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★地震について(入門編)

2016年04月16日


地震について知ってもらいたいので、
私のかつての専門「地球物理学」に沿って説明します。

●地球とは
地球は半径6千キロ(直径1万2千キロ)の球形だが、
一般に思われているような個体ではなく流動体だ。
真ん中にコア(個体)があるが、
ほとんどは高熱のマントル(流動体)なのだ。
煮えているポタージュとよく似ている。
マントルは絶えず対流しているが、
表面は冷えて薄皮ができる。
その薄皮をプレートと呼び、
すべての生き物はその表面で暮らしている。
薄皮の厚さ(100キロ)は地球の直径の1%。
薄皮の低い部分の表面にわずかの水がたまる。
その水たまりが海なのだ。
薄皮のすぐ下は煮えたポタージュだから、
ポタージュの動きによって薄皮は動く。
上下に揺れたり、破れたり、沈み込んだり、
ひと時として静止することはない。

地球も同じ。
プレートの上で暮らす私たちは、
寿命があまりにも短いから、
「母なる大地、動かぬ大地」と思っているが、
そうではないのだ。
100万年単位で眺めれば、
マントルは対流を繰り返し、
地殻は絶えず揺られ、移動し、沈み込んでいる。

★プレート地震(トラフ地震)
プレートはマントルの動きに合わせて動く。
海洋プレートは重いので大陸プレートの下に潜り込む。
大陸プレートは引きずられて沈み込むが定期的にはね上がる。
これがプレート地震だ。
プレート地震は大規模な地震が多く、
スマトラ大地震、東日本大地震のようにM9クラスになる。
多くは海底で起こるから、大津波を伴う。
プレート地震は数十年から数百年で必ず起きるといわれ、
次は東海、南海トラフ地震が予想されている。
※周期が長いほど巨大なエネルギーが溜まるから危険。

★活断層地震
プレートはマントルの動きによって、
大きな力がかかり断層が生じる。
それが地震だ。
プレートの中にはすでに大小無数の断層がある。
活断層は、過去100万年以内に地震を起こした断層のこと。
それが再び動くのが活断層地震。
しかし、
かつて火山には活火山、休火山、死火山という分類があったが、
近年、科学的根拠がなくなり分類が無くなった。
同じように活断層という分類も、科学的根拠に乏しく、
近いうちに無くなるだろう。
ところで、
プレートの断層はいつどこで起こるかわからない。
一般的にはプレート地震より規模は小さいが、
人口の多い場所で起きれば大きな被害が出る。

以上を理解すれば、
安全な場所など、どこにもないことがわかるだろう。
原発が作れる場所などはないし、
使用済みの燃料を処理する技術も
安全に保管する場所などもないのだ。