変化、豊かさの中で緊張感を失い、個人主義、自己中心に

★長い自民党政権下で、組織の肥大化、権力の増大、モラルの低下

★政府のモラルの低下

 *お友だち内閣、実務能力無視の閣僚人事
 *「素人」大臣は答弁を官僚任せ、答弁書の棒読み
 *それでも選挙で勝てるから、緊張感を失い、失言、暴言を連発

★国民の無関心により、選挙で当選することで、それを助長してきた

★定年後は「天下り」

 *月数日の出勤で高給(年俸 1千万円)、税金の無駄遣いをさせる

●最大の原因「2014年の閣僚人事の激変」

★安倍政権は「内閣人事局」を設置
各省庁の事務次官以下のキャリア(幹部職員)670人の人事権を官邸が掌握

 *官僚たちは官僚のために仕事するようになった
 *重要事項は、「官邸主導」「閣議決定」で先行し、国会審議は形だけ
 *最後は強行採決、強行可決
 *ある意味、北朝鮮と同じ、独裁政権と同じ
  秘密保護法、安保法制、共謀罪、エネルギー基本法など、すべてこの手法で強行
  森友学園問題、加計学園問題など明白な不正も握りつぶす

●この異常な現状を破るには

★事実を知る、知らせる

★意思表示をする、仲間を増やす

★最大のポイントは、堕落した政党、堕落した議員を落選させる
まともな政党、まともな議員を当選させる

★市民と野党が共闘、大同団結、現政権を終わらせる

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