2009年4月アーカイブ

【巻頭言】 利子について (2009年4月)

利子について考えてみましょう。
利子って、どうして付くのでしょう。
それは、お金が使われることで利益が生まれるから、その利益の分配です。
ということは、利子以上の利益が生まれる必要があります。
私が子どものころ、日本の定期貯金の利子は6%でした。
現在は定期貯金の利子は1%以下ですが、業界の主要金利は2~3%です。
政府の政策利率(公定歩合)は現在、先進国では数%、途上国は10%です。
利子は複利計算ですから、どういうことになるか見てみてください。

★元本100万円とすると

        利子が年5%の場合    利子が年10%の場合
10年           163万円            259万円
20年           265万円            673万円
40年           704万円           4500万円
60年          1800万円          3億400万円
80年          4900万円        20億5000万円
100年      1億3000万円       137億8000万円

100年間で、100万円が1億円以上、100億円以上になってしまうのです。
このことからも現状の経済の根本問題や破局が見えてくるのではないでしょうか。
利子を払うために、金融機関や企業は、それ以上の利益を出さないといけないのです。
そのためには、何をしないといけないでしょう。

★経済を拡大するために
1. まず、「必要なもの」を作ったり、売ったりする。
2. 次は、「あれば便利、快適」というものを作ったり、売ったりする。
3. 次は、「必要がないもの、無駄なもの」を作ったり、売ったりする。
4. 次は、「無い方がいいもの、マイナスのもの」を作ったり、売ったりする。

日本の現状は、この中のどれでしょう。
すでに、無駄なダム、無駄な空港、無駄な道路、施設、リゾートなど、
作る前から無駄が指摘され、作ることで大規模な自然破壊をしたり、
昔ながらの地域経済や商店街を破壊したり、作った後は膨大な赤字を続け、
数年で閉鎖されたり、たたき売られたりしている無駄な

公共事業がたくさんあります。医療でも福祉でも教育でも無駄はいくらでもあります。
賞味期限や車検制度など、ない方がいいことは山ほどあります。

★役所は、予算が増えることで評価される
なぜそんなことが起こるか、知っておいてください。
企業は、売上(収入)を増やすことで評価されますが、
役所は予算(支出)を増やすことで評価されるからなのです。

その一例ですが、大阪府の橋下知事がテレビ会見で、
「朝、出勤する時、公用車に新聞各紙が用意してある。執務室に入ると、同じ新聞各紙が用意してある。こういう無駄を見直しなさいと指示すると、新聞だけで、年間8千万円の節約になった。これは氷山の一角で、日本全国では巨額の無駄があると思う」
と言っていました。
常識では考えられないことですが、これが現実なのです。

官僚、公務員、天下りによって日々行われている無駄は想像を絶するでしょう。
その累計が1000兆円に達し、すでに国民の財産(あなたや私の預貯金や年金)は、
総額1400兆円の大半が使われてしまったのです。
さらに毎年50兆円以上の赤字が続いていますから、このままでは、
10年以内に日本は破産が避けられないでしょう。
そうなれば輸出入が止まり、食べ物も無くなり、生活ができなくなるのです。

★問題の解決には
現状の経済の最も基本である「利子、利益」に根本的な問題があるのです。
このことで、「経済は拡大しなければならない」となり、必然的に無駄が増え、
「豊かな者はより豊かに、貧しい者はより貧しく」なるのです。
この問題は、預けたお金の「利子をゼロかマイナスにする」ことで、ほとんど解決します。
これは、固定資産などに使われている「減価償却」という考え方です。

★地域主権、地域自立、地域の独立
国が地域(国民、住民)の声を聞かずに公共事業を推進し、
その費用を地域(住民)に押し付ける現状は重大な間違いです。
国による公共事業を全面中止し、地域に任せる。
地域(住民)が作りたいものについて地域財政で作る。
その基本として、地域主権、地方税中心にする。
これが地域主権の基本構想です。道州制より高次の経済的な自立が必要です。
現状の経済には、そうした根本的な見直しが必要なのです。

【巻頭言】 新刊を出版しました (2009年4月)

★1年ぶりに新刊を出します。
タイトルは、「コーチング・ワークショップ」です。
実際のコーチングのワークショップ(一泊二日のワークショップ)を、
読む人にも体験できる本をめざしました。
ワークショップは定員30名ほどです。
参加者には大きなショックと感動、気付きと変化があります。
この本で何千人、何万人の方にワークショップを体験してもらえれば、
どんなに素晴らしいだろう、という願いで書きました。
「コーチング」は、新しいコミュニケーションでもあり、生き方発見です。

★これまでの教育とは
従来の教育は、「親が子供を教育する」「大人が子供を教育する」「教師が生徒を教育する」
「会社が社員を教育する」「先輩が後輩を教育する」というものでした。

一見当たり前のようですが、学校教育、社会教育、社員教育、宗教教育、
国家教育という言葉を考えてみてください。
「○○教育」の名前の通り、教育の目的は、教える側の価値観、ルールを押し付けることです。
こうした教育には多くの問題があります。

・画一的な教育は、個性、多様性を失わせる
・評価や比較競争により、格差が広がる
・その結果、敗者は自信を失い、逃避、引きこもり、自殺、犯罪など
・権力や利権を握る人たちは、変化を恐れる。問題解決できない。軌道修正できない

★「コーチング」とは
特にスポーツやオリンピックでは、従来の教育では対応できなくなってきたのです。
そこで、一人ひとりの自主性や気付きを尊重して、個性や可能性を引き出そうという
新たな方法として「コーチング」が生み出されました。
大きな効果を上げ、多くの分野で注目され応用されるようになりました。

★多くの分野で
教育の分野では、不登校、引きこもりなどの問題が多発していますが、
大人の社会でも多くの問題が起こっています。
経済環境、社会環境が厳しくなり、過大なノルマ、一方的な押し付け、
個性や多様性を認めない、自由がない、余裕がない、本音が言えない状況から、
個性が奪われる、自分を見失う、自信喪失、自己嫌悪、逃避行動
(引きこもり、自殺、犯罪)などが多発しています。
これは日本の社会だけではなく、国際的にも、先進国では同じ状況が起こっています。
また地球環境という大きな問題も、本質的には同じ問題だと思われます。
そこで、多くの分野で、「コーチング」が注目され、応用されるようになってきたのです。

★私の気づき、私の体験
1981年、私が交通事故で長い入院中に、
「自分は何のために生まれてきたのだろう」
「自分の生きる役割は何なのだろう」
「どう生きていけばいいのだろう」などの問題を自問していました。
その中で、不思議な「自分との対話」を発見しました。
「もう一人の自分」が現われて、「なぜ?」「どうして?」と問いかけてくるのです。
尋問でもなく、詰問でもなく、質問責めでもなく、ただ「どうして?」「どう思う?」と
聞いてくるのです。それだけで、驚くような気付きや知恵が発見できるのです。
このことを、1990年代に、『転生と地球』や『オーケストラ指揮法』などに書き、
その後、『非対立の生きかた』や『選択可能な未来』などでも紹介しました。
自分なりに、この方法をMMとして紹介しましたので、『地球村』の仲間にはよく知られていると思います。

★単なる手法ではありません
MMは、単なる方法ではありません。生き方につながる重要なものです。
人は、悩みや迷いを持っていますが、その答えは自分の中にあります。
自分の中に答えがあるのに、それがわからないというおかしな状態なのです。
それは、答えを隠しているカバーがあるからです。
カバーをかけて答えを隠しているのも自分です。カバーを外せば、答えが発見できるのです。
だから、発見のことを英語で「ディスカバー」(カバーを外す)と言うのです。
「コーチング」は、私が見つけたMMと全く同じだと思います。
自分や周りの人を気付かせることができます。
単なる方法ではなく、生き方につながります。

私は、このことを多くの人に知ってもらい、周りにも大きな変化を起こしてもらいたいと思います。
そういう思いを込めて、この本には、「コーチング」の方法や技術だけではなく、
より重要な問題(現状の問題点、未来のビジョン、価値観、意識の問題)も書きました。
この本が、多くの方に読んでいただけますよう、よろしくお願いします。

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