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〔書籍〕『大江戸しあわせ指南』

2013年05月02日


フランスで大江戸展という博覧会をしたら盛況だったのに気を良くして、大東京展を開催したら不評だったという話を聞いたことがある。数年前のことので真偽の程はよくわからない。また、ドイツの環境対策、特にゴミ対策は日本の江戸をモデルにしたという話も聞いたことがある。こちらも真偽はわからない。

しかし、江戸と言う街は、当時世界有数の巨大都市でありながら、衛生問題、環境問題などがクリアされている都市だった。

エネルギー源は石油などがないので、太陽とそれによって育った植物が基本。煮炊きをするには薪や炭、明かりを灯すのには菜種などの油、鯨油などが使われていた。これだとCO2のサイクルの中の消費なので、地球温暖化などには寄与しない。

食べ物は旬のものを食べる。温室栽培などがないから季節はずれのものはない。特に江戸の人は初物好きで、値が高くてもそれを買っていたという話もある。旬のものほど栄養価が高いというデータもあるぐらいだから、私たちが考えるほど栄養状態が悪いわけではなかった。飢饉もあったが300年間の江戸時代に数回の記録があるだけなので、今の最貧国といわれる国の状態よりよほど良かったと思われる。

もたない、捨てない、求めない。足ることを知り、リサイクルに徹した江戸庶民の生活のほうが、飽くなき欲求により世界中からものをかき集めている今の日本に住む私たちよりよっぽどしあわせが感じられた。そんなことが、この「大江戸しあわせ指南」を読むと実感出来ます。