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〔書籍〕「丸腰国家―軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略―」

2013年05月22日


現在のコスタリカには、軍隊はありません。憲法上は軍隊を持つことができますが、持たないことを国民が支持しています。平和教育を行っている国だからです。

平和教育と聞くと、どんなことが思い浮かぶでしょうか?

戦争のこと、原子爆弾のこと、軍事のことなどを知った上での反戦教育を思い浮かべてしまいます。

ところがこの本に書かれているコスタリカの平和教育とは、民主主義であり、政治参加であり、近所の人と仲良くすることであることなどであり、反戦はその一つであると、書かれています。だからこそ、子どもたちは選挙活動を自分たちの目線で真剣に行い、国民もお祭りさながらに選挙活動を日常のこと、大切なこととして行なっていると具体例を交えて紹介されています。

私たちが知っているつもりになっている平和教育に対する「偏見」を一つづつ解きほぐしてくれます。

もう一つ、この本の中で書かれている驚いた話を紹介します。

アメリカのCIAのサイトではコスタリカの軍事費はGDPの0.8%が使われていると書かれています。軍隊を持たない国ですから本来は軍事費はゼロのはずです。

実は、その下に小さく注釈で警察費などを含むとも書かれています。
警察と軍隊はぜんぜん違うはずですよね。

警察は殺さないで犯人を捕まえるのが目的の組織であり、
軍隊は殺さないということが言えない状況で活動する組織です。
根本的に思想が違っているものを一つにしていることになります。

コスタリカの視点ではなく、アメリカの視点で、コスタリカの軍事費をゼロにしたくないんだろうと思えます。

日頃、私たちの話題に全く上らない国、コスタリカ。
その軍隊を放棄した国コスタリカの現状(執筆時点の)がよくわかる本です。