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2009年の最近のブログ記事

【巻頭言】 この1年を振り返って (2009年12月号)

昨年12月号の「この1年を振り返って」を読むと、「国内は政治面では混乱と不毛の年。
世界は金融危機と世界同時不況の年」という最悪の状況でしたが、この1年は、最悪の状況から脱出、希望の持てる1年でした。

【国内】
・念願の政権交代が実現、経済面でも不況から回復基調。
・新政権は「土建政治、官僚政治の打破。福祉、環境に取り組み、赤字予算の脱却」などを公約に掲げ、「公共事業の見直し、官僚政治の見直し、予算削減、普天間基地問題」など努力は見られるが、成果はまだ見えないという現状。
・「高速道路無料化、ガソリン暫定税率廃止」など環境と逆行する懸念もある。

【世界】
・金融危機、世界同時不況も一服、回復基調。
・オバマ大統領のプラハ演説(核兵器廃絶宣言)など、いい変化が始まった。
・温暖化防止では「二酸化炭素削減。2050年先進国80%削減、世界で半減。
2020年、ドイツ40%、イギリス30%、日本25%削減」という流れ。

●『地球村』として
★講演会108回
講演会は、事実を知らせ、社会を変えていくために必要なものです。
聞くだけではなくグリーンコンシューマになってもらうために、『地球村』の仲間になってもらうことが大切だと思います。ぜひ、地元で講演会の主催をお願いします。

★ワークショップ18回
ワークショップは、一泊二日(30時間)ですから、講演会10回分の内容です。理解を深め、社会を変えていく力をつけるためのものです。
グリーンコンシューマを増やすことのできる人を養成する場です。地元でワークショップの主催をお願いします。

★出版
今年の出版は、『コーチング・ワークショップ』です。この本は文字通り「コーチング」のワークショップを本にしたものです。「コーチング」と「ワークショップ」とが体験できる本です。
『選択可能な未来』と合わせてお読みください。『選択可能な未来』は、『転生と地球』の改訂版であり、「未来のビジョン」を書き加えました。私の現時点の集大成です。

★児童、少女売買の防止と救済活動の支援
映画「闇の子供たち」をきっかけに、この問題を調査し、カンボジア視察に行きました。
現状を知り、問題の根深さにショックを受けました。
そして、この問題の改善に向けて支援活動を開始しました。
現在、カンボジアの子供シェルターの支援、インドの少女のリカバリー・ケア・センターの支援を始めています。ぜひ、ご支援お願いします。

★根本問題
こうした問題を調べていくと、必ず共通の根本問題に行き着きます。
たとえば、無駄なダム、無駄な道路、無駄な空港などは、必ずそこに巨大な利権が存在し、それを求める人々によって推進されています。
戦争も、必ずそこに巨大な利権が存在し、それを求める人々によって推進されています。
年間300万人といわれる少女売買も、売春、買春というビジネスが存在します。そして、その根本には、さらに巨大なビジネスや利権が存在するのです。

★貧しい国から買うことは・・・
コーヒー、チョコ(カカオ)、タバコ、バナナ、パイナップル、パパイア、マンゴーなどの農園。エビの養殖場や肉牛の放牧場。
それらは森林を伐採したり、貧しい人々の土地を奪って作られる場合が多いのです。その結果、生活できなくなった人々が出稼ぎしたり、ホームレス、ストリートチルドレン、売春、人身売買などの犠牲になります。
映画「闇の子供たち」で描かれている児童や少女を買う人たちは犯罪者ですが、その根本原因であるコーヒー、チョコ、バナナなどを食べている人たち(一般市民、十億人)は犯罪者ではないのでしょうか。
私は、根本は同じだと思います。
以前から、「コーヒー、タバコ、バナナなどをやめましょう」と呼びかけていたのは、主として熱帯林の伐採、貧しい人たちの土地を奪っているからでしたが、いまは児童売買、少女売買の問題も加わって、より強く訴えたいと思います。

来年は、日本も大きな変化の年です。どうぞ、積極的にチャレンジしてください。

★『地球村』のサポータ(社員)になってください。
http://www.chikyumura.org/bureau/2009/08/23150021.html
★講演会、ワークショップの参加、および主催を
http://www.chikyumura.org/lecture/request.html 
★冊子『ありがとう』、100冊プレゼントを
http://www.chikyumura.org/about/publication

【巻頭言-幸せのたね】 愛を取り戻そう! (2009年12月号)

マイケルジャクソンが今年6月に急死。
彼の死の直前のリハーサルを記録した映画「This is it」が全世界で上映されました。
私も観ました。感動しました。ぜひ観てください。DVDも発売されると思います。

この中で、私がもっとも感動したのは、次の二つの曲です。
「Earth Song」、「Heal the world 」をインターネットで検索して、この曲を味わってみてください。


◆Earth Song /アース・ソング  Michael Jackson

日の出はどうなるのか 雨はどうなるのか
すべてのものはどうなるんだ 僕らが手に入れたと言っていたものは

枯らした草原はどうなるのか 時間があるだろうか
すべてのものはどうなるんだ 君と僕のものだと言っていたものは

立ち止まって気づくことはあったか
前に流した血 泣いている地球 嘆き悲しむ海岸

この世界に何をしたかみてごらん
平和はどうしたんだ 一人息子に堅く誓った平和は

すべての子供は戦争で死んだ 泣いている地球 嘆き悲しむ海岸
僕らはどうなるんだ 人はどうなるんだ どうでもいいのか


◆Heal the world /ヒール・ザ・ワールド  Michael Jackson

君の心の中に愛があるのを 僕は知っている
そこは明日よりもうんと明るい場所だろう
努力すれば泣く必要なんてないのがわかる
ここで君は感じるだろう 苦しみも悲しみもないことを

あらゆる生命に慈しみを持てば そこへ行く道は見つかる
ほんの小さな空間を見つけて 住みやすい場所にすれば・・・
世界を癒そう より良い場所にしよう
君と僕と そしてすべての人類のために

人生を注意深く見つめれば
死んでいく人々がいるのがわかる
より良い場所にしよう 君と僕のために

僕らが思い描いてきた夢が やさしい顔で姿を現わし
僕らがかつて信じた世界が 再び優雅に輝きだす
どうして僕らは生命を痛めつけ続けるのか
大地を傷つけることは 魂の虐待にすぎないのに
明らかなことさ 世界は神の光で満ち溢れているんだ

僕らは空高く翔る 永遠の魂を手に入れよう
僕の心の中では君たちみんなが兄弟なんだ
恐れのない世界を築き 共にしあわせの涙を流そう
世界の国々が剣を鍬に持ち換える様子を思い描こう


彼は、全力で環境と平和を呼び掛けています。
そのベースは「愛」だと歌っています。

  「世界に愛を取り戻そう
   愛の大切さを思い出させるんだ
   そして地球を大切に
   4年で環境破壊を止めて地球を守ろう」

と呼びかけています。私も同感です。

「できると思えばできる」「できないと思えばできない」
まさに、「できる魔法、できない魔法」なのです。
現代は、社会全体が「できない魔法」をかけ、「私は何もできない」と信じ、
「世界は変わらない」「平和は実現できない」「環境破壊は止められない」と信じています。

そうではないのです。世界は変えられるのです。
平和は実現できるのです。環境破壊は止められるのです。

★『地球村』として
来年は、世直しのアクションを呼び掛けて、その実現を応援したいと思っています。
・自然調和型、環境調和型のコミュニティづくり
・自然保護、トラスト、ビオトープづくり
いよいよ「世直し元年」! 「世直し」のスタートです!

ノーベル賞委員会、イキなことをしましたね!
ノーベル賞は実績主義ですから、いかに重要な発見でも実用化されて十分な成果を上げるまで受賞はなく、受賞者の多くは高齢者であり、受賞までに亡くなってしまうことも少なくありません。
だから、就任9か月のオバマ大統領の受賞には世界が驚きました。

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【授賞理由(全文)】
ノルウェー・ノーベル賞委員会は、2009年のノーベル平和賞を、国際外交と諸国民の協力関係の強化のため比類なき努力をしたバラク・オバマ大統領に授与することを決定した。
委員会は、核兵器のない世界に向けたオバマ氏のビジョンと働きに特別な重要性があることを認める。

オバマ氏は大統領として、国際政治に新たな環境を生み出した。
国連や他の国際機関の役割を重視した多国間外交が主流の位置を取り戻した。たとえもっとも困難な国際紛争であっても、対話と交渉が解決の手段として選択された。
核兵器のない世界というビジョンは、軍縮と軍備管理の交渉を強力に後押しした。
オバマ氏の先導のおかげで、米国はいま、世界が直面する大きな気候問題に対処する上で、より建設的な役割を果たしている。民主主義と人権はより強固となる。

オバマ氏のように世界の注目をとらえ、人々によりよき将来への希望を与えた人は、ごくまれにしかいない。彼の外交姿勢の基本には、世界を先導する者は、世界の大半の人々が共有できる価値観と心構えを持って臨まねばならないとの観念がある。
108年間にわたって、ノルウェー・ノーベル賞委員会は、まさにこうした国際政策を奨励するよう努めてきており、そうした態度において、オバマ氏はいま、世界の主要なスポークスマンである。
委員会は、「いまこそ、地球規模の課題に地球規模で対応するため、われわれ全員が責任を分かち合うときがきた」とのオバマ氏の訴えを支持する。
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世界の多くの人々は、この受賞を歓迎し、この若きアメリカの大統領に心から拍手を送り、大きな期待を寄せています。
この受賞は、ノーベル賞委員会が述べているように、「オバマ大統領の核廃絶への挑戦の世界全体の応援」なのです。
ノーベル賞授賞式が行われる12月は、国連では核兵器削減について議論され、コペンハーゲン会議(地球温暖化防止会議)では二酸化炭素削減の具体的削減目標について議論されます。この受賞は大きな追い風となるでしょう。


★アメリカが変われば、世界が変わる

考えてみると、ブッシュ前大統領は8年間、何をしたのだろう。

【1】地球温暖化防止から脱退、世界の温暖化対策を8年間妨害した
【2】「9.11」を機にアフガン攻撃、イラク攻撃を始めた
【3】アメリカの「テロへの戦い」により、テロが世界中に広がった
【4】サブプライムローン、リーマンショックで世界経済にダメージを与えた

アメリカの信用は大幅に失墜しました。

それが、オバマ大統領に代わって、まだ9か月。

【1】地球温暖化防止に積極姿勢を示したことで、中国などの姿勢が変わってきた
【2】世界の紛争に対して対話路線を強調。北朝鮮なども姿勢が変わってきた
 (ただし、アフガンについては未解決)
【3】アメリカ国内の経済問題については、まだ結果は出ていない
【4】アメリカへの期待と信頼は、大きく回復した

1人の大統領で、ここまで世界が変わるとは!


★政権が変われば、日本も変わる

思えば、2001年1月ブッシュ大統領が就任した年の4月に小泉政権が始まった。
小泉政権(5年半)とその後の3人(安部、福田、麻生政権)の8年は・・・。

【1】アメリカのアフガン攻撃、イラク攻撃の支援、自衛隊の海外派遣
【2】自由化という名のもとで、「格差の拡大」「貧困層の増大」
【3】郵政の民営化??? あの大騒ぎは一体何だったのだろう
【4】官僚政治、土建政治は変わらず、赤字が膨らむばかり
【5】環境に対してもアメリカに追従、経済優先、環境軽視を続けた
【6】国民は希望を失い、政治に絶望した

アメリカと同じく、不毛の8年でした。

オバマ大統領が就任した今年、日本も9月に政権交代、鳩山政権が誕生。

【1】官僚政治にブレーキ。天下りの凍結
【2】土建政治にブレーキ。ダム計画の中止、凍結
【3】二酸化炭素25%削減を公式に宣言し、世界から大きな注目を浴びる


★いま、変化の年

いま世界は変わりつつあります。日本も変わりつつあります。
しかし、変化は待っていては実現しません。待っていても、変化はやってきません。
変化は、自分がつかみ取るものです。変化は、自分が引き起こすものです。

【巻頭言】  カンボジア視察報告(2)  (2009年11月)

カンボジアの悲劇は「途上国問題」ではなく「先進国問題」なのです。
ぜひ、そのことをよく知って、たくさんの人に知らせてもらいたいと思います。
そんな思いで、各地で「カンボジア視察報告会」をスタートしました。

報告会の前半は、児童や少女の人身売買、性的搾取の実態の報告です。
少女とは10~15歳、児童とは5~10歳です。そんな小さな子供の身に何が起こっていると思いますか。大人たちは、小さな子供に何をするのでしょう。
報告会の後半は、貧しい国の悲劇は、先進国の大量消費にあるという点です。
ここがわからないと、「かわいそう。何かしてあげたい」ということに終わってしまいます。
それでは、問題解決しないのです。その根本原因を知ってもらいたいのです。


★現状
・カンボジアはGDP(1人)年間700ドル、つまり1人1日2ドル
・ほとんどは貧しい農民、食べるのがやっとの生活
・貧しい村で、「生きるために子どもを売る」という悲劇が起きている
・売られた子どもは、売春宿に売られる
・違法な方法(監禁、暴力、暴行)で違法な仕事をさせられる
・ケガや病気(HIV)で死んでしまう子どもも少なくない
・逃げ出したり、捨てられた場合、ストリートチルドレンになる
・物乞いをしたり、犯罪に関わったり、売春することになる
・途上国で、こうした状況が広がり、先進国から買春ツアーも増えている


★原因 は「農地を奪われた」こと
原因は、絶対的な貧困です。生きていくために、子供や少女を売り、
おとなの女性は「出稼ぎ」に出るのです。
(女性の方が多いですが、少年、男性の場合もあります)
では、なぜ、それほど貧しくなってしまったのか。
原因の多くは、貧しい農民が農地を失ったことです。


★なぜ農民が農地を失ったのか
土地のブローカーに安く買われたり、だまし取られています。
字が読めない、だまされてサインさせられたという証言もたくさんあります。
私たちは、「警察に言えばいいではないか、裁判をすればいいではないか」
と思いますが、「取り合ってもらえない。
裁判しても負ける」という答えが返ってきます。
土地を奪われた農民が訴えても、勝ち目はありません。
なぜなら、土地の買収は、途上国政府の政策であり、国があと押しをしているのです。
さらには、先進国のODA(途上国支援)も、その悲劇を加速していく場合が多いのです。

農地を失った農民たちは、
1.肉体労働者になる  2.出稼ぎに出る  3.家族(子供)を売る
しかありません。
もちろん全員が「1」になれるわけはありませんし、「1」になった場合でも、
合理化、機械化で解雇される運命が待っています。
多くの人々は、「3」を選択してしまうことになります。


★根本原因 「私たち先進国の消費」
・貧しい農村に土地のブローカーがやってきて土地を買いあさる
・大資本が土地を買い占め、大農園や大工場を作る
・そこで、コーヒー、カカオ、フルーツ(バナナ、パイナップル、
パパイア、マンゴー)やタバコなど、先進国に輸出するものが生産される。
・途上国政府は、経済拡大のためそれを奨励している。
つまり、私たちがコーヒー、チョコレート、フルーツなど、貧しい国から
の輸入品を大量消費することが、貧困国で起きている悲劇の根本原因なのです。


★私たちができること
事実を知り、根本原因を知ること、知らせること
・買春ツアー、セックスツアーをしない、させない
・途上国からの搾取をやめる。コーヒー、カカオ(チョコ)、タバコ、
熱帯フルーツ(バナナ、パイナップル、マンゴーなど)、エビ(養殖)、などの輸入品を食べないようにする


★現地NGOの児童や少女を救う活動
1.売春宿などの摘発、警察と共に救出 (レスキュー)
2.保護、ケガや病気の治療、リハビリ (リカバリー)
3.学校教育、職業訓練から就職まで (社会復帰支援)
4.心の問題、PTSD、HIVなど (カウンセリング)
5.HIVを発症した人たちのサポート (ターミナルケア、ホスピス)
6.地域、学校ぐるみで防止活動 (啓発教育)


★『地球村』は、支援活動を始めました。募金のご協力をお願いします

1.カンボジアの「子どもシェルター(グッデイセンター)の支援」
(現地のNGOの保護施設)

2.インドの「リカバリー・ケア・センターの支援」
(現地のNGOの医療施設)


<募金先>

通信欄に「カンボジア・インド 人道支援」とお書きください

郵便振替
口座番号:00920-7-105330

加入者名:『地球村』緊急募金

※支援金額、用途などは随時ホームページ上でお知らせします。
  http://www.chikyumura.org/fund-raise/

【巻頭言】  「ついに政権交代」 (2009年10月)

ついに政権交代が実現しました。
①あなたは、嬉しい?        嬉しくない?
②変化を期待している?       期待していない?
③いい変化が起こる?      よくない変化が起こる?
④社会は全体として良くなる?   悪くなる?

せっかく60年以上の長期政権が交代したのですから、世の中が良くなるよう、みんなで力を合わせましょう。
過度な期待、過度な要求をして、それが実現しないからと言って、「期待を裏切られた!自民党の方がいい!」と批判しても、世の中はよくならないのです。

もし来年の参議院選挙で、民主党が敗れると、「衆議院で可決しても参議院で否決」「何も決まらない」という「ねじれ国会」が再現します。
新政権は、少なくとも一期(4年)か二期(8年)やらないと公約は実現できません。
だから来年の参議院選挙でも、民主党を中心とした与党が過半数をとることが必要です。


★温暖化防止、二酸化炭素削減

これは新政権がマニフェストに掲げた公約の一つ。
新政権は「2020年に、1990年比25%削減する」と発表しました。
国連IPCCも、各国の担当者も驚くとともに称賛しました。
そして、国内の産業界は一斉に反発、反対を表明しました。
今後大きな議論となるでしょうから、よくご理解ください。

今年のG8サミット(先進国首脳会議)で、オバマ大統領は、「先進国は2050年までに80%以上削減しなければならない。
世界全体で50%削減しなければならない」と宣言をしました。
これは、ブッシュ大統領が一貫して「協力しない」という姿勢であったことから、大転換です。
ドイツ、イギリスなどは、中期計画として「2020年までに1990年比30~40%削減が必要」と発表しているのに対して、麻生政権は、「2020年までに2005年比15%」と発表して、ヒンシュクを買いました。
なぜなら、日本は、2005年は1990年比で7%増でしたから、2005年比15%削減というのは、1990年比8%削減にしかなりません。
これは、京都議定書で日本が約束した「2012年までに6%削減」に2%上積みしただけだからです。

新政権の発表「2020年には、1990年比25%削減」は、京都議定書の約束「2012年までに、1990年比6%削減」より19%の上積みです。


これは画期的な数字ですが、これまでの政府や産業界の考え方では実現不可能です。
ということは、今回の目標がおかしいのか、これまでの考え方がおかしいのか、どっちでしょう。
まず、次のことをよく理解してください。


★経済発展を続けながら、二酸化炭素を削減できるか

世界人口の2割が一等船客、3割が二等船客、5割が三等船客。
一等船客は、二等船客の数倍、三等船客の数十倍の経済を有し、それに比例して大量のエネルギーと資源を消費しています。
そのもっとも豊かな私たちが、さらに経済拡大を続けることが可能だと思いますか。
自動車の燃費を改善しても、電気の発電効率を改善しても、インド、中国など圧倒的多数の人々が、自動車や電気を、私たちと同じように大量に使い始めたら、エネルギー消費は、二酸化炭素の排出量は、どうなるでしょう。
誰でもわかることですが、「これ以上の経済成長は不可能」です。

だから、「経済成長」という前提を捨て、「経済を下げる」ことを理解し、実行しなければならないのです。「イヤだ」と言っても仕方ないのです。
「人間はいつまでも生きていられない、いつか必ず死ぬ」。このあたりまえの事と同じように、これ以上の経済拡大はできないことを、認めるしかありません。
過去、すべての巨大文明は、自然を破壊して滅亡した事を認めるしかないのです。


★八ッ場(やんば)ダム建設中止問題

これも、新政権がマニフェストに掲げた公約の一つ。
群馬県の八ッ場ダムは、他のダムと同様、必要性が検証されないまま、地元の反対を押し切って推進してきました。国民から見ると「中止は当然」ですが、地元は「今さら中止するのは反対」という状況です。国も、「中止するなら地元分担金を返還しなければならない」などの難題があります。

他の先進国では20年も前に「ダムはムダ」「ダム建設は中止」が決まりましたが、日本は「土建政治」「官僚政治」のため、「必要か、不必要か」という議論抜きに、利権のための推進が続きました。新政権は、すべてのダム計画、すべての道路建設、すべての巨大公共事業を凍結すべきです。
それで、年間40兆円の赤字が停止できるのです。
子どもたちの未来に、「地元の利権より、豊かな自然」を残してもらいたいのです。

今後、巨大公共事業の見直し、農業政策の見直し、米軍基地の見直しなどが始まりますが、これについて、利権を失う人たちから大きな反発や抵抗があります。
60年間、作り上げられた利権体制を改める際には、必ず反対が出ます。
それによって誰が利権を得ていたかがわかります。
マスコミは反対を書きたてるかも知れませんが、そんなことに煽られないで、社会が変わることを願い、「世直し」を実現させようではありませんか。

【巻頭言】  「カンボジア視察報告  闇の子供たち 」(2009年10月)

「カンボジア視察報告 -闇の子供たち-」

           ネットワーク『地球村』代表 高木善之

映画「闇の子供たち」を観て、「この子たちの支援活動をしよう」と決意しました。
このたび、現地カンボジアで活動する日本のNGO(C-Rights)の代表とスカイプ(ネット電話)で話をしているうちに、いてもたってもいられず、急きょ、飛び立ちました。

1.NGOの活動

★Friends International
(ストリートチルドレンを保護し自立を支援する団体)

・観光で訪れたフランス人の一青年が、ストリートチルドレン(SC)の現状を知り、活動を始め、発展しました。

・SCを見かけたら連絡を取り合い、保護、教育、職業訓練、就職の世話などをします。

・SCを買春する客を見かけたら、タクシーは乗車拒否、ホテルは利用を拒否、警察に通報する協力ネットワークを作り、市民の協力や支援も広がっています。

今回、Friendsの本部、教育施設、職業訓練センター、直営レストランを訪問しました。


★AFESIP International
(性的虐待を受けている女性を救出し自立を支援する団体)

・幼い時に買春宿に売られた女性(ソマリー・マムさん)が、その境遇から脱出、救済活動を始め発展しました。買春宿から女性を救出、保護、自立支援などをしています。

今回、医療センター、スラムのセックスワーカーを訪問、取材しました。


★HCC
(児童の売買、家庭内暴力からの救出や保護、被害の防止活動をする団体)

・地域の人たちの啓蒙、啓発の活動(CBPN)、学校の生徒たちの啓蒙、啓発の活動(SBPN)、被害に遭っている子供の保護、教育、自立支援など。

今回、CBPNのリーダとSBPNの生徒リーダと面談。シェルターを訪問、面談しました。


2.セックス産業の現場

★マッサージ店(入口調査)
ロビーに入ると、多数の女性が指名を待っていました。
年齢は15~25歳くらい。10~30ドル。カンボジア人、ベトナム人女性が中心。
交渉すると、さまざまな女性(男性も)が手配できるといいます。
長居をすると、調査と感づかれるので、身の危険を感じ脱出しました。

★カラオケ店(ルームに入りました)
ロビーの中に入ると、多数の女性が指名を待っていました。
カラオケルームに入ると、サービスをする女性2名が入ってきました。
通常は、少し歌ったり飲んだりしたあと、ペアで別室(個室)に移るのだそうです。
状況がだいたいわかったので脱出しました。

★セックスワーカー(町で売春している女性の訪問、取材)
スラムのセックスワーカーを支援するNGO(AFESIP)の協力で、スラムを訪問しました。セックスワーカー(20名)が集まり、取材に応じてくれました。
20~40歳。マッサージ店などの女性と違って、生活の苦労が大きい様子。
貧しい村から出稼ぎに来た人が多い。

・「マッサージ店の女性は、若くてきれいでほとんどベトナム人」
・「私たちは自分で、公園やストリートで客を取ります」
・「売春は1人2ドル、外国人はもう少し高いけれど嫌い。危険で、ひどいことをする」
・「雨の日は客が取れない。この3日、稼げなくて困っている」
・「一日平均2、3ドルの収入、家賃が20ドルだから、いつもギリギリ・・・。」
・妊娠中の女性が2人。「誰の子かわからないけれど産む」
・「中絶は2、3カ月まで10~20ドル。それ以降は60ドル以上。産むしかない」
・「収入がない時、仲間で助け合う。助けがない時、寝て、食べずに我慢する」
・カンボジアには、生活保護や最低保証はない。
・村では、貧しくて生きられない。「出稼ぎするしかないが、字が読めない、手に職がない、自分には何もないから売春しかない」

明日もわからない上、売春は40歳が限度、この女性たちはあとはどうなるのだろう・・・。

取材のあと、そのNGOの活動の一環として、生活用品(石鹸、コンドームなど)を配布。
スラムは本当に貧しい暮らしですが、NGOへの信頼からか、女性たちは、みんな明るく話してくれました。


★児童買春で有名な地域「スワイパー」
閉めた店がたくさんあり、町の人に聞くと、「取締りが厳しく、彼らは出て行った」とのこと。よりわかりにくい形で、都会の裏通りに紛れ込んだのだろう。

根本問題は、カンボジアの貧困だけではなく、先進国側の姿勢です。
日本は、児童ポルノ、児童買春、セックスツアーが先進国の中でもっともひどいし、法規制がもっとも甘い。カンボジアの救済支援も大切ですが、日本側のそうした問題の解決が重要です。先進国の豊かさとモラルの低下が、最大の問題なのです。


3.支援活動をスタートします。

【1】現地のNGOを通しての現地支援

・HCCの活動(SBPN、CBPN、クレジット、牛の提供、農業支援など)には希望があります。『地球村』として、HCCの活動支援、資金支援をしていきます。

・Friends、AFESIPなど、効果的な活動をしている現地のNGOの支援を検討。

【2】カンボジア以外にもタイ、ベトナム、さらにインドなどの支援活動も検討。


ぜひ、ご協力をお願いします。

<募金先 (通信欄に「カンボジア 人道支援」とお書きください)>
郵便振替  口座番号:00920-7-105330
加入者名:『地球村』緊急募金

※支援金額、用途などは随時ホームページ上でお知らせします。
http://www.chikyumura.org/fund-raise/
http://www.chikyumura.org/fund-raise/international/2009/09/10-174555.html

【巻頭言】 幸せのたね 「赦しの花」 (2009年9月)

とても心温まる話ですのでご紹介します。
エルトゥールル号と同じくらい感動的な史実です。読んでいて涙がこぼれました。
ローカル記者「やいちゃん」の日記(ブログ)から。
(ブログアドレス http://www.econakoto.net/eco-yai/article/138
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先日、地元の公民館で行われた「朝顔の集い」に参加しました。
そのイベントでは、絵本「赦しの花」の中国語による朗読があって、私は、日本語の朗読を担当させていただきました。
(※ 絵本「赦しの花」  撫順の奇蹟を受け継ぐ会・九州支部編  出版社・せいうん

この絵本は、中国の収容所から帰ってきた元日本兵の実話です。
昔、中国の撫順(ぶじゅん)には、戦犯管理所がありました。
かつて満州と呼ばれて日本領だった頃は、中国人の政治犯が大勢収容され、その中で多くの人が命を落としました。
絵本なので詳しくは描かれていませんでしたが、 「記念写真を撮ってやるから並べ!」と命令しておいて、一斉に撃ち殺すなど、残虐な行為があったそうです。

日本の敗戦のあと、今度は日本兵1000人が収容されたのですが、管理所の中国人の所長は、収容された日本兵に対して、捕虜としてではなく、人間的な扱いを行ったそうです。
兵士たちは、3度の食事をとり、治療を受け、散髪をしてもらい、絵を描いたり、本を読んだりして毎日を過ごしました。

恨まれ、憎まれているはずの相手が、自分たちに怒りをぶつけてこない。
それどころか、自分たちが食べてもいない白米を出してくる。
戸惑い、いぶかりながらも、穏やかな日常の中で日本兵たちは、自分たちのおかした過ちに、自分たちで気付いたのだそうです。
「なぜ殺してしまったんだろう!」
「どうして簡単に殺せたんだろう!」
そこからは、兵士たちの罪の告白と懺悔が続いたそうです。

やがて、兵士たちが日本に帰れる日が来たとき、
所長さんから、朝顔の種を一つまみずつ手渡されたのだそうです。
「もう二度と武器を持って大陸に来ないでください。
 日本へ帰ったら、きれいな花を咲かせて幸せな家庭を築いてください」
それからずっと、託された種を九州で育てている副島さんというおじいさんの話を、「撫順の奇蹟を受け継ぐ会九州支部」が、一冊の絵本にまとめました。

「憎しみや報復の連鎖では平和は訪れない」と、言葉では簡単に言いますけれど、実践は簡単なことではないはずです。
なのに、まず「赦す」ということを実践した、所長さんたちの勇気に敬服し、副島さんをはじめとする多くの元兵士たちが「撫順の奇跡」を語り継いでいるそうです。

この話は、ほとんど報道されることはありません。私もこの絵本で初めて知りました。
8月は、日本の被害にばかり目が行きがちですが、日本の加害の歴史、赦しの歴史も知り、だからこそ私たち日本人には、平和のために尽力する責務があるのだということを、自覚しなくてはならないと思います。
この話、ぜひ多くの人に知っていただきたいです。
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★日本の役割、進むべき道
戦後64年、「所得倍増」 「工業立国」 「輸出立国」 「高度経済成長」 「列島改造」
 「生活大国」など経済拡大路線で進んできましたが、デメリットも大きかった。
国土の荒廃、人心の荒廃、環境の荒廃、政治や社会への信頼や夢の崩壊・・・。
政権交代といっても、マニフェストを見ればどの党も大差はありません。
どの党も「景気回復」「GNP拡大」がメイン。
「環境」「医療」「教育」「育児」といっても、経済成長路線のオンパレード。
国民の求めているのは、そんなものではないはずです。
真の日本の役割、ビジョン、進むべき道は何か。
私の考え(要約)を述べます。

【1】日本は、唯一の被爆国としての大きな役割と責務がある
【2】戦争は、戦うより戦わない方が被害は少ない
【3】勇気を持って、不戦宣言、平和宣言、軍備放棄、自衛隊廃止、軍事費ゼロ
【4】自衛隊 ⇒ 災害救助隊   防衛省 ⇒ 平和省   防衛大臣 ⇒ 平和大臣
【5】世界の紛争の調停、和解に全力を傾ける
【6】アメリカとの軍事協定(日米安全保障条約)を解消
【7】核廃絶の調停国になる(現時点で日本政府は、オバマ大統領の核廃絶に反対)

【巻頭言】 終戦記念日に思う (2009年9月)

昭和20年8月 6日、広島に原爆投下。死者14万人以上。
昭和20年8月 9日、長崎に原爆投下。死者 7万人以上。
昭和20年8月15日、日本は無条件降伏、終戦。
この戦争で兵士230万人、市民80万人、合計310万人が犠牲となった。

私の父は、軍医として南洋に出征する予定でしたが、鹿児島から出港直前に、肺結核になり乗船できずに入院。その戦艦は南洋で撃沈され、全員(三千名)死亡。
母は、そのニュースを聞いて悲しみに暮れていたところに、父から「無事だ」との一報が入り、「夢のようだった!」と・・・。
もしそれがなかったら私は存在していなかったのです。

母もまた、グラマン戦闘機に追いかけられ、何度も接近して至近距離から撃たれ、その時、操縦士の顔が見えたそうです。
機銃掃射はすごい威力で、弾丸が命中した電柱や木は倒れたそうです。
当時の人たちは、みんな命からがら生き延びたのです。

テレビで多くの戦争特集、追悼特集がありました。
その中で、高齢の元兵士の証言がありました。
「死ぬことはわかっていた。日本が負けるのはわかっていた。
それでも命令が出たら行かねばならなかった。
うちの村から60人の若者が出征し、ほとんど帰って来なかった。
私は生還したが、それ以来、他所には行かなかった。
多くの仲間が死んだのに、私だけが遊ぶことはできなかった。
つらいつらい思いをした。戦争は絶対にしてはいかん。
誰でもわかることだ。なのに、今また戦争に向かっている。愚かなこと。なぜわからん・・・」
朴とつな語り、素朴な言葉でしたが、心を打つ尊い言葉でした。
番組の最後に、「この方は、番組の収録後、亡くなりました」と解説があり、番組のゲストは口を揃えて、「偉大な思想だ。言葉もない・・・」と語りました。

戦後、64年。戦後を引きずってきた長期政権が交代するでしょう。
(きょうは8月15日。選挙結果は未定)
いまこそ、私たちは、二度と戦争への道を歩まないと決意し、「不戦」を誓わなければならないのではないでしょうか。

【巻頭言】 できる魔法 できない魔法 (2009年8月)

世の中で成功している人と、そうでない人とは、どう違うのでしょう。
例えば、野球のイチロー選手、水泳の北島康介選手と、ふつうの人とは。
彼らは人並み以上の努力をして、人並み以上の結果を出しました。
それはなぜでしょう。

★自問自答してみよう
「夢を実現したい?」 「したくない?」
多くの人は、「したいけど、できない」と答えるでしょう。
では、夢を実現した人は、どうだったのでしょう。
「やりたい!やれる!やってみよう!」と考えたのでしょう。
しかし、はじめから成功が約束されていたわけではない。
チャレンジする中で成功に近づいて行ったのです。

それは、もともと才能があったから?強い意志があったから?
恵まれた環境があったから?すぐれたコーチがいたから?
そうかもしれない。でもそれは、はじめは誰にもわからなかったはずです。
では、成功しなかった人は?
それは、才能や強い意志がなかったから?運が悪かったから?
そうかもしれない。でもそれも、はじめは誰にもわからなかったことです。

成功した人たちは、夢に向かって努力した。
成功しなかった人たちは、夢に向かって努力しなかった。
それは、はっきりしています。

つまり・・・
★成功した人たちは、
自分に「できる!」という魔法をかけた。「できる!」と信じて、夢の実現にチャレンジした。
周りがなんと言おうと、失敗してもあきらめなかった。

★成功しなかった人たちは、
自分に「できない」という魔法をかけた。「できない」と信じ、努力しなかった。
周りがいくら「できる」と言ってもチャレンジせず、わざと失敗して、「自分にはできない」と信じて、チャンスをつぶし、成功しなかった。

★成功する人は、
[1] 自分に「できる魔法」をかけて、
[2] 「できる」という強い信念をもち、
[3] 信念に基づいて努力をした。

★成功しない人は、
[1] 自分に「できない魔法」をかけて、
[2] 「できない」という強い信念をもち、
[3] 信念に基づいて努力しなかった。

この両者をよく見ると、ほとんど同じです。
違いは、かけた魔法の中身が違うだけです。
「できる魔法」と「できない魔法」。
この違いで、人生は180度、違うものになるのです。

たとえば、私の場合、交通事故で、医者に「社会復帰不能」と宣告されました。
大たい骨の骨頭壊死のため、人工骨頭の手術を宣告されました。
手首の粉砕で、ピアノは弾けないと宣告されました。 
しかし、社会復帰もしましたし、ピアノも弾けるようになりました。
それは、あきらめずに努力したからだと思います。

私は、この経験から、「みんな幸せになれる」「みんなが幸せな社会は実現できる」と確信し、それを伝え、それを実現することを決意しました。
会社を辞め、音楽をやめて、環境や平和の活動をすると言った時、周りは反対しました。
しかし、1人で始めたこの活動は広がり、『地球村』には今たくさんの仲間がいます。

あなたも、過去に、いろんな分かれ道があったと思います。
そして、その選択の積み重ねが、現在の自分なのです。
自分に「できる魔法」をかけたのか、「できない魔法」をかけたのか。
今からでも、人生は変えられるのです。

「できない魔法」から「できる魔法」へ。
人生を変えたい人はワークショップにどうぞ。

(ワークショップのスケジュールはホームページをご覧ください
  ⇒ http://www.chikyumura.org/lecture/schedule

【巻頭言】 新政権に望む (2009年8月)

名古屋市長選、さいたま市長選、千葉市長選、静岡知事選、
東京都議選、奈良市長選で、自民党の6連敗。
歴史的な政権交代の実現が、ほぼ決まりました。

●新政権に求められることは何か。

★何が変わるか、はっきり示すこと
「自民党惨敗、民主党圧勝」「政権交代」は、国民が、自民党政治にうんざりして変化を求めた結果であって、決して民主党に期待しているわけではありません。
というのは、「民主党政治になれば何が変わるか」がわからないからです。
民主党は、「何が変わるか」はっきりわかるマニフェスト(公約)を出すべきです。
「経済を回復させる」「環境を重視する」「○○に努力する」という表現は、自民党だって何度も言ってきました。そういうマンネリの文言を並べてもだめです。
国民に、はっきりと変化がわかるマニフェスト(公約)を示さなければなりません。
目先の対策だけではなく、未来のビジョンを示さなければならないのです。

★これまでの問題点
そのために、まず、これまでの問題点を国民に示すべきです。
[1] 強者(金持ち、大企業)のための政治
その結果、小規模な商店や零細企業が成り立たなくなった

[2] 経済拡大、工業重視、輸出依存
その結果、農業が衰退、食料自給率が先進国で最低という危険な国になった

[3] 中央集権、官僚政治(談合、天下り)
その結果、土建政治、税金のばらまきで、先進国で最大の赤字国になった

★現状の民主党の問題点
明確なマニフェストがない。「こう変わる、こう変える」という方針がない。
自民党が「自動車に助成金、高速道路料金千円」と言えば、民主党は「高速道路料金無料」と言う。
自動車の優遇は、環境に逆行するし、公共交通やフェリー、地元の商店などから客を奪うだけで、景気対策にならない。
目先の対策や、小手先の人気取りも自民党と同じ。

そうではなく、「新政権は、ここが違う!○○に向けてがんばる!」
とビジョンを示すべきです。

★ブータンの奇跡
かつて(1972年)、ブータンの新国王ワンチュク4世(16歳)は、
「戦争、飢餓貧困、環境破壊など、世界のあらゆる不幸の根本原因はGNP(国民総生産)である。国民が求めているのはGNPではなく、GNH(国民総幸福)である。
私は、この国をGNH(国民総幸福)世界一の国にする」と宣言し、国民は狂喜しました。
そして実際にそれを実現し、いまブータンは「GNH世界一」で知られる国となりました。
ブータンは、「老後の暮らしは無料」「医療費は無料」「教育費は無料」を実現し、なおかつ、「食糧、エネルギー、資源の自給自足」を実現しています。
スウェーデン、デンマークなど世界有数の福祉国は、国家の指標をGNPからGNHに変えて、国民が本当に安心できるGNHの国をめざしています。

★明確なマニフェストを
日本もこのように、明確に方針を示すべきです。
政権が変われば、「何が変わるのか」、国民にはっきりと示すこと。
「どんな国になるのか、どんな未来をめざすのか」を示すこと。
例えば、
[1] スウェーデン、デンマーク、ブータンのように、老後を保障する
[2] 農業の復興を最優先課題として、食料の自給自足をめざす
[3] 唯一の被爆国として、平和憲法を堅持し、核廃絶、世界平和を推進する
[4] 土建立国、貿易立国から、自給自足、環境立国へ
[5] 中央集権から地方分権、地方主権へ

これくらい明確な方向を出さないと、国民は納得しません。

★税金の無駄遣いをなくす
[1] 公共事業の全面見直し(全面中止)
[2] 公共事業と財源を、国から地方に移管
[3] 累進課税を重くする(金持ちや大企業への重税)

★食糧の自給自足
[1] 世界的な食糧危機を前に、20年以内に食糧の自給自足をめざす
[2] 減反政策をやめ農業支援。失業者300万人を農業にシフトする(助成金)
[3] 農作物は国産品を奨励、輸入に関税

 本気で取り組めば、以上のことは可能なのです。