2008年10月アーカイブ

【巻頭言】 日本のマニフェスト  (2008年10月)

マニフェスト (manifesto) とは宣言文、声明書という意味ですが、
最近、政党または立候補者が、選挙前に、当選後に実行する政策を約束する
「政権公約」「政策宣言」の意味で使われています。
新しい日本を担う政党と政治家に望むマニフェストを書きます。

★日本の進むべき方向(ビジョン)
1.経済優先、環境破壊 ⇒ 環境調和、福祉国家へ(スウェーデン、デンマークのように)
2.アメリカに依存追従  ⇒ 国際的中立へ(スイスのように)
3.中央主権、地域分権 ⇒ 地域主権、地域自立へ
4.国税中心、地域助成 ⇒ 国税を大幅に減らし地域に委譲へ(小さな政府)
5.工業立国、貿易依存 ⇒ 農業を主体とした自立経済へ(自給自足)

★中期目標
1.農業政策、食料政策の転換
  ⇒ 消費の削減、廃棄の削減、自給率の向上、自給自足をめざす

2.エネルギー政策の転換
  ⇒ 消費の削減、自然エネルギーの推進、自給自足をめざす
    原子力発電は増やさない、寿命が来れば廃炉にする

3.環境政策の転換
  ⇒ 目先の利害、目先の便利快適よりも、いのち(命)の永続性を優先

★具体的な政策
1.公共事業、公共投資、地域問題は地域に委譲
  ⇒ 道路特定財源(60兆円)は地域に委譲
  ⇒ 地域は、農業の復興、福祉など地域問題に責任を持つ

2.エネルギー(ガソリン、電力など)に高額の環境税を導入
  ⇒ 消費を削減する、自然エネルギーに投資(ドイツのように)

3.順次、商品に環境負荷に合わせて環境税を導入
  ⇒ 環境に悪いものは消え、環境に良いものは普及する

マニフェストは、以上のように、まず大きな方針(方向)を示し、中期目標を掲げ、
具体的な政策を掲げます。
そして、マニフェストには書き尽くせないことは、党首会談、質疑応答、
議会などで説明し、合意を得ることが必要です。


たとえば
★「食料の自給自足は理想だが、安い輸入品に価格競争で負けてしまう」
1.メディア、学校教育を通して、自給自足や自給率の向上が大切であることを市民に知らせ、
「国産のものを使おう!食べよう!」と呼びかける。
2.フードマイレージを表示(輸入か国産か誰でもわかる)することで、買う人が判断できるようにする。
3.「日本食を食べよう!」と呼びかける (日本食が増えると自給率が上がる)
4.道路財源(60兆円)を一般財源化し、農業を奨励する
5.自給自足の方向へ価値観を転換 ⇒ 「地場産業を支えよう!農業を支えよう!」


★「エネルギーの自給自足は理想だが、どうすればいいか」
1.メディア、学校教育を通して、自給自足や自給率の向上が大切であることを市民に知らせ、
消費の削減や、自然エネルギーの重要性を呼びかける
2.ガソリンに高額の環境税(リッター当り100円で年6兆円)
3.この半分を、自然エネルギーの助成に使う。例えば市民発電を電力会社が
定価の2倍で買い上げる(ドイツは3倍)
4.電力のDSM (demand side management = 省エネ・高効率機器の奨励など)、
コジェネレーション(cogeneration)、バイオマスなどの組み合わせで大幅な改善ができる
5.原子力発電は増やさない、寿命が来れば廃炉


★「経済成長なしの社会は、どうやって実現するのか」
1.メディア、学校教育を通して、経済成長ではなく安定経済が重要であることを市民に知らせ、
消費の削減や自給自足の重要性を呼びかける
2.従来の巨大な公共事業、意味不明な事業、例えば
「○百年に1回、千年に1回の大洪水にも耐えられる治水工事」 などの巨大投資をやめる
3.国税を大幅に地域に委譲して、公共事業は地域に任せる。
地域は、地域住民の声を聞いて、必要なものだけ実施する
4.税率は、豊かなものに高く、貧しいものに低く

こういうことを、具体的に考えることは、未来に希望を持つ意味でもとても大切です。

【巻頭言】 日本が変わるチャンス  (2008年10月)

福田総理の突然の辞任で、総裁選挙、解散、総選挙・・・
今後どうなるのか、どうすればいいのでしょうか。
総選挙を考えるには、日本の現状と今後を知っておく必要があります。

日本の政治には、他の国にはない大きな問題がありそうです。

★政権が60年間続いたことによる、さまざまな矛盾や問題点
1.農業政策、食料政策の失敗(自給率は主要国で最低)
2.エネルギー政策の失敗(自給率は主要国で最低)
3.巨大な公共事業(公共事業費、主要国で突出)
4.不正と腐敗(年金問題、裏金、特定業者との癒着)
5.環境問題(前に進まず骨抜き、意識が低い)
6.軍備強化(憲法改正、日米軍事同盟の強化)
7.政界、財界、官僚の癒着
以上は、現政権の長期政権の結果だから、現政権では改めることは困難。

★官僚政治
年金問題や、裏金、カラ出張、隠し金など多くの不正なども、
長期政権の結果だと考えられます。
変化がないことで、怠慢、マンネリ、腐敗が進む。
改革をしようとしても、官僚(役人)が現場で強く抵抗、妨害。
法律ができても、それを骨抜きにするケースが多い。

★天下り
政治家や官僚のOBが、業界や行政法人、監視機関に天下り(再就職)して、
業界の便宜を図るケースが少なくない。
高給をとり、数年ごとに天下り先を変え、退職金を受領するケースもあります。
これは不正であり、税金の無駄遣いです。
実際に、数千名の天下り(数百の行政法人、数百の企業)によって、
どれだけの税金の無駄があるでしょう。
すぐにも改めないといけない問題ですが、長期政権の下では、
政界、財界、官僚の癒着によって、この「天下り」は、改められないのです。


★主要国は、二大政党などの政権交代で軌道修正をしている
アメリカ    民主党と共和党
ドイツ     社会民主党と民主同盟
イギリス   保守党と自民党
フランス    国民運動連合と社会党
カナダ     保守党と自由党
イタリア    連合と自由の家
韓国       ハンナラ党と統合民主党

ロシアと中国など社会主義の国や、独裁政権、軍国政権の国は、
国全体が一つの主義(政党)ですから、二大政党もないし政権交代もありません。
これらの国では、政権が変わることはクーデター(革命)なのです。
そういう意味では、日本も60年間、一つの主義だったと言えます。
60年間、日本は、「経済優先、GNP拡大主義」だったと言えるでしょう。

★経済優先、GNP拡大主義の結果
再度書きますが、必然的に下記の問題が起こりました。
1.政策、食料政策の失敗(自給率は主要国で最低)
2.エネルギー政策の失敗(自給率は主要国で最低)
3.巨大な公共事業(公共事業費、主要国で突出)
4.不正と腐敗(年金問題、裏金、特定業者との癒着)
5.環境問題(前に進まず骨抜き、意識が低い)
6.軍備強化(憲法改正、日米軍事同盟の強化)

★改革には、政権交代が必要
現状の問題を解決、改革するためには、総選挙で政権交代が必要です。
「現状の政治は嫌だけど、どの党も頼りない」ということで票が分散すると、
現状のまま、政治は変わりません。

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