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昨年11月、大阪府知事と大阪市市長のダブル選挙がおこなわれ、
「大阪都構想」を掲げる橋下氏が圧勝した。「大阪都構想」とはなにか。

★「都構想」のねらい

橋下氏の知事時代の経験で最大の問題点は「大阪の二重行政」だった。
大阪には政令都市が二つあり(大阪市、堺市)、予算、税金、行政の権限が大阪府とは独立していること。そのため、人の無駄、お金の無駄だけでなく、政策面でも、政令都市(市長)の反対でできないことが多かった。
その結果、大阪は力が分散して政治、経済が沈下していた。
東京都のように一元化することで政治経済を効率良くする必要があった。

★ダブル選挙

先月11月、大阪市長の任期切れで市長選挙が予定されていたが、当初は、現職市長(平松氏)が「立候補しない」と宣言をしていたので、「都構想」の実現をめざす橋下知事は、「都構想」実現のための「大阪維新の会」の事務局長(松井氏)の出馬を発表した。
そこで、「都構想」に反対する平松氏が出馬宣言。
現職市長の出馬となると松井氏では勝てないと踏んだ橋下知事は、3カ月の任期を残して知事を辞任、自らが市長選に出馬。知事には松井氏が出馬。
前代未聞のことだが、橋下知事は、自分が知事を辞任してでも市長に出馬し、松井氏が知事に出馬すると両方勝てる可能性が高い」と踏み、実際に圧勝した。つまり大阪市民、大阪府民は「都構想」を支持したのだ。

★政令都市

政令都市とは、大都市(人口百万人以上)を都道府県から独立させて、都道府県と同等の権利・義務を与えるというもの。国としては、大きな税収のある大都市に自治権を与える代わりに、直接支配したいという本音があるのです。その結果、政令都市は発言力が強くなり、都道府県には厄介な存在となり、大阪などのように「二重行政」の問題が生じる。

★東京都の誕生

東京は、以前は大阪府と同じように、「東京府」の中に「東京市」があった。東京市は東京府の財政の90%以上を占めるようになり、東京府は財政面でも政策面でも不都合が生じた。その不都合を解消するために、1943年(戦時下)、東京府を東京都、東京市(現在の23区)を特別区として、知事が一括統治することにした。これによって、東京都は現在の姿になった。

★東京の区長 

政令都市をまとめるのは市町だから、政令都市の区長は市長に任命される。
東京都の特別区(23区)は市からスタートしたので、区長は区民選挙によって選ばれている。「都構想」でも、区民による選出となるだろう。

★「大阪都構想」のメリット

「都構想」は「二重行政」を解決するためのもので、現在の東京都を見る限り、強力な知事と、区民から選ばれた実力派の区長のもとで、区の特徴を生かした行政が実行されて、うまくいっている。

★今後、予想される問題

「都構想」は、国が直轄していた政令都市を手放すことになり、国の大きな抵抗が予想されるので、実現にはかなり時間がかかるだろう。
もし「大阪都」が実現し、そのメリットがはっきりすると、大都市横浜(人口370万人)を抱える神奈川県、名古屋(人口230万人)を抱える愛知県、札幌(人口190万人)を抱える北海道などの都構想が浮上する可能性がある。
だから国は、さまざまな法律論で妨害するだろう。

憲法や法律の解釈は、なんとでもできるだろうから、

  • ①国が「大阪都構想」を拒否
  • ②橋下市長が、そのことを提訴
  • ③長い裁判になり、大阪の市民も府民もうんざり
  • ④時間がかかれば、大阪の沈下が進む

などのマイナスの面も予想される。

★「都構想」は地方主権へのかけはし

「都構想は大阪の問題」だと思われているかもしれないが、日本の将来に、大きく関わっている。一番には、現状の中央集権の打破の狙いが大きい。
日本は、「首相公選ではない」「国民選挙がない」など、国民には直接の意志表示する機会がない。その結果、国民は政治に関心が薄い。
そういう意味では、日本政府は政治のレベルは低いが、国民支配については独裁国家、社会主義国家並みに強力だと言える。
橋下氏は、そういう現状に対して、すでに関西広域連合を打ち出し、さまざまなチャレンジを始めている。
道州制はまだまだ意見がまとまっていないが、中央集権は地域主権に移行すべきもので、「都構想」はそのスタートとも言える。
「都構想」の実現には、大阪市民、大阪府民、国民の大きな後押しが必要だ。
「大阪都構想」の成功⇒横浜、名古屋などの「都構想」の成功
「中央集権」から「地方主権」へ
「中央政治」から「市民政治」へ
大阪の「都構想」は、これからが大いに楽しみなスタートなのです。

新年明けましておめでとうございます。
今年は変化の年です。
「へえ!どんな変化の年ですか?」と聞くなかれ。
「あなたが、どんな変化の年にするか」ということなのですから。

昨年、あれだけの大惨事があったのにも関わらず、政府も業界も「原発再稼働」、「TPP参加」などに躍起になり、ちっとも市民の方を向こうとしていないし、社会を変えようともしていません。
もはや、すべての政党が巨大保守党になり下がり、経済優先、お金のことばかり議論しているように見えます。

★市民よ、立ち上がれ

昨年は、エジプト、リビア、シリアなど独裁政権が市民の決起により倒されるという出来事が相次ぎました。これら、以前では考えられなかったことが進んでいるのは、ツイッター、facebookの普及で、市民が事実を知り、つながり、デモ行進などの意志表示ができるようになったからだ。

日本ほどコンピュータが普及していない国々で、市民が立ち上がっているのを見るにつけ、日本も、もっともっと市民のパワーアップが必要です。

★まずは国民投票の実現を

多くの国では、国のトップ(大統領、首相)は国民が選び、重要な問題は、国民が投票で決めています。
だから国民は政治に関心を持ち、意志表示をします。
日本にはこうした直接選挙がないため、「どうせ政治は変わらない、社会は変わらない」と、市民が政治に失望し無関心になっています。

それがまた政治の質の低下、政治家のレベルダウンを生むという悪循環。
「原発」や「TPP」など国民にとっての重要課題は、国民が直接意思表示をする仕組みが必要です。
そのために、現在、「国民投票」の実現に向けて市民活動がスタートしています。
ぜひ、署名や賛同によるご協力をお願いします。http://kokumintohyo.com

また、その前哨戦として、原発について「東京都民投票」と「大阪市民投票」の署名がおこなわれています。
これは、原発に「反対」か「賛成」かに関わらず、「大事なことは市民、都民が選挙で決めよう」というものです。
私も呼びかけ人になり、『地球村』として積極的に推進しています。
東京都在住の方、大阪市在住の方は、ぜひ署名にご協力をお願いします。
まずは、署名を集める「受任者」となって、自分、家族、知人など10人以上の署名を集めることをお願いします。

http://kokumintohyo.com/branch/

★地域『地球村』の復活を

10年前には、全国に地域『地球村』が100~200ありました。
地域『地球村』とは、『地球村』の会員が地域でグループを立ち上げ、地域活動をする、というものです。1995年くらいから各地に誕生し、ピークでは200カ所に広がりました。特に2002年のヨハネスブルグ環境サミットに向けて活動が盛り上がり、地域でも全国的にも具体的な成果をあげました。

その後、一部で問題もあり(ビジネス、宗教、あやしい環境グッズの販売)、事務局としていろいろ対策をしましたがうまくいかず、苦渋の選択として、地域で『地球村』の名称を使うことをやめてもらうことしました。
それ以降、名称変更して活動が続いている地域もありますが、多くの地域では活動が衰退しました。

しかし、社会を変えるために、再び地域『地球村』の復活を呼び掛けたいと思います。上記のような問題が生じないようにルール作りをした上で、今年の総会で具体的にスタートを呼び掛けようと思います。
ぜひ、地域『地球村』の再開のご協力、ご準備をお願いします。

★仲間を増やすために

地域の仲間を増やすことに最も効果的なのは、講演会の主催です。
講演会の主催は、熱い思いの人と、その人を支える熱い仲間がいれば実現できます。仲間が10名なら100名の講演会が、20名なら200名の講演会が、30名なら300名の講演会ができます。ぜひ、チャレンジしてください。

★活動を活発にするために

地域の活動は、パワフルな方が多いほどうまくいきますが、パワフルな方を増やすにはWS(ワークショップ)が効果的です。
WSは定員30名ですから、講演会よりもかんたんかもしれません。
これまでの経験では、地域で参加希望者が20名いれば、あとは近隣や遠方からの参加で定員いっぱいになります。ぜひ、有志で主催してください。

★冊子『地球村紀行 世界でいちばん幸せな国 ブータン』発売!

昨年9月に、『地球村』として初めてブータン・ツアーをしました。
ブータンは世界で初めてGNH(国民総幸福)を宣言した国として有名です。
国民の9割が農民で、食糧、資源、エネルギーが自給自足、医療費無料、教育費無料、老後の不安がない、というのですから、「国民の97%が幸せと答えた」ということも納得できます。

「それを実際に見てみよう、体験してみよう」という15人のツアーでしたが、予想以上のショックと感動を体験しました。
参加者全員の思いの詰まった冊子を昨年の暮れ、出版することができました。
ぜひ、お読みください。

『地球村紀行 世界でいちばん幸せな国 ブータン』
http://www.chikyumura.org/about/publication/

★日本のGNPは500兆円

日本のお金の発行総額(50兆円)の10倍!
これはどういうことでしょう?

・GNPの仕組みを説明します

①あなたが何か買えば、その金額は商店の売上(GNP)としてカウントされ、

②商店がそのお金で商品を仕入れれば、それもGNPとしてカウントされ、

③仕入元がそのお金で元売りから仕入れれば、GNPとしてカウントされ、

④元売りがそのお金で工場から仕入れれば、それもGNPとしてカウントされ、

⑤工場がそのお金で海外から原料を輸入すれば、GNPとしてカウントされる。

 

このように、GNPは売上の合計だから、お金が動くと何度でもカウントされGNPは増えていく。その結果、日本のGNPは500兆円に達しました。

日本のお金の発行総額は50兆円だから、お金は1年で10回使われたことになります。もう1回使えばGNPは550兆円、もう1回使えばGNPは600兆円。

お金は使えば使うほどGNPは増えるのです。

無駄なことでもお金を使えばGNPは上がるので、日本では無駄な道路、無駄なダムなど無駄な公共事業が続いているのです。


「なぜ?」
 

政治家や官僚は大きな予算を確保すること、大きなお金を動かすことが実績につながり、企業は大きな公共事業を受注することが大きな利益になるからです。

政、財、官はこうしてGNPを増やし続けてきたのです。

 

★国民の貯蓄は1400兆円

これはどういうことでしょう?

・貯蓄の仕組みを説明します

①あなたがお金をためて銀行に持っていき貯金する

②銀行は、そのお金を国や企業に貸す

③そのお金で国は公共事業、企業は設備投資や生産に使う

④その金は国や企業を通して、またあなたに支払われる

⑤あなたは、また貯金をする

このように、お金はただ世の中を回っているだけなのに、貯金の数字は増えていくのですが、実際のお金は増えませんし、金庫にも残っていないのです。

この結果、貯蓄総額は1400兆円にも達してしまったのですが、お金自体は50兆円(28分の1)1しかないので、みんなが一斉に貯金をおろしに行けば返してもらえないし、みんなが一斉に保険金や年金をもらいに行っても受け取ることはできないのです。

お金とは、そういう仕組みだったのです。

どう思いましたか。

★日本の財政赤字、累積1000兆円(一人平均800万円)

これはどういうことでしょう?

・国家赤字について説明します

先ほどの貯蓄について、②「銀行は、そのお金を国や企業に貸す」のあと、
国は一定期間後、「利子を付けてお金を銀行に返さなければならない」のです。

高度成長時代は、公共事業をすれば地域が活性化して景気が上がり税収が増えたので、国は「利子を付けてお金を銀行に返す」ことができたのですが、

1980年台、経済成長期が終わると、公共事業をしても景気は上がらず税収が減り、利子どころか借金(元金)が返せなくなったのです。

景気を上げるためにさらに公共事業(道路、ダム、開発)をやっても景気は上がらず借金が増えるだけ。

その繰り返しで借金が1000兆円にも達してしまったのです。

国民の貯蓄1400兆円(一人平均1100万円)、国家の赤字1000兆円(800万円)ということは、国民の貯蓄の70%が国によって使われてしまったのです。

それだけではありません。近年、国家予算が税金よりも大きく、毎年50兆円の赤字が増えているのです。

このままで進むと、あと10年で国家は破産してしまうのです。

現在、ギリシャ危機、イタリア危機など世界的な問題となっていますが、ギリシャの赤字は30兆円、イタリアの赤字は130兆円。

日本の赤字1000兆円と比べたらはるかに小さいのですが、ギリシャ、イタリアは外国(フランス、ドイツなど)からの借金なのに対し、日本は国民からの借金なので破綻を先延ばしにしているのです。

●どうすればいいのか。

貯金や保険金は解約して、自分の責任で運用すること。

土地を買って、家庭菜園、市民農園を始めることをおすすめします。

気心の分かった人たちといっしょにエコビレッジ(地球村)を作ることが将来の安心につながるのではないだろうか。

★医療は無料

首都ティンプーの国立病院を訪問しました。

ブータンでただ一つの国立病院です。

立派な建物に、たくさんの人々が来院していました。

日本から来ている医師(小児科女医の石沢さん)にお話を伺いました。

この病院には医師は60名くらいいるそうですが、世界各国からボランティアで来ているそうで、日本からは石沢さん一人だけ。

厚生省をやめて今年からボランティアで来たそうです。医療費が無料なので、患者は多く、仕事は忙しく、大変だそうですが、とてもいきいきと活躍していました。

この国立病院でさえも、医薬品も医療設備も、医師も技術も不足しているそうです。

田舎には大きな病院はなく、小さな診療所がある程度で、ブータン全体として医師は絶対的に不足していて、国民に対する医師の比率は日本の10分の1以下だそうです。

田舎では民間療法がほとんどだそうです。

この病院でも、本人の希望で西洋医療も、伝統医療も、どちらでも受けられるそうです。

貧しい国、ブータンで医療無料はすごいと思いながら、最後に、

「外国人や観光客も無料ですか」と聞くと、なんと!

「もちろん無料です。会計窓口がありませんから」と笑顔で答えが返ってきた。

★教育も無料

首都ティンプーで小学校を訪れた。

さすが都会。親が車で送ってくる子もいたし、マイクロバスで集団登校の子もいた。

校門で先生が子どもたちを迎えているのも、日本の都会と同じ。

私たちも許可をもらって校庭へ。朝礼までの時間、校庭で子供たちと触れ合う。英語で話しかけたり、写真を撮ったり。

朝礼が始まると700人の子どもたちが「前へならへ!」・・・なつかしい!

そして、最初に全員で歌を歌う。校歌と仏教のお祈りの歌だそうです。

こうして毎日、仏教の教えを声に出して歌うのは、心にいい影響をもたらすだろうと思った。

朝礼では、校長先生の話、海外からのお客様の話があった。

朝礼のあと授業が始まるまで、ホームルームのような時間があった。

私たちは、6年生の教室の入り口で子供たちと話をした。

驚くほどしっかりしていた。

クラスのリーダーの女の子たち数名と話したが、自由に英語を話し、将来は、医者になりたい、教師になりたい、海外で学びたい、帰国すれば政治家になりたいなど、驚くほどはっきりと意見を述べた。

私たちの中に農学部の大学生がいて、「大学で農業を学んでいる」というと、ちょっと不思議そうな顔をしていた。たぶん、彼らには農業は当たり前のことで、掃除や、洗濯や、お料理や、子育てを大学で学ぶ、というのと同じような不思議な感覚なんだろう。

そういえば、私も子供の頃、大学の家政科って不思議な気がしたっけ。

この子らはきっと、大学に進み、海外に留学し、帰国すると首都や都会で社会のリーダーになっていくのだろう。

彼らを見ていて、民宿させたいただいた家での会話を思い出しました。

「5人の子どもたちは、みんな都会に出て学校に通っています」

不安になったので、聞いてみた。

「学校を卒業すると、ここに帰ってくるのですか」

「いいえ、子供たちにこんな苦労はさせたくない。だから学校に通わせている。
学校を出たら、都会でしっかりと働いてもらいたい」

「では、農業はだれが継ぐのですか」

「私たちが年を取って働けなくなったら、都会に行きたい」

驚いて、「では、農業は、どうなるのですか」と聞くと、

答えは無かった。

教育費無料の結果、多くの子どもたちが教育を受け都会で仕事を始め農業の担い手が減ると、どうなるのだろう。

「ブータンは国民の90%が農民。食糧は自給自足」

この根幹が危なくなるのではないだろうか。

ブータンの医療費、教育費が無料であることは、まだ病院が少ないこと、学校が少ないことで成り立っているのではないだろうか。

食糧の自給自足も農民が多いから成り立っていると思う。

エネルギーの自給自足も、農業が主体だから成り立っていると思う。

これから、大学進学率が上がり、都会で働く人が増え、電気製品、自動車が増え、消費が増え、開発が進むには、お金が必要になる。

そのためには、国内の開発を進めなければならないし、輸入、輸出も増やさなければならない。

日本が60年歩んできた道以外の道を、進むことができるだろうか。

★『世界で一番しあわせな国 ブータン』を今月発刊します!

今回のツアーを、読みやすい小冊子(250円)にまとめました。

ブータンの感動、リアルな今、そして、日本が変わるために必要なことをじっくりと書きました。

ツアー参加者の投稿と協力により完成しました。

予約受付中です

http://bit.ly/rr3bJ6

ブータンに行った機会に、あらためてGNP(国民総生産)、GNH(国民総幸福)について。一度で書ききれないのでシリーズにします。

「GNPが上がった」と聞くと喜んだり、「GNPが下がった」と聞くとがっかりしたり、していませんか。しかし、本当は・・・

GNPは、ものが売れれば売れるほど上がるのです。

お金は一定ですから、GNPが上がれば、企業のお金が増え、市民のお金が減ります。それは決して嬉しいことではないはずです。

GNPについて、誕生、成長、晩年についてお話します。

★「GNPゼロ」の社会

原始的な社会や自然の中で暮らす人々は、お金を必要としないからGNPゼロです。

お金でものを売ったり買ったりしない社会もGNPゼロです。自分ひとりで自給自足しなくても、村中で、分け合ったり、譲り合ったりして全体として自給自足していればGNPゼロです。

村の外から、何かを手に入れても、村の外に何かを持ち出しても、お金のやり取りがなければGNPゼロです。

こういう社会は、貧富の差が生まれず、信頼と協力で成り立っているのでとても安心で安定しています。

100年ほど前の日本の田舎や、現在のブータンの田舎も、こんな感じです。

★GNPの誕生

GNPゼロの社会に、外からお金で売買される製品が持ち込まれる。

それを手に入れるためには、「お金」が必要だと教えられる。

お金の意味さえわからない人たちは、まずは、何かを売ってお金を手に入れることを教えられる。

そこで、農作物や牛や土地を売ることでお金を手に入れる。

そのお金で、外から製品を買う。

珍しいから、みんながそれを見に来る。そのうち、みんなもそれがほしくなる。

そのためには「お金」を手に入れなければならない。

農作物、家畜、土地を売り始める。売り手が多くなると、値段が下がり、お金が手に入りにくくなる。

そのために、ますますたくさんのものを売らなければならなくなる。

こうしてマネーゲームが始まります。さあ、どうなっていくでしょう。

★GNPの拡大

いろんなものが売られ、いろんなものが入ってくる。

お金が動くことでGNPが上がります。

いままでは必要なものを必要なだけ作って暮らしていたのに、お金を手に入れるために、余分に作る、たくさん作る、要らないものを作る、ということが始まります。

そのために余分に働き、余分に作るようになります。

これまでは分け合ったり、譲り合ったりしていたけれど、人より多くのお金を手に入れるためには、「協力すれば損、出し抜いた方が得」という考え方になってきます。

「お金は心を貧しくする」ということは、ここから始まります。

以前は分け合い、助け合っていたのに、お互いがライバルになり、競争したり、奪い合ったりするようになります。

GNPが増える一方で、貧富の差が開いていきます。

★マネーゲームは際限なし

マネーゲームはお金の奪い合いだから、無くなればゲームセットのはずだが、「借金」を発明することでゲームは際限なく続くようになる。

借金もGNPに加えられるから、お金は増えないのにGNPは増える。

さらに、「利子」を発明することで、お金は増えないのにGNPは増える。

お金はお金を生み、勝ち組はますます有利になる。

お金は、借金などの仕組みで、ダブって何度も貸し出されることで、お金の量よりもGNPが大きくなる。

お金のない人は、どこかからお金を借りないと生きられなくなる。

どこから借りるのか。

実は、お金はどこかで誰かが印刷しているだけなのに、その仕組みをほとんどの人は知らない。

そのことで、勝ち組に都合がいいように、お金は増えたり減ったりしている。

★こんなこと、知ってる?

現在の日本は、お金の発行総額は50兆円。

日本のGNPは500兆円だから、お金の総額よりも10倍も大きい。

これは、どういうことでしょう。

そして、日本の国民のお金(預貯金、年金、保険金も含めて)の総額は1400兆円。(総額を人口で割り算すると、1人当り約1100万円)

これは、どういうことでしょう。

おまけに、その預貯金1400兆円の大部分、1000兆円はすでに国や地方(自治体)が使い込みをして、無くなってしまっているのです。

これは、どういうことでしょう。

(つづく)

★ブータンの地理と歴史

ブータンはインドと中国に挟まれ、政治的に難しい位置にあります。

その地域では、ラダック、カシミール、シッキム、チベットは併合されたり分割されて、インド領、中国領、パキスタン領になっている中で、ブータンとネパールだけが独立国(王国)を維持しています。

そのために、以前は鎖国的な政策を取っていたが、いまは開国しています。

とはいえ、空港はブータン航空しか離着陸できないし、入国には一日200ドル課金されます。初めてこのことを聞いた時には「高いなあ」と思いましたが、その課金は「食事、宿泊、交通、ガイド、通訳の費用一切を含む」ということなので、リーズナブルだと思います。

 

ブータンの面積は九州くらい、人口は70万人。

ヒマラヤのすそ野に位置し、高低差は7000メートル。日本でいうと沖縄辺り(北緯26度)に位置していて暑いはずですが、私たちが訪問したパロとティンプーは標高2300メートル以上で、日中でも大阪より涼しく(約25℃)、朝晩はやや寒い(約15℃)くらいでした。

3000メートル以上の峠を越えた時はかなり寒く、たぶん15℃くらい。

気圧も低く、酸素も少ないので、階段を上ると息が苦しかったです。天気に恵まれましたが、毎日1時間ほど強い雨(スコール)が降りました。

★ブータンの自然

大部分が山で、ところどころに段々畑があり、素晴らしい田園風景でした。

地理的には日本とは離れていますが、家の建て方、田園風景などは日本の江戸時代のようでした。木々や植物や花も、日本と似ていました。その風景の中で、あちこちに牛、馬、ヤギを見かけました。

★町の様子

首都ティンプーは人口10万人。自動車はいっぱい。人もいっぱい。

でも、交通信号はまったくありません。メインストリートの交差点の中央に1か所だけ交番があり、警官が手で交通整理していました。

その車道の真ん中で犬が昼寝しているというびっくりシーン。とにかく、犬が多い。それもほとんどは、昼間から寝ています。

お店も東南アジアの都会のように、「なんでもあり」という感じ。

道に露店を広げ、野菜や果物を売っているシーンも多かったです。

人々は笑顔で、うなづいたり、あいさつしたり、手を振ったり。

町の広さは歩いて1時間くらいの小ささ。ほとんどの人々は、ブータンの伝統的な民族衣装(男性はゴ、女性はキラ)を着ていました。

★ブータンは1950年代の日本

ブータンのGDP(国)は1000億円、日本の5000分の1。

ブータンのGDP(1人)は日本の27分の1。

これは、日本の1950年代と同じくらいです。

その頃、私も田舎(愛媛県の横河原)に住んでいましたので、
たまに連れて行ってもらう松山市は、いまのブータンの首都ティンプーのようでした。

車が走り、市電が走り、お店がたくさんあって、目を見張っていました。

デパートの食堂で食べるのは夢のようでした。

ブータンは主要な町以外は、ほとんど山村ですから、当時の日本の田舎(山村)とよく似ています。

段々畑(棚田)があり、家畜を飼い、近所との助け合いがないと成り立たない生活です。

★民泊の体験は最高だった

今回のツアーで最も感動したのは農家に民泊させてもらったこと。

それこそ、テレビの「ウルルン滞在記」と同じでした。

本当のブータンの人の優しさ、心遣いに触れて、たまらなかったです。

お料理は、ふだんは主食(お米)ばかりをたくさん食べて、おかずは唐辛子を主とした一品だそうですが、私たちには心づくしのご馳走をしてくれました。

夜は近所の人たちがやってきて、飲めや歌え(踊りも)の大騒ぎ!翌朝は、うちの人は4時から起きて、子供はお手伝い。

6時には子供は小学校に出かけます。

なんと歩いて2時間!ご主人は川に魚を取りに出かけ、30センチくらいのマスを10匹も持って帰って、「精一杯のご馳走です」と胸を張って言ってくれた時、私は泣きそうになりました。

「ああ、古い日本がここにある!」と感動しました!

お別れする時は、女性は涙、涙・・・男性もじ~んとしました!

今回、この体験だけで、もう十分満足でした!

★名ガイド、ジュルミさんの素顔

ガイドのジュルミさんはガイドぶりも心づかいも素晴らしかったのですが、自分の食事を犬に与えたり、わざわざ肉屋で肉を買って犬に与えたり、民泊の朝、牛の世話をしたり、さりげない言動に彼の温かな心が表れていました。

彼の呟つぶやきが心に残っています。

「都会にはブータンはありません。ブータンは田舎にしかないです。私も早く田舎に帰って農業をしたいです。牛の世話をしたいです」

「脱原発」の菅総理が辞任し、予想しなかった人が総理になり、与野党に配慮、党内派閥に配慮した、私もコメントできない新政権がスタートした。

菅総理がまいた「脱原発」の種を、誰が育て、誰が芽を摘むのか。

「脱原発」と「巻き返し」の動きが活発になってきた。

★早々に「死の町発言」で鉢呂氏辞任

 表向きは「失言による辞任」だが、真相は「脱原発の大臣が切られた」ということのようだ。

これまで、省庁にとって都合の悪い大臣は、スキャンダルやねつ造事件で辞任させられてきたが、「脱原発」の鉢呂さんは経産省にとって最も都合の悪い大臣だった。

彼は就任後のあいさつで「国内原発は将来ゼロに」「原発の新設否定」など、思い切った「脱原発」を語った。また、原子力政策を左右する総合資源エネルギー調査会(現状は推進派が圧倒的多数)を「推進派、反対派、半々の人選」にする異例の人事を発表する矢先だった。

今回の辞任劇を演出したのは、原発の利権を守る「原子力村」の一翼を担うマスコミだった。

彼は、「はめられた」と無念さを隠さなかった。

彼は、後任の枝野大臣に、「推進派、反対派、半々の人選」を引き継いだと述べた。枝野大臣も就任のあいさつで、「東電の損害賠償責任」について踏み込んだ考えを示したが、経産省、電力業界の強い抵抗が予想される。

★他にも続々と巻き返しが!

この首相交代に時を合わせて、原子力村の巻き返しが始まっている。

  • 「レベル7発表翌日に原発交付金を増額(経済産業省)」(14ページに詳細)
  • 「原子力施設周辺の活断層の見直しをしない(8月 電力各社)」
  • 「原子力広報アニメ制作(9月 佐賀県玄海町=玄海原発立地自治体)」
  • 「『展望なき脱原発と決別を』と社説を掲載(9月7日 読売新聞 朝刊)」

★「脱原発」に市民の声を結集しよう!

菅さんの辞任後、経産省、電力業界の「脱原発」の巻き返しが盛んになってきた。

鉢呂さんの失言辞任もその一環と思われる。

枝野大臣も「脱原発」に動くと同じワナに落ちるかもしれない。

「脱原発」はいまや世界の動きだから、その流れを封じられないように市民が声を上げなければならない。

  1. 「さよなら原発、1000万人署名運動」に協力を
  2. 「国民投票」を実現させよう

政府などの各機関へ、オンラインで署名を行えるサイトや、意見の送り先をまとめました。

http://www.chikyumura.org/action/

9月3~11日、『地球村』のメンバー15名(公募)で「GNHの国 ブータンツアー」を実施しました。出発日は台風12号の最接近日で、私たちが乗る予定の国際便は9時間遅れ。空港で長い長い時間を過ごしました。(^_^;)

10月9日(大阪)12月24日(東京)ブータン報告会を企画しています。
※ブータン訪問の様子は、事務局ブログの日々是好日でも掲載されています。

 

★なぜブータンなのか

ブータンといえば、もっとも有名なのはGNHです。
1972年、GNHは第4代ブータン国王(当時16歳)の言葉から発している。
「国にとって大切なことは、金銭的、物質的豊かさより国民全体の幸せである。GNP(Gross National Product=国民総生産)よりGNH(Gross National Happiness=国民総幸福量)が大切。ブータンをGNHで世界一の国にしたい」
1976年、国王(当時21歳)は国際会議で演説。それ以来、GNHは世界から注目され、デンマーク、スウェーデン、ドイツなど多くの国がチャレンジしている。私たちの今回のツアーの目的も、まさに、「GNHの国の現状を見て、体験したい」ということだった。

★ブータン・パロ空港到着

飛行機は、山の間をかすめて降下する。あとで聴くと、「離陸も着陸も世界で最も難しい」とのこと。ああ、こわ~~~!(>_<)
パロ空港はブータン唯一の空港ですが、とても小さな空港で、duty freeの店はコンビニより小さな店が一つだけ。(@_@;)

★ガイドはジュルミさん
私たちをにこやかに迎えてくれた人、ジュルミさんはブータン人ですが、日本にも住んだことがあり、日本人の女性と結婚し、旅行会社と日本語学校を経営しています。NHKのブータン特集番組のガイドをしたり、「地球の歩き方(ブータン編))にも登場する名ガイドでした。とても親切で心配りのある方で、ガイドとして実にすばらしい方でした。(^_^)v (^o^)/

★空港のある町パロ

まず最初の訪問地は、空港のある町パロ。
ブータン第二の大都市、といっても人口2万人ほど。写真で見た通りのブータン独特の建物、ゾン(お寺+役所)、人々の服装(男性はゴ、女性はキラ)
・・・すべて感動的!みんなで写真、撮りまくりでした。(^_^)v (^o^)/
ブータンの人は、顔つきも体格も雰囲気も日本人そっくり。
こちらが「クズザンポー(こんにちは)」と声をかけると、笑顔で返事を返してくれますし、目が合うと、笑顔で挨拶をしてくれます。
とにかく友好的!それにも感動しました!

★食事

食事は、毎回ほぼ同じメニュー。ご飯(赤米、炒めご飯)、サラダもの、炒め物、スープもの、辛子料理のバイキング。みんなに合わせて一日三食にチャレンジしましたが、私の苦手なパクチー(香菜)と辛子がメインでしたので、食べすぎになりませんでした。(^_^;) (-_-;) f^_^; 

★国教はチベット仏教

日本も建前は仏教国ですが、ブータンは本音で仏教国(チベット仏教)でした。
あちこちに仏教の建物、マニ(回転するお経)、ダルシン(五色の旗)が飾られ、町の中心にゾンがあります。ゾンは、お寺と役所の機能があり、坊さんが修行したり生活する場所でもあります。日本のお寺と違って、人々の生活につながっています。

★アーチェリー

到着した初日は、食事、ゾンの見学、ショッピングなど、ゆっくり過ごしました。その中で、ブータン古来の弓の射的競技を見ました。
なんと145メートルの距離から1メートル四方より小さい的を射るのですが、私たちには的さえ見えないのに、やっている人たちは、矢も見えていて、射た瞬間から、「ダメ!ダメ!もっと上!もっと右!」とはやし立てたり、「おっ、いい感じ!」とほめたり、当たれば全員で祝福の踊りをするのでした!

145メートルで的を射るのはすごいし、彼らの視力にも驚き、それ以上に、ゲームに興じている彼らの姿に感動!夕方は、別の人たちの洋弓のゲームを見て、その技量と視力にさらにびっくり! (@_@;)

翌日から、1週間のブータンツアーがスタート。

大きな荷物(トランク)はバンに積み、一行はマイクロバスで移動。
主要都市(パロ、ティンプー、プナカ)は標高2000メートル以上。
移動のほとんどは山道。細いくねくねしたでこぼこ道で、ガードレールはなく、あちこち山崩れや落石、路肩の崩落があり、落ちると数百メートルは転落間違いなし。落ちても数日は見つからないだろうという断崖絶壁・・・
そういう道をかなりスピードで走るのですからスリル満点、
女性たちは何度も悲鳴を上げていました。(^_^;) (-_-;) f^_^;

つづく

★日本の国民性でしょうか

私は講演で、よく次のような質問をします。
「日本は、食料の自給率が低いです。
なぜだと思いますか」
「日本は、ごみの量が多いです。
なぜだと思いますか」
「日本は、無駄な巨大公共事業が多いです。
なぜだと思いますか」
「日本は、国民投票がない。脱原発が進まない。
なぜだと思いますか」

多くの方は「政治が悪い、社会の仕組みが悪い」と答えられます。

私がまた「なぜだと思いますか」と聞くと、
「政治家が悪い」と答えられます。

私がまた「なぜだと思いますか」と聞くと、
「国民が悪い」と答えられます。

私がまた「なぜだと思いますか」と聞くと、
「教育が悪い」と答えられます。

私がまた「なぜだと思いますか」と聞くと、
「社会が悪い」と答えられます。

私がまた「なぜだと思いますか」と聞くと、
「政治家が悪い」と答えられます。

私がまた、「なぜだと思いますか」と聞くと、
「国民が悪い」と答えられます。

あれ?
あらためてお聞きします。「なぜだと思いますか」

このことは一旦ここで留めて、最近の大きな話題について書きます。
たぶん、この中にその答が見つかると思います。

★世界の金融不安

8月5日、アメリカから始まった世界同時株安は、リーマンショック以来最大の下げ幅で、8月10日までの数日で、各国で10%以上の大幅値下げとなった。日本株も全面安、毎日20兆円以上目減り、数日で100兆円が消えた。これは、国民1人当たり100万円を失ったことになる。

100兆円といえば、今回の東日本大震災の被害総額に匹敵する。

東日本大震災については、「自分は被害は受けなかったから関係ない」と思う人もいるだろうが、そうではない。増税(復興税)、電力料金のアップ、日本経済全体への打撃(売上の減少、給与の減少、年金や保険や配当の減少)として、この100兆円は全国民が「1人100万円」を負担することになる。

今回の世界同時株安についても、「自分は株は買っていないから関係ない」と思う人もいるだろうが、そうではない。世界経済全体、日本経済全体の打撃として、この100兆円も全国民が「1人100万円」を負担することになる。国の大きな損失は、当事者だけではなく国民全員の被害なのだ。

無駄な公共事業も、社会の問題点(原発、天下り、ゴミ、車検など)も、結局自分に降りかかってくるのだから、大いに関心を持ち、大いに発言しないといけないのです。

★福島原発 その後

大事故から半年たったが、収束が見えない。
チェルノブイリ事故では、二日目に5000トンのホウ素、砂、粘土が投下され、さらなる水蒸気爆発を避けるために地下水槽の水を人手で空にした。

三日目には、核分裂減速材(鉛)を大量に投下した。

36時間後には地域住民の強制避難を始め、1週間で10万人の避難が完了した。2ヶ月後には、80万人の決死隊を募り、石棺の建設が始まり半年で完成した。

連でさえ25年前の事故では、それくらいのスピードで対策を打ったことを考えると、今回の日本の事故対応はあまりに遅すぎる。

ソ連の決死隊の被爆死者は10万人、その後のガンなどによる被爆死者は100万に及んだが、もし日本のような対応なら、もっと大きな犠牲が出ただろう。日本では、決死隊も募らなかったし、強制避難もしなかったし、スピード対応もなかった。

政府も保安院も東電も、「直ちに危険とは言えない」と繰り返すだけで正しい情報を隠したが、その結果がどれほど高くつくか、だれも想像ができない。

★なぜ日本では・・・

先進国のほとんどで「脱原発」が進み、世界全体でさえ、自然エネルギーが原子力を超えたのに、なぜ日本は自然エネルギーが1%レベルなんだろう。

これまで政府(自民党政権)は、「自然エネルギー推進」などと言っていたが、実際は、最も価格が高い太陽光発電だけを推進し、もっと安価な自然エネルギー(水力、風力、地熱など)は推進せず、買い取りもしないなど、普及できない仕組みを作ったのは、「原子力村」(電力会社、電力族議員、経産官僚、御用学者)だった。

これにドン・キホーテのように1人で戦いを挑んだのが、菅総理だったとも言える。菅さんを非難する人は多いが、実際に、菅さんがやってきたことを思い出せば、この意味が分かるのではないだろうか。

浜岡原発の停止、玄海原発の再稼働の停止、エネルギー基本法の白紙、発送電の見直し、「脱・原発依存」発言、エネルギー基本法の中間発表、保安院を経産省から分離し安全委員会と統合、再生可能エネルギーの買取法案など。

★再生エネルギー買取法案

ドイツでは、この法案が10年以上前に成立したことで、市民発電などが広がり、「脱原発」が加速した。先進国のほとんどは電力は自由化され、競争により経営の合理化、電力料金が安くなり「脱原発」が進んだ。

日本でもこの法案が通れば、自然エネルギー比率が上がり、「脱原発」が進む。「原子力村」(電力会社、電力族議員、経産官僚、御用学者)の強い反発は必至だが、この法案が通らないと、「脱原発」に必要なステップである「発送電分離」「企業の独占禁止」「地域の独占禁止」に進まない。

★菅総理辞任

菅総理は「辞任三条件(今年度第2次補正予算案の成立、再生可能エネルギー特別措置法案の成立、特例公債法案の成立)」を決めて、その実現を待って退陣するだろう。菅さんは、みんなに「とうとつ」「根回しなし」「ぶれる」「居座る」と非難されながら、とにかくここまでやった。

これをどう評価するかは、次の総理の腕しだい。

次の総理候補は、どなたも、菅さんほどの信念もポリシーも見当たらない。

下手すれば、自民党、公明党と妥協を重ねて、菅さんがこれほどがんばって付けた道筋さえ壊しかねない。私はそのことを、強く強く懸念している。

★なぜ日本は・・・

考えれば、20年も前、社会党が自民党と連合与党を組んだ時、それまで社会党が主張していた「日米安保廃止」「原発破棄」「自衛隊破棄」の実現を期待したが、なんと社会党は、それをすべて撤回して自民党に寄り添った。

国民の期待を裏切ったことが、その後の社会党の崩壊につながった。

2年前実現した民主党への政権交代も、国民は同じような裏切りを感じている。「一体なぜ?」おわかりだろうか。

日本では、国民が政治に直接タッチできないからなのだ。

・総理を決めるのは国民ではない

アメリカ、フランス、韓国など多くの国では、大統領や首相は国民が直接選挙で選ぶ。日本は与党が決める。だから、国民は首相に対して責任がないし、首相も国民に対して責任がない。

菅さんは、何をしようとしても、野党(自民党、公明党)だけではなく民主党からも内閣からも反対される。根回しはできない。与野党から「権力の座にしがみついている」と非難されたが、そうではない。国民に直接訴えようとしたのだ。これは、オバマ大統領がアメリカ国民に訴えるのと同じやり方なのだ。国民から選ばれたトップには、これができる。ところが、日本の総理は国民ではなく、与党議員が選ぶ。だから与党議員には逆らえない。だから、これまでの総理は与党(自民党)の意向に反する政策は打てなかった。

小泉さんは「自民党をぶっ潰す」と言ったが、実際には、与党の理解と協力の中でのパーフォマンスであった。だから「小泉劇場」と呼ばれたのだ。
それに対して、菅さんは、与野党の多数派(原発推進)を敵に回して「脱原発」訴えたのだ。だから、根回しできない、唐突にならざるを得ない、発言を変えざるを得ない状況だったのだ。総理は国民に直接訴えるしかなかった。しかし国民の大きな応援が無いまま、反対勢力に屈したのだ。

・どうすればいいのか

日本は大事なことを国民が直接意思表示できない。国民が決められない。

という仕組みがある。そのことが、結果として、多くの国民が「どうせ社会は変わらない」「どうせ政治は変わらない」「自分は何もできない」と思い、無知、無関心、無責任になる。この長年の仕組みを変えないといけない。

★国民投票

大事なことは国民が直接決める。それが国民投票なのだ。

そのためには、投票の前には十分な期間を設け、「情報公開」「国民的議論」が必要だし、現状のような「やらせ」「隠ぺい」「情報操作」は論外である。

国民投票での重要なテーマは、次のものだと思う。

①首相は国民が選ぶこと
日本の首相は与党議員が選ぶから、首相は与党議員のご機嫌取りだった。
民主主義の国ならば、首相は国民が選ばなければならない。

②原発
「原発の継続」を国民に問うた国はほとんど「脱原発」を実現している。
日本はすぐ原発廃棄は難しいとしても、「脱原発」を決め、その実現に向けて工程表を作り、自然エネルギーに進むべきである。

★<緊急提言>大連立は最も危険

民主党総裁選に数名が名乗りを上げている。誰一人明確な方針を出していない中で野田氏だけが「大連立」を打ち出している。

これは最も危険である。なぜなら、民主党への失望は、自民党が長年築き上げた利権構造を改めようとして、うまくいかなかったことばかり。

いま「大連立」を組むのは、民主党が自民党にすり寄ることであり、以前の社会党(自民党と連立政権を組んだこと)と同じで、民主党が消滅するだけでなく、国民の声や意識を封じてしまうことになる。

野田氏はNO!大連立はNO!

◎発電の原理

発電には、発電機を回すものと、それ以外とに分かれます。

 

●発電機を使う発電
「火力発電」「原子力発電」「地熱発電」「太陽熱発電」は水蒸気でタービンを回すという原理は同じですが、人工的に熱を作りだすのか、自然のエネルギーを利用するのかが大きく違います。
「風力発電」は風の力で、「水力発電」は水の力で、「潮力発電」「海洋発電」は海水の力で発電機を回します。

 

●発電機を使わない発電
現状では、半導体の光電効果(光を電気に変える仕組み)を利用した太陽光発電です。

 

◎今後の発電

1位 地熱発電(★★★★★)

地下にパイプを通し、温水や水蒸気を得て、タービンを回して発電したり、熱も利用するのです。地熱の豊富なアイスランドでは地熱発電が30%。
電力価格は非常に安く、日本の3分の1です。地熱が豊富な日本には最適。

☆地球の内部はなぜ熱い

地球が熱いのは放射性元素の崩壊熱による。つまり原子炉と同じ原理ですが、
46億年間、核爆発もなく、臨界事故もなく、使用済燃料問題もなく、地殻とマントルが放射線を遮断しているために放射線の危険もない。
地球がこれほど安全な原子炉なのに、人間が未熟な技術で危険な原子力発電所を作って苦しんでいる現状を、地球は「人間って、どうしてこんなに愚かなんだろう」と笑っているだろう。

2位 小型水力発電(★★★★)

自然を破壊し、多くの集落を水没させる巨大ダム(巨大水力発電)とちがって、小規模水力は川の流れをそのまま利用して小型発電機を回す。

家庭用から業務用、地域用まで発電規模は様々。
天候(雨が多い)、地形(山が多い、川が多い)に恵まれた日本には最適。
小型水力発電機は太陽光発電より安く、24時間発電できますから発電量は太陽光の数倍大きく、電力価格は太陽光の10分の1と安価。
投資金額は数年で還元されるため、市民発電として有力。

3位 太陽熱発電(★★★)

太陽光発電とは、原理も全く別の発電です。
太陽光をレンズ(鏡面)で集めて、水を通したパイプを熱して水蒸気を作り、タービンを回す。多くの熱を集めるために、砂漠などの広大な土地と大掛かりな装置が必要となる。

4位 風力発電(★★)

家庭用の小型のものから、高さ100メートルの3000kw/h級(1500世帯)まで発電規模は様々る。大型のものは数億円しますが、それでも火力や原子力よりもはるかに安全で安い。日本では、低周波公害、野鳥保護、景観、故障が多いなどのネガティブなイメージがあるが、海外では自治体や市民発電の主力になっている。

5位 太陽光発電(★)

以上の発電機を回すという発電とは全く異なる原理、つまり太陽光のエネルギーを半導体の「光電効果」で電気に変える。動力もタービンも発電機もいらないので太陽光パネルを屋根に乗せるだけ。一見とても便利に思えるが、「光電効果」は高度な技術力(半導体製造技術、大量生産技術)と大きな資本が必要となり、大企業の独壇場であり、発電価格が一番高い。

 

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発電単価が高いということは、多くの資源、エネルギーを使うということであり、多くの二酸化炭素を放出する。半導体の劣化(寿命が短い)も問題。
コストが飛びぬけて高いこと、効率の悪さ、寿命が短いという点から、多くの税金をつぎ込んで推進するのは、いいことではありません。