2009年11月アーカイブ

ノーベル賞委員会、イキなことをしましたね!
ノーベル賞は実績主義ですから、いかに重要な発見でも実用化されて十分な成果を上げるまで受賞はなく、受賞者の多くは高齢者であり、受賞までに亡くなってしまうことも少なくありません。
だから、就任9か月のオバマ大統領の受賞には世界が驚きました。

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【授賞理由(全文)】
ノルウェー・ノーベル賞委員会は、2009年のノーベル平和賞を、国際外交と諸国民の協力関係の強化のため比類なき努力をしたバラク・オバマ大統領に授与することを決定した。
委員会は、核兵器のない世界に向けたオバマ氏のビジョンと働きに特別な重要性があることを認める。

オバマ氏は大統領として、国際政治に新たな環境を生み出した。
国連や他の国際機関の役割を重視した多国間外交が主流の位置を取り戻した。たとえもっとも困難な国際紛争であっても、対話と交渉が解決の手段として選択された。
核兵器のない世界というビジョンは、軍縮と軍備管理の交渉を強力に後押しした。
オバマ氏の先導のおかげで、米国はいま、世界が直面する大きな気候問題に対処する上で、より建設的な役割を果たしている。民主主義と人権はより強固となる。

オバマ氏のように世界の注目をとらえ、人々によりよき将来への希望を与えた人は、ごくまれにしかいない。彼の外交姿勢の基本には、世界を先導する者は、世界の大半の人々が共有できる価値観と心構えを持って臨まねばならないとの観念がある。
108年間にわたって、ノルウェー・ノーベル賞委員会は、まさにこうした国際政策を奨励するよう努めてきており、そうした態度において、オバマ氏はいま、世界の主要なスポークスマンである。
委員会は、「いまこそ、地球規模の課題に地球規模で対応するため、われわれ全員が責任を分かち合うときがきた」とのオバマ氏の訴えを支持する。
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世界の多くの人々は、この受賞を歓迎し、この若きアメリカの大統領に心から拍手を送り、大きな期待を寄せています。
この受賞は、ノーベル賞委員会が述べているように、「オバマ大統領の核廃絶への挑戦の世界全体の応援」なのです。
ノーベル賞授賞式が行われる12月は、国連では核兵器削減について議論され、コペンハーゲン会議(地球温暖化防止会議)では二酸化炭素削減の具体的削減目標について議論されます。この受賞は大きな追い風となるでしょう。


★アメリカが変われば、世界が変わる

考えてみると、ブッシュ前大統領は8年間、何をしたのだろう。

【1】地球温暖化防止から脱退、世界の温暖化対策を8年間妨害した
【2】「9.11」を機にアフガン攻撃、イラク攻撃を始めた
【3】アメリカの「テロへの戦い」により、テロが世界中に広がった
【4】サブプライムローン、リーマンショックで世界経済にダメージを与えた

アメリカの信用は大幅に失墜しました。

それが、オバマ大統領に代わって、まだ9か月。

【1】地球温暖化防止に積極姿勢を示したことで、中国などの姿勢が変わってきた
【2】世界の紛争に対して対話路線を強調。北朝鮮なども姿勢が変わってきた
 (ただし、アフガンについては未解決)
【3】アメリカ国内の経済問題については、まだ結果は出ていない
【4】アメリカへの期待と信頼は、大きく回復した

1人の大統領で、ここまで世界が変わるとは!


★政権が変われば、日本も変わる

思えば、2001年1月ブッシュ大統領が就任した年の4月に小泉政権が始まった。
小泉政権(5年半)とその後の3人(安部、福田、麻生政権)の8年は・・・。

【1】アメリカのアフガン攻撃、イラク攻撃の支援、自衛隊の海外派遣
【2】自由化という名のもとで、「格差の拡大」「貧困層の増大」
【3】郵政の民営化??? あの大騒ぎは一体何だったのだろう
【4】官僚政治、土建政治は変わらず、赤字が膨らむばかり
【5】環境に対してもアメリカに追従、経済優先、環境軽視を続けた
【6】国民は希望を失い、政治に絶望した

アメリカと同じく、不毛の8年でした。

オバマ大統領が就任した今年、日本も9月に政権交代、鳩山政権が誕生。

【1】官僚政治にブレーキ。天下りの凍結
【2】土建政治にブレーキ。ダム計画の中止、凍結
【3】二酸化炭素25%削減を公式に宣言し、世界から大きな注目を浴びる


★いま、変化の年

いま世界は変わりつつあります。日本も変わりつつあります。
しかし、変化は待っていては実現しません。待っていても、変化はやってきません。
変化は、自分がつかみ取るものです。変化は、自分が引き起こすものです。

【巻頭言】  カンボジア視察報告(2)  (2009年11月)

カンボジアの悲劇は「途上国問題」ではなく「先進国問題」なのです。
ぜひ、そのことをよく知って、たくさんの人に知らせてもらいたいと思います。
そんな思いで、各地で「カンボジア視察報告会」をスタートしました。

報告会の前半は、児童や少女の人身売買、性的搾取の実態の報告です。
少女とは10~15歳、児童とは5~10歳です。そんな小さな子供の身に何が起こっていると思いますか。大人たちは、小さな子供に何をするのでしょう。
報告会の後半は、貧しい国の悲劇は、先進国の大量消費にあるという点です。
ここがわからないと、「かわいそう。何かしてあげたい」ということに終わってしまいます。
それでは、問題解決しないのです。その根本原因を知ってもらいたいのです。


★現状
・カンボジアはGDP(1人)年間700ドル、つまり1人1日2ドル
・ほとんどは貧しい農民、食べるのがやっとの生活
・貧しい村で、「生きるために子どもを売る」という悲劇が起きている
・売られた子どもは、売春宿に売られる
・違法な方法(監禁、暴力、暴行)で違法な仕事をさせられる
・ケガや病気(HIV)で死んでしまう子どもも少なくない
・逃げ出したり、捨てられた場合、ストリートチルドレンになる
・物乞いをしたり、犯罪に関わったり、売春することになる
・途上国で、こうした状況が広がり、先進国から買春ツアーも増えている


★原因 は「農地を奪われた」こと
原因は、絶対的な貧困です。生きていくために、子供や少女を売り、
おとなの女性は「出稼ぎ」に出るのです。
(女性の方が多いですが、少年、男性の場合もあります)
では、なぜ、それほど貧しくなってしまったのか。
原因の多くは、貧しい農民が農地を失ったことです。


★なぜ農民が農地を失ったのか
土地のブローカーに安く買われたり、だまし取られています。
字が読めない、だまされてサインさせられたという証言もたくさんあります。
私たちは、「警察に言えばいいではないか、裁判をすればいいではないか」
と思いますが、「取り合ってもらえない。
裁判しても負ける」という答えが返ってきます。
土地を奪われた農民が訴えても、勝ち目はありません。
なぜなら、土地の買収は、途上国政府の政策であり、国があと押しをしているのです。
さらには、先進国のODA(途上国支援)も、その悲劇を加速していく場合が多いのです。

農地を失った農民たちは、
1.肉体労働者になる  2.出稼ぎに出る  3.家族(子供)を売る
しかありません。
もちろん全員が「1」になれるわけはありませんし、「1」になった場合でも、
合理化、機械化で解雇される運命が待っています。
多くの人々は、「3」を選択してしまうことになります。


★根本原因 「私たち先進国の消費」
・貧しい農村に土地のブローカーがやってきて土地を買いあさる
・大資本が土地を買い占め、大農園や大工場を作る
・そこで、コーヒー、カカオ、フルーツ(バナナ、パイナップル、
パパイア、マンゴー)やタバコなど、先進国に輸出するものが生産される。
・途上国政府は、経済拡大のためそれを奨励している。
つまり、私たちがコーヒー、チョコレート、フルーツなど、貧しい国から
の輸入品を大量消費することが、貧困国で起きている悲劇の根本原因なのです。


★私たちができること
事実を知り、根本原因を知ること、知らせること
・買春ツアー、セックスツアーをしない、させない
・途上国からの搾取をやめる。コーヒー、カカオ(チョコ)、タバコ、
熱帯フルーツ(バナナ、パイナップル、マンゴーなど)、エビ(養殖)、などの輸入品を食べないようにする


★現地NGOの児童や少女を救う活動
1.売春宿などの摘発、警察と共に救出 (レスキュー)
2.保護、ケガや病気の治療、リハビリ (リカバリー)
3.学校教育、職業訓練から就職まで (社会復帰支援)
4.心の問題、PTSD、HIVなど (カウンセリング)
5.HIVを発症した人たちのサポート (ターミナルケア、ホスピス)
6.地域、学校ぐるみで防止活動 (啓発教育)


★『地球村』は、支援活動を始めました。募金のご協力をお願いします

1.カンボジアの「子どもシェルター(グッデイセンター)の支援」
(現地のNGOの保護施設)

2.インドの「リカバリー・ケア・センターの支援」
(現地のNGOの医療施設)


<募金先>

通信欄に「カンボジア・インド 人道支援」とお書きください

郵便振替
口座番号:00920-7-105330

加入者名:『地球村』緊急募金

※支援金額、用途などは随時ホームページ上でお知らせします。
  http://www.chikyumura.org/fund-raise/

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