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北朝鮮は今

2017年10月31日


日本は北朝鮮と国交がない数少ない国だ。その上、近年は対立と緊張が高まっている。
北朝鮮とは、いったいどんな国なのか、その実態を調べてみた。

(落合真弓)

●北朝鮮

★面積:120,538㎢(日本の 3分の 1)
★人口:24,895,480人(日本の 5分の 1)
★一人当たり名目 GDP は 7万円(日本の 50分の 1)
★経済制裁前は全輸出の 3分の 1は日本向け(松茸、カニ、魚類、あさり、衣服など)

●人々の暮らし

★国民の 4割が農民

  • 前政権(金正日)は農業者に給与を支給。現政権(金正恩)は農地を分け与え、
    生産物の 7割を農家の取り分にしたため、生産性が向上、生産物を売る市場経済が動き出している。
  • 労働は 1日 8時間、週休 1日、祝祭日を除き年間 300日勤務

★食糧事情は最近よくなってきているが

  • 1990年代には大規模な飢饉があり、数十万人が死亡
  • 近年、生産は改善したが、4分の 1の人々が慢性の栄養失調
  • 不足分は輸入や人道目的の援助物資で補充

★先進国で当たり前のものも・・・

  • 自動車はすべて国有。使用できるのは一部のエリートだけ
  • テレビ、冷蔵庫などの家電の普及率は低い
  • 携帯電話契約件数は、100人当たり 10件
    (201ヵ国中 200位、日本は 110件)
  • 1人あたりの消費電力は日本の 10分の 1。たびたび停電

★教育・医療

  • 識字率は 100%、義務教育は 5歳から 11年間、「チュチェ思想」がカリキュラムに
    ※チュチェ思想教育とは、金一族の「偉業」を暗記させ、米韓日を敵視する思想を植え付ける教育
  • 大学への進学率は 28%(2015年ユネスコ統計)
  • 病院には抗生物質、点滴液、レントゲン用フィルムなどが不足し、半数以上の人々が食糧及び医療の不足に苦しんでいる(国連人道問題調整事務所調査)

★報道の自由度ランキングは 180ヵ国中最下位(日本は 72位)

●朝鮮労働党に入党がエリートへの道

  • 入党には忠誠心や出身が問われ、党員の推薦と、党委員会の承認を得て、1年間の「候補期間」後、正式入党できる。
  • 推薦を受けるためにはワイロが必要

●経済と軍備比較

北朝鮮韓国日本米国世界
 名目 GDP  1.8兆円
 116位
 150兆円
 11位
 480兆円
 3位
 1980兆円
 1位
 213ヵ国合計
 8160兆円
 経済成長率  3.9% 2.8% 1.0% 1.6% -
 軍事費(2016年度)
 順位
 GDP比
 0.4兆円
 46位
 22%
 4.0兆円
 9位
 3%
 5.1兆円
 8位
 1%
 67.2兆円
 1位
 3%
 世界合計
 184兆円
 2%
 2007~2016年の
 軍事費の変化
 43%増  35%増 2.5%増 4.8%減 0.4%増
 軍隊兵力数 138万人
 4位
 66万人
 11位
 26万人
 24位
 149万人
 3位
 169ヵ国平均
 16万人

※経済関係:国連統計(2015年)より
 軍事関係:ストックホルム国際平和研究所調査(2016年)より
 北朝鮮の軍事関係:オープンになっていないので世界銀行などの推計
 公表資料はドル表示のため、1ドル 110円で換算

★北朝鮮の軍隊兵力数
 人口は韓国の半分、日本の 5分の 1。兵力数は韓国の 2倍、日本の 5倍
★北朝鮮の軍事費
 GDP比が 22%で世界一。軍事費は韓国の 10分の 1、日本の 13分の 1
★軍事費の大部分を核兵器と弾道ミサイルに
 しかし通常兵器(武器、装備、戦闘機など)は旧式。兵士は多いがその食料、給与などもきわめて劣悪。
 いまでは軍事費の電力、燃料も不足している。

●悪循環

★独裁体制を維持するために軍事費を増やし、国民を苦しめている。
★そのために、世界から経済制裁や軍事圧力を受けている。
★それに対抗するために、核装備、ミサイル外交をしている。

●悪循環をやめること

★北朝鮮に変化を求めるだけではなく、日米韓も改める必要がある。
★北朝鮮は 160ヵ国と国交があるのに、日米韓は国交がない。
 敵視政策をやめ、朝鮮戦争を終わらせること。平和条約の締結を。
※日本は韓国とも平和外交をやり直す必要あり。本当の終戦が必要

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