地球村通信2009年8月号 巻頭言

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【巻頭言】 できる魔法 できない魔法 (2009年8月)

世の中で成功している人と、そうでない人とは、どう違うのでしょう。
例えば、野球のイチロー選手、水泳の北島康介選手と、ふつうの人とは。
彼らは人並み以上の努力をして、人並み以上の結果を出しました。
それはなぜでしょう。

★自問自答してみよう
「夢を実現したい?」 「したくない?」
多くの人は、「したいけど、できない」と答えるでしょう。
では、夢を実現した人は、どうだったのでしょう。
「やりたい!やれる!やってみよう!」と考えたのでしょう。
しかし、はじめから成功が約束されていたわけではない。
チャレンジする中で成功に近づいて行ったのです。

それは、もともと才能があったから?強い意志があったから?
恵まれた環境があったから?すぐれたコーチがいたから?
そうかもしれない。でもそれは、はじめは誰にもわからなかったはずです。
では、成功しなかった人は?
それは、才能や強い意志がなかったから?運が悪かったから?
そうかもしれない。でもそれも、はじめは誰にもわからなかったことです。

成功した人たちは、夢に向かって努力した。
成功しなかった人たちは、夢に向かって努力しなかった。
それは、はっきりしています。

つまり・・・
★成功した人たちは、
自分に「できる!」という魔法をかけた。「できる!」と信じて、夢の実現にチャレンジした。
周りがなんと言おうと、失敗してもあきらめなかった。

★成功しなかった人たちは、
自分に「できない」という魔法をかけた。「できない」と信じ、努力しなかった。
周りがいくら「できる」と言ってもチャレンジせず、わざと失敗して、「自分にはできない」と信じて、チャンスをつぶし、成功しなかった。

★成功する人は、
[1] 自分に「できる魔法」をかけて、
[2] 「できる」という強い信念をもち、
[3] 信念に基づいて努力をした。

★成功しない人は、
[1] 自分に「できない魔法」をかけて、
[2] 「できない」という強い信念をもち、
[3] 信念に基づいて努力しなかった。

この両者をよく見ると、ほとんど同じです。
違いは、かけた魔法の中身が違うだけです。
「できる魔法」と「できない魔法」。
この違いで、人生は180度、違うものになるのです。

たとえば、私の場合、交通事故で、医者に「社会復帰不能」と宣告されました。
大たい骨の骨頭壊死のため、人工骨頭の手術を宣告されました。
手首の粉砕で、ピアノは弾けないと宣告されました。 
しかし、社会復帰もしましたし、ピアノも弾けるようになりました。
それは、あきらめずに努力したからだと思います。

私は、この経験から、「みんな幸せになれる」「みんなが幸せな社会は実現できる」と確信し、それを伝え、それを実現することを決意しました。
会社を辞め、音楽をやめて、環境や平和の活動をすると言った時、周りは反対しました。
しかし、1人で始めたこの活動は広がり、『地球村』には今たくさんの仲間がいます。

あなたも、過去に、いろんな分かれ道があったと思います。
そして、その選択の積み重ねが、現在の自分なのです。
自分に「できる魔法」をかけたのか、「できない魔法」をかけたのか。
今からでも、人生は変えられるのです。

「できない魔法」から「できる魔法」へ。
人生を変えたい人はワークショップにどうぞ。

(ワークショップのスケジュールはホームページをご覧ください
  ⇒ http://www.chikyumura.org/lecture/schedule

【巻頭言】 新政権に望む (2009年8月)

名古屋市長選、さいたま市長選、千葉市長選、静岡知事選、
東京都議選、奈良市長選で、自民党の6連敗。
歴史的な政権交代の実現が、ほぼ決まりました。

●新政権に求められることは何か。

★何が変わるか、はっきり示すこと
「自民党惨敗、民主党圧勝」「政権交代」は、国民が、自民党政治にうんざりして変化を求めた結果であって、決して民主党に期待しているわけではありません。
というのは、「民主党政治になれば何が変わるか」がわからないからです。
民主党は、「何が変わるか」はっきりわかるマニフェスト(公約)を出すべきです。
「経済を回復させる」「環境を重視する」「○○に努力する」という表現は、自民党だって何度も言ってきました。そういうマンネリの文言を並べてもだめです。
国民に、はっきりと変化がわかるマニフェスト(公約)を示さなければなりません。
目先の対策だけではなく、未来のビジョンを示さなければならないのです。

★これまでの問題点
そのために、まず、これまでの問題点を国民に示すべきです。
[1] 強者(金持ち、大企業)のための政治
その結果、小規模な商店や零細企業が成り立たなくなった

[2] 経済拡大、工業重視、輸出依存
その結果、農業が衰退、食料自給率が先進国で最低という危険な国になった

[3] 中央集権、官僚政治(談合、天下り)
その結果、土建政治、税金のばらまきで、先進国で最大の赤字国になった

★現状の民主党の問題点
明確なマニフェストがない。「こう変わる、こう変える」という方針がない。
自民党が「自動車に助成金、高速道路料金千円」と言えば、民主党は「高速道路料金無料」と言う。
自動車の優遇は、環境に逆行するし、公共交通やフェリー、地元の商店などから客を奪うだけで、景気対策にならない。
目先の対策や、小手先の人気取りも自民党と同じ。

そうではなく、「新政権は、ここが違う!○○に向けてがんばる!」
とビジョンを示すべきです。

★ブータンの奇跡
かつて(1972年)、ブータンの新国王ワンチュク4世(16歳)は、
「戦争、飢餓貧困、環境破壊など、世界のあらゆる不幸の根本原因はGNP(国民総生産)である。国民が求めているのはGNPではなく、GNH(国民総幸福)である。
私は、この国をGNH(国民総幸福)世界一の国にする」と宣言し、国民は狂喜しました。
そして実際にそれを実現し、いまブータンは「GNH世界一」で知られる国となりました。
ブータンは、「老後の暮らしは無料」「医療費は無料」「教育費は無料」を実現し、なおかつ、「食糧、エネルギー、資源の自給自足」を実現しています。
スウェーデン、デンマークなど世界有数の福祉国は、国家の指標をGNPからGNHに変えて、国民が本当に安心できるGNHの国をめざしています。

★明確なマニフェストを
日本もこのように、明確に方針を示すべきです。
政権が変われば、「何が変わるのか」、国民にはっきりと示すこと。
「どんな国になるのか、どんな未来をめざすのか」を示すこと。
例えば、
[1] スウェーデン、デンマーク、ブータンのように、老後を保障する
[2] 農業の復興を最優先課題として、食料の自給自足をめざす
[3] 唯一の被爆国として、平和憲法を堅持し、核廃絶、世界平和を推進する
[4] 土建立国、貿易立国から、自給自足、環境立国へ
[5] 中央集権から地方分権、地方主権へ

これくらい明確な方向を出さないと、国民は納得しません。

★税金の無駄遣いをなくす
[1] 公共事業の全面見直し(全面中止)
[2] 公共事業と財源を、国から地方に移管
[3] 累進課税を重くする(金持ちや大企業への重税)

★食糧の自給自足
[1] 世界的な食糧危機を前に、20年以内に食糧の自給自足をめざす
[2] 減反政策をやめ農業支援。失業者300万人を農業にシフトする(助成金)
[3] 農作物は国産品を奨励、輸入に関税

 本気で取り組めば、以上のことは可能なのです。

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