2008年5月アーカイブ

【巻頭言】 ガソリンは高い?  (2008年5月)

今年は環境元年、京都議定書のスタートの年です。
         目標     現状    2012年までの5年間に
  ドイツ    -25%   -18%     あと 7%
  イギリス  -23%   -15%     あと 8%
  アメリカ  -  7%   +16%       あと23%
  日本     -  6%      +  7%       あと13%
 (これは、よく知っていただきたいので今回も掲載します)

★日本のガソリンは高い?
4月から1リットル150円から130円くらいに下がりましたが、
日本のガソリンの値段は高いのでしょうか。
実は、環境先進国など多くの国は200円以上。
日本は主要国28か国中24位で、かなり安い。
アメリカはいまでも100円以下で、先進国で最も安い。
なぜでしょう。

★ヨーロッパと、日本、アメリカの違い
日本はヨーロッパと同じようにすでに公共交通が整っていましたが、
アメリカ型の自動車社会をめざしました。
経済優先。その方がGNPが大きくなるからです。
日本は、毎年5~6兆円を投入して自動車道路を延長してきました。
その結果、JRのローカル線や私鉄が赤字になって廃止され、
バス路線が赤字で廃止され、マイカーを持たざるを得ない状況を作り、
自動車社会に突き進んでいきました。
その結果、面積あたり世界最大の自動車道路を実現、
面積あたり世界最大の自動車保有国になり、
土建業と自動車産業は驚異的に発展し、
GNP世界2位の経済大国を実現しました。
国全体が大量消費、経済優先に染まってしまいました。
しかしこの方向は、資源、エネルギー、事故、地球環境の面では間違っていました。

★自動車道路、もっとほしい?
近年、地球環境の面からも自動車社会が不利であることが明らかとなり、
「自動車道路はこれ以上要らないのではないか」という議論が出始め、
小泉政府は「もういらない」と判断して一般財源にすることを決めました。
首相の交代後、国土交通省から「道路特定財源復活の道路整備計画」の動きが出たため、
野党が反発しました。

★環境先進国の動向
エネルギー効率は、鉄道1に対して、バス3、航空6、自動車9(国土交通省)と、
自動車がもっともよくありません。エネルギー効率、二酸化炭素削減の観点からも、
自動車を減らし、公共交通や自転車にシフトすることが望ましいのです。
ドイツなど環境先進国では、
1.ガソリンの値段を高くすることで、自動車を抑制する
2.町の中心地での自動車乗り入れ禁止 (路面電車の延長)
3.路面電車の料金を格安、または無料に
4.パーク&ライド、カーシェアリング (自動車の共用)
5.自転車専用道路、駐輪場の強化 (自転車の奨励)
環境税で、風力発電の電力を高く買い上げるなど環境政策を強力に推進しています。

★石油は高い?
この4月、原油は1バレル(159リットル)112ドルをつけました。(1970年は2ドル)
しかし、それでも石油の原価(税金別)はリットル70円でペットボトル飲料より安いのです。
石油は、将来を見据えたコストが必要です。石油に限らず自然資源は、
人間が人工的に作れる代替品よりも高くしなければなりません。
資源コストが現状のままなら、社会は間違ったまま進んでしまうでしょう。
石油や木材、鉱物など自然の資源は、現状の10倍くらいのコストにしなければ、
大量消費の社会は改められないと思います。

★知っておいください

・人間は呼吸によって、二酸化炭素を1時間に30g出します

・電力は(発電などで)1kWで二酸化炭素を555g出します(人間の18倍)

・エアコン、ドライヤー、乾燥機、電子レンジなどは、1kW(人間の18倍)

・エレベータ、エスカレータは、10kW(人間の180倍)
⇒ できれば階段を使いましょう!できれば節電しましょう!

・ガソリン1リットルは、二酸化炭素2.31kgを出します

・燃費10kmの自動車は、平均すると1時間にガソリン6リットルを消費し、二酸化炭素を13kgを出します(人間の430倍)
⇒ できれば公共交通や自転車を使いましょう!歩きましょう!

【巻頭言】 五感を目覚めさせる  (2008年5月)

自然と不自然、どう違うでしょう。
その中のひとつ、五感について述べます。

五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)とは、生きていくための基本的な感覚です。
自然界では、五感を十分使わないと生きていけません。
一瞬のすきが死を意味します。五感はとても大切です。
自然界に暮らす動物は、五感によって外部情報を取り込み、それを理解し、
それを元に判断し、生きていくための行動を生み出します。
五感は生きていくためのセンサーであり、生きるエネルギーの元です。
感動したり、わくわくしたり、危険を感じたりすることは、
すべて生きるために必要な基本的な感覚です。五感はいのちの根本です。

でも、私たちはどうでしょう。
よく見ているでしょうか。
関心のないものは無視していませんか。
それがくせになり、大切なものを見落としていませんか。

よく聴いているでしょうか。
自分の言いたいことばかり話して会話が成り立っていない人や、
相手の気持ちを理解しようとしない人が多いことにも驚きます。

嗅覚や味覚、触覚はどうでしょう。
日々、食べているものの味を、よく味わっているでしょうか。
日々、空気の匂い、花の香りを、よく感じているでしょうか。
いろんなものの手触りや肌触り、十分感じているでしょうか。

不自然な社会は、五感をマヒさせています。
五感がマヒすると、生きようとするエネルギーが落ちていきます。
生きていく基本的な能力が低下します。
不自然な社会に暮らす私たちは、とても危険な状態だと思います。


私たちは、不自然な社会でどうやって生きているのでしょうか。
例えば、日々、一番苦労していることは何でしょう。
仕事のこと、商売のこと、お金のことではないでしょうか。
私たちは五感を使わず、左脳を使って生きていることになります。
お金が儲かったり、出世したりしたとしても、五感を通した自然な喜びはありません。
五感は衰え、自然を感知することもできなくなっているのではないでしょうか。
五感の衰えは生きていく力、生きていくエネルギーの衰えでもあります。

私は、あの交通事故以来、食べ物がおいしくなりました。
景色がフルカラーになりました。
世界が美しく感じられるようになりました。
ショックと感動が増えました。涙もろくなりました。
いろんなものに関心が強くなりました。
以前は「関係ない」と思っていたものが、すべて「関心あり」に変わりました。
人の気持ちがわかるようになりました。
人の不幸が放っておけなくなりました。
自分だけの幸せは、本当の幸せではないと思うようになりました。
みんなの幸せこそ、本当の幸せなのだと確信するようになりました。

★幸せになる方法、それは五感を目覚めさせることです。
・よく観ることです。
・よく聴くことです。
・よく味わうことです。
・いろんなものに関心を持つことです。
・自然に触れて、感性をみがくことです。                               
・人の話をよく聴くことです。
・言葉で伝わるのは7%です。それ以外の93%の部分を理解しようとすることです。
・自分の気持ちを表現することです。
・笑顔を意識することです。
・「ありがとう」 「ごめんね」 という言葉を出すことです。
・失敗を恐れないで、「成功するにはどうしたらいいか」で考えることです。
・「しかし」 「でも」 を言わないようにすることです。

 チャレンジしてみてください!

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