地球村通信2008年11月号 巻頭言

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【巻頭言】 世界の金融危機、現状と今後 (2008年11月)

世界規模の金融危機が起こっていますので、現状と今後の見通しについて書きます。
『地球村通信』の原稿は、お手元に届く10日ほど前に書きますが、
日々、状況が変わりますので、今はどうなっているでしょう。

★サブプライムローン問題
一言で言えば、アメリカの低所得者層への住宅ローンの「バブル崩壊」です。
「無担保、無保証で家が買える。
2年後にさらに金利が上がるが、住宅価格がそれ以上に上がるから」と
低所得者に大量に住宅販売しましたが、予想が大きくはずれ、
住宅価格が下落、支払不能になり、大量の破産、差し押さえが始まりました。
住宅ローンだけなら50兆円程度の損失で収まるはずですが、
住宅ローンを組み込んだ投資信託、ファンドなど多くの金融商品(デリバティブ)が
下落したため、被害額は10倍にも、1000倍にも膨らんだわけです。
今後、被害は、どこまで拡大するか予想できません。

★1ヶ月間で、世界の1400兆円が消滅
大手投資会社の経営破綻から始まった世界同時株安で、
世界では1ヶ月間で1400兆円が消滅。日本も100~200兆円が消滅。
アメリカ、日本なども公的資金を投入し始めましたが、膨れ上がった金融投資が
バブル崩壊を起こすのは当然で、そこに公的資金(私たちの税金)を注入することに、
多くの国民の納得性があるでしょうか。

★金融投資、投機はギャンブル
マネーゲームはギャンブルであり、実体経済とは別の世界です。
現在、マネーゲームで動いているお金は、
全世界のGDP50兆ドル(5000兆円)よりもはるかに大きい。
なぜ、そんなことが可能かといえば、金融商品は自分の元金(資本)の10倍でも
100倍でも動かすことができるリバレッジ(てこ)という仕組みがあり、
勝てば億万長者、負ければ巨額の負債になるのです。
いま、そのリバレッジによる巨額の負債に、公的資金(私たちの税金)が
使われようとしているのです。

★預金、貯金、株、保険
あなたは、マネーゲームをやっていますか。
多くの人は、「いいえ」と答えるでしょうが、実はそうではないのです。
マネーゲームは投資信託だけだと思っているかもしれませんが、銀行も、
郵便局も、生命保険会社も、預かったお金でマネーゲームに参加していますから、
そこにお金を預けている人は、マネーゲームに参加していることになるのです。
ギャンブルに負けると元手がなくなるわけですから、銀行がギャンブルに負けると、
預けたお金も無くなっても仕方ないのです。そのことを知らない人が多いのではないでしょうか。

現在、銀行が破産すると「1000万円保証」になっていますが、
それはラッキーなことなのです。
しかし、預金が1億円でも10億円でも保証は1000万円ですから、
大金を預けている人には戦々恐々でしょうね。
心配なら、マネーゲームをしている金融機関への預金をやめることです。

★今後、何が起こるか
おそらく、公的資金(税金)の投入でも、バブル崩壊は止まらないでしょう。
バブル崩壊は、銀行などの金融機関の倒産を起こし、それが社会不安を起こし、
銀行から預貯金が引き出されたり、保険契約の解除が始まるでしょう。
それが広がると1929年の世界恐慌のような事態が起こりかねません。
第一次世界大戦後のアメリカは、投資ブームに沸きましたが、バブルが限界に達し、1
0月24日に株価の暴落が始まりました。
1週間でアメリカの国家予算の10倍が失われました。
倒産、失業、社会不安が高まり、世界大戦へと突入しました。
ある意味、戦後の長期の経済成長、長期のバブルが崩壊し、実体経済の調整が
始まったと考えられます。
先進国(G8)は、協調介入(税金の投入)によって、沈静化をしようとしていますが、
これはかえって問題解決を遅らせ、傷を深くする可能性があります。
間違った金融バブルは、徐々に調整しなければなりません。

★いま、何が必要か
・国、政府は、公的資金(税金)で、無理な景気刺激をしないこと
・国、政府、企業は、マネーゲームを徐々にクールダウンすること
・企業は、地道な経営に移行(借金、自転車操業をやめ、自己資本で仕事する)
・個人は、消費を抑え、地道な生活に戻す
・大量消費社会、経済拡大から、循環社会、環境調和社会、自給自足社会へ

【巻頭言】 長男の結婚  (2008年11月)

★先日、長男が結婚しました (10月4日のことです)
最近の結婚式は、ずいぶん変わったな~と実感しました。
新郎新婦、両人とも音楽が趣味で音楽仲間が多く、我が家も家族総出演
(家内、次男、長女はピアノ、私は歌)、さながらファミリーコンサートのようでした。
35年前の私たちの結婚式とは隔世の感がありました。
いろんな楽しい企画があり、サプライズあり、感動の披露宴でした。

最後の「両親への手紙」という企画では、両人からそれぞれの親への手紙の朗読があり、
長男の誕生からのさまざまな出来事が走馬灯のように思い浮かびました。
小さく生まれたので心配し、よく病気したので心配し、幼稚園では周りになじめずに心配し、
あれほど心配した息子がいま・・・。
「お父さん、お母さん、ありがとうございました。
僕たちは、これから二人で幸せな家庭を築きます・・・・」。
読んでいる息子も涙、私たちも涙・・・。
私は、二人のために、私たちの結婚式で歌ってもらった歌を歌いました。

映画「屋根の上のバイオリン弾き」の「陽はまたのぼる」(サンライズ・サンセット)です。

おんぶしてやったあの坊や、 寝かせてやったあの娘
いつの間にこんなに大きくなったのか
いつの間にこんなにきれいに、いつの間にたくましく
きのうまでは子供だと思っていたが
陽はのぼり、陽は沈む
一年一年が目に浮かび、消え去ってゆく
夜明けの夢のように

あの子がいま花婿、 あの子がいま花嫁
互いに手を取り合い、寄り添う
花と歌に包まれ、二人は歩み出す
こうして人生はめぐる
陽はのぼり、陽は沈む
一日一日が、めぐりめぐってゆく
喜びと悲しみ、乗せて

多くのことが思い浮かび、涙があふれました。

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