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      <title>『地球村通信』巻頭言</title>
      <link>http://www.chikyumura.org/takagi/kantou/</link>
      <description></description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2012</copyright>
      <lastBuildDate>Sun, 01 Jan 2012 11:47:48 +0900</lastBuildDate>
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      <item>
         <title>【巻頭言】大阪都構想(2012年1月）</title>
         <description><![CDATA[<p>
	昨年１１月、大阪府知事と大阪市市長のダブル選挙がおこなわれ、<br />
	「大阪都構想｣を掲げる橋下氏が圧勝した。「大阪都構想」とはなにか。</p>
<h4>
	★「都構想」のねらい</h4>
<p>
	橋下氏の知事時代の経験で最大の問題点は「大阪の二重行政」だった。<br />
	大阪には政令都市が二つあり（大阪市、堺市）、予算、税金、行政の権限が大阪府とは独立していること。そのため、人の無駄、お金の無駄だけでなく、政策面でも、政令都市（市長）の反対でできないことが多かった。<br />
	その結果、大阪は力が分散して政治、経済が沈下していた。<br />
	東京都のように一元化することで政治経済を効率良くする必要があった。</p>
<h4>
	★ダブル選挙</h4>
<p>
	先月１１月、大阪市長の任期切れで市長選挙が予定されていたが、当初は、現職市長（平松氏）が「立候補しない」と宣言をしていたので、「都構想」の実現をめざす橋下知事は、「都構想」実現のための「大阪維新の会」の事務局長（松井氏）の出馬を発表した。<br />
	そこで、「都構想」に反対する平松氏が出馬宣言。<br />
	現職市長の出馬となると松井氏では勝てないと踏んだ橋下知事は、3カ月の任期を残して知事を辞任、自らが市長選に出馬。知事には松井氏が出馬。<br />
	前代未聞のことだが、橋下知事は、自分が知事を辞任してでも市長に出馬し、松井氏が知事に出馬すると両方勝てる可能性が高い」と踏み、実際に圧勝した。つまり大阪市民、大阪府民は「都構想」を支持したのだ。</p>
<h4>
	★政令都市</h4>
<p>
	政令都市とは、大都市（人口百万人以上）を都道府県から独立させて、都道府県と同等の権利・義務を与えるというもの。国としては、大きな税収のある大都市に自治権を与える代わりに、直接支配したいという本音があるのです。その結果、政令都市は発言力が強くなり、都道府県には厄介な存在となり、大阪などのように「二重行政」の問題が生じる。</p>
<h4>
	★東京都の誕生</h4>
<p>
	東京は、以前は大阪府と同じように、「東京府」の中に「東京市」があった。東京市は東京府の財政の９０％以上を占めるようになり、東京府は財政面でも政策面でも不都合が生じた。その不都合を解消するために、１９４３年（戦時下）、東京府を東京都、東京市（現在の２３区）を特別区として、知事が一括統治することにした。これによって、東京都は現在の姿になった。</p>
<h4>
	★東京の区長　</h4>
<p>
	政令都市をまとめるのは市町だから、政令都市の区長は市長に任命される。<br />
	東京都の特別区（２３区）は市からスタートしたので、区長は区民選挙によって選ばれている。「都構想」でも、区民による選出となるだろう。</p>
<h4>
	★「大阪都構想」のメリット</h4>
<p>
	「都構想」は「二重行政」を解決するためのもので、現在の東京都を見る限り、強力な知事と、区民から選ばれた実力派の区長のもとで、区の特徴を生かした行政が実行されて、うまくいっている。</p>
<h4>
	★今後、予想される問題</h4>
<p>
	「都構想」は、国が直轄していた政令都市を手放すことになり、国の大きな抵抗が予想されるので、実現にはかなり時間がかかるだろう。<br />
	もし「大阪都」が実現し、そのメリットがはっきりすると、大都市横浜（人口370万人）を抱える神奈川県、名古屋（人口230万人）を抱える愛知県、札幌（人口190万人）を抱える北海道などの都構想が浮上する可能性がある。<br />
	だから国は、さまざまな法律論で妨害するだろう。</p>
<p>
	憲法や法律の解釈は、なんとでもできるだろうから、</p>
<ul>
	<li>
		①国が「大阪都構想」を拒否</li>
	<li>
		②橋下市長が、そのことを提訴</li>
	<li>
		③長い裁判になり、大阪の市民も府民もうんざり</li>
	<li>
		④時間がかかれば、大阪の沈下が進む</li>
</ul>
<p>
	などのマイナスの面も予想される。</p>
<h4>
	★「都構想」は地方主権へのかけはし</h4>
<p>
	｢都構想は大阪の問題｣だと思われているかもしれないが、日本の将来に、大きく関わっている。一番には、現状の中央集権の打破の狙いが大きい。<br />
	日本は、「首相公選ではない」「国民選挙がない」など、国民には直接の意志表示する機会がない。その結果、国民は政治に関心が薄い。<br />
	そういう意味では、日本政府は政治のレベルは低いが、国民支配については独裁国家、社会主義国家並みに強力だと言える。<br />
	橋下氏は、そういう現状に対して、すでに関西広域連合を打ち出し、さまざまなチャレンジを始めている。<br />
	道州制はまだまだ意見がまとまっていないが、中央集権は地域主権に移行すべきもので、｢都構想｣はそのスタートとも言える。<br />
	｢都構想｣の実現には、大阪市民、大阪府民、国民の大きな後押しが必要だ。<br />
	「大阪都構想」の成功&rArr;横浜、名古屋などの｢都構想｣の成功<br />
	「中央集権」から「地方主権」へ<br />
	「中央政治」から「市民政治」へ<br />
	大阪の「都構想」は、これからが大いに楽しみなスタートなのです。</p>
]]></description>
         <link>http://www.chikyumura.org/takagi/kantou/2012/004555.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">2012年</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 01 Jan 2012 11:47:48 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>【巻頭言】今年は変化の年(2012年1月）</title>
         <description><![CDATA[<p>
	新年明けましておめでとうございます。<br />
	今年は変化の年です。<br />
	「へえ！どんな変化の年ですか？」と聞くなかれ。<br />
	「あなたが、どんな変化の年にするか」ということなのですから。</p>
<p>
	昨年、あれだけの大惨事があったのにも関わらず、政府も業界も「原発再稼働」、「TPP参加」などに躍起になり、ちっとも市民の方を向こうとしていないし、社会を変えようともしていません。<br />
	もはや、すべての政党が巨大保守党になり下がり、経済優先、お金のことばかり議論しているように見えます。</p>
<h4>
	★市民よ、立ち上がれ</h4>
<p>
	昨年は、エジプト、リビア、シリアなど独裁政権が市民の決起により倒されるという出来事が相次ぎました。これら、以前では考えられなかったことが進んでいるのは、ツイッター、facebookの普及で、市民が事実を知り、つながり、デモ行進などの意志表示ができるようになったからだ。</p>
<p>
	日本ほどコンピュータが普及していない国々で、市民が立ち上がっているのを見るにつけ、日本も、もっともっと市民のパワーアップが必要です。</p>
<h4>
	★まずは国民投票の実現を</h4>
<p>
	多くの国では、国のトップ（大統領、首相）は国民が選び、重要な問題は、国民が投票で決めています。<br />
	だから国民は政治に関心を持ち、意志表示をします。<br />
	日本にはこうした直接選挙がないため、「どうせ政治は変わらない、社会は変わらない」と、市民が政治に失望し無関心になっています。</p>
<p>
	それがまた政治の質の低下、政治家のレベルダウンを生むという悪循環。<br />
	「原発」や「TPP」など国民にとっての重要課題は、国民が直接意思表示をする仕組みが必要です。<br />
	そのために、現在、「国民投票」の実現に向けて市民活動がスタートしています。<br />
	ぜひ、署名や賛同によるご協力をお願いします。<a href="http://kokumintohyo.com">http://kokumintohyo.com</a></p>
<p>
	また、その前哨戦として、原発について「東京都民投票」と「大阪市民投票」の署名がおこなわれています。<br />
	これは、原発に「反対」か「賛成」かに関わらず、「大事なことは市民、都民が選挙で決めよう」というものです。<br />
	私も呼びかけ人になり、『地球村』として積極的に推進しています。<br />
	東京都在住の方、大阪市在住の方は、ぜひ署名にご協力をお願いします。<br />
	まずは、署名を集める「受任者」となって、自分、家族、知人など10人以上の署名を集めることをお願いします。</p>
<p>
	<a href="http://kokumintohyo.com/branch/">http://kokumintohyo.com/branch/</a></p>
<h4>
	★地域『地球村』の復活を</h4>
<p>
	10年前には、全国に地域『地球村』が100～200ありました。<br />
	地域『地球村』とは、『地球村』の会員が地域でグループを立ち上げ、地域活動をする、というものです。1995年くらいから各地に誕生し、ピークでは200カ所に広がりました。特に2002年のヨハネスブルグ環境サミットに向けて活動が盛り上がり、地域でも全国的にも具体的な成果をあげました。</p>
<p>
	その後、一部で問題もあり（ビジネス、宗教、あやしい環境グッズの販売）、事務局としていろいろ対策をしましたがうまくいかず、苦渋の選択として、地域で『地球村』の名称を使うことをやめてもらうことしました。<br />
	それ以降、名称変更して活動が続いている地域もありますが、多くの地域では活動が衰退しました。</p>
<p>
	しかし、社会を変えるために、再び地域『地球村』の復活を呼び掛けたいと思います。上記のような問題が生じないようにルール作りをした上で、今年の総会で具体的にスタートを呼び掛けようと思います。<br />
	ぜひ、地域『地球村』の再開のご協力、ご準備をお願いします。</p>
<h4>
	★仲間を増やすために</h4>
<p>
	地域の仲間を増やすことに最も効果的なのは、講演会の主催です。<br />
	講演会の主催は、熱い思いの人と、その人を支える熱い仲間がいれば実現できます。仲間が10名なら100名の講演会が、20名なら200名の講演会が、30名なら300名の講演会ができます。ぜひ、チャレンジしてください。</p>
<h4>
	★活動を活発にするために</h4>
<p>
	地域の活動は、パワフルな方が多いほどうまくいきますが、パワフルな方を増やすにはWS（ワークショップ）が効果的です。<br />
	WSは定員30名ですから、講演会よりもかんたんかもしれません。<br />
	これまでの経験では、地域で参加希望者が20名いれば、あとは近隣や遠方からの参加で定員いっぱいになります。ぜひ、有志で主催してください。</p>
<h4>
	★冊子『地球村紀行　世界でいちばん幸せな国　ブータン』発売！</h4>
<p>
	昨年9月に、『地球村』として初めて<a href="http://www.chikyumura.org/bureau/2011/10/04112752.html">ブータン・ツアー</a>をしました。<br />
	ブータンは世界で初めてGNH（国民総幸福）を宣言した国として有名です。<br />
	国民の9割が農民で、食糧、資源、エネルギーが自給自足、医療費無料、教育費無料、老後の不安がない、というのですから、「国民の97%が幸せと答えた」ということも納得できます。</p>
<p>
	「それを実際に見てみよう、体験してみよう」という15人のツアーでしたが、予想以上のショックと感動を体験しました。<br />
	参加者全員の思いの詰まった冊子を昨年の暮れ、出版することができました。<br />
	ぜひ、お読みください。</p>
<p>
	<strong><span style="font-size:120%;">『地球村紀行 世界でいちばん幸せな国 ブータン』</span></strong><br />
	<a href="http://www.chikyumura.org/about/publication/">http://www.chikyumura.org/about/publication/</a></p>
]]></description>
         <link>http://www.chikyumura.org/takagi/kantou/2012/004553.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">2012年</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 01 Jan 2012 11:34:06 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>【巻頭言】ＧＮＰとＧＮＨ（２）(2011年12月）</title>
         <description><![CDATA[<h4>
	★日本のGNPは500兆円</h4>
<p>
	日本のお金の発行総額（50兆円）の10倍！<br />
	これはどういうことでしょう？</p>
<p>
	<strong>・GNPの仕組みを説明します<br />
	</strong></p>
<p>
	①あなたが何か買えば、その金額は商店の売上（GNP）としてカウントされ、</p>
<p>
	②商店がそのお金で商品を仕入れれば、それもGNPとしてカウントされ、</p>
<p>
	③仕入元がそのお金で元売りから仕入れれば、GNPとしてカウントされ、</p>
<p>
	④元売りがそのお金で工場から仕入れれば、それもGNPとしてカウントされ、</p>
<p>
	⑤工場がそのお金で海外から原料を輸入すれば、GNPとしてカウントされる。</p>
<p>
	&nbsp;</p>
<p>
	このように、GNPは売上の合計だから、お金が動くと何度でもカウントされGNPは増えていく。その結果、日本のGNPは500兆円に達しました。</p>
<p>
	日本のお金の発行総額は50兆円だから、お金は1年で10回使われたことになります。もう1回使えばGNPは550兆円、もう1回使えばGNPは600兆円。</p>
<p>
	お金は使えば使うほどGNPは増えるのです。</p>
<p>
	無駄なことでもお金を使えばGNPは上がるので、日本では無駄な道路、無駄なダムなど無駄な公共事業が続いているのです。</p>
<p>
	<br />
	「なぜ？」<br />
	&nbsp;</p>
<p>
	政治家や官僚は大きな予算を確保すること、大きなお金を動かすことが実績につながり、企業は大きな公共事業を受注することが大きな利益になるからです。</p>
<p>
	政、財、官はこうしてGNPを増やし続けてきたのです。</p>
<p>
	&nbsp;</p>
<h4>
	★国民の貯蓄は1400兆円</h4>
<p>
	これはどういうことでしょう？</p>
<p>
	<strong>・貯蓄の仕組みを説明します<br />
	</strong></p>
<p>
	①あなたがお金をためて銀行に持っていき貯金する</p>
<p>
	②銀行は、そのお金を国や企業に貸す</p>
<p>
	③そのお金で国は公共事業、企業は設備投資や生産に使う</p>
<p>
	④その金は国や企業を通して、またあなたに支払われる</p>
<p>
	⑤あなたは、また貯金をする</p>
<p>
	このように、お金はただ世の中を回っているだけなのに、貯金の数字は増えていくのですが、実際のお金は増えませんし、金庫にも残っていないのです。</p>
<p>
	この結果、貯蓄総額は1400兆円にも達してしまったのですが、お金自体は50兆円（28分の1）１しかないので、みんなが一斉に貯金をおろしに行けば返してもらえないし、みんなが一斉に保険金や年金をもらいに行っても受け取ることはできないのです。</p>
<p>
	お金とは、そういう仕組みだったのです。</p>
<p>
	どう思いましたか。</p>
<p>
	<strong>★日本の財政赤字、累積1000兆円（一人平均800万円）<br />
	</strong></p>
<p>
	これはどういうことでしょう？</p>
<p>
	<strong>・国家赤字について説明します</strong></p>
<p>
	先ほどの貯蓄について、②「銀行は、そのお金を国や企業に貸す」のあと、<br />
	国は一定期間後、「利子を付けてお金を銀行に返さなければならない」のです。</p>
<p>
	高度成長時代は、公共事業をすれば地域が活性化して景気が上がり税収が増えたので、国は「利子を付けてお金を銀行に返す」ことができたのですが、</p>
<p>
	1980年台、経済成長期が終わると、公共事業をしても景気は上がらず税収が減り、利子どころか借金（元金）が返せなくなったのです。</p>
<p>
	景気を上げるためにさらに公共事業（道路、ダム、開発）をやっても景気は上がらず借金が増えるだけ。</p>
<p>
	その繰り返しで借金が1000兆円にも達してしまったのです。</p>
<p>
	国民の貯蓄1400兆円（一人平均1100万円）、国家の赤字1000兆円（800万円）ということは、国民の貯蓄の７０％が国によって使われてしまったのです。</p>
<p>
	それだけではありません。近年、国家予算が税金よりも大きく、毎年50兆円の赤字が増えているのです。</p>
<p>
	このままで進むと、あと10年で国家は破産してしまうのです。</p>
<p>
	現在、ギリシャ危機、イタリア危機など世界的な問題となっていますが、ギリシャの赤字は30兆円、イタリアの赤字は130兆円。</p>
<p>
	日本の赤字1000兆円と比べたらはるかに小さいのですが、ギリシャ、イタリアは外国（フランス、ドイツなど）からの借金なのに対し、日本は国民からの借金なので破綻を先延ばしにしているのです。</p>
<h4>
	●どうすればいいのか。</h4>
<p>
	貯金や保険金は解約して、自分の責任で運用すること。</p>
<p>
	土地を買って、家庭菜園、市民農園を始めることをおすすめします。</p>
<p>
	気心の分かった人たちといっしょにエコビレッジ（地球村）を作ることが将来の安心につながるのではないだろうか。</p>
]]></description>
         <link>http://www.chikyumura.org/takagi/kantou/2011/004508.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">2011年</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 01 Dec 2011 10:47:30 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>【巻頭言】ブータンツアー（３）(2011年12月）</title>
         <description><![CDATA[<h4>
	★医療は無料</h4>
<p>
	首都ティンプーの国立病院を訪問しました。</p>
<p>
	ブータンでただ一つの国立病院です。</p>
<p>
	立派な建物に、たくさんの人々が来院していました。</p>
<p>
	日本から来ている医師（小児科女医の石沢さん）にお話を伺いました。</p>
<p>
	この病院には医師は60名くらいいるそうですが、世界各国からボランティアで来ているそうで、日本からは石沢さん一人だけ。</p>
<p>
	厚生省をやめて今年からボランティアで来たそうです。医療費が無料なので、患者は多く、仕事は忙しく、大変だそうですが、とてもいきいきと活躍していました。</p>
<p>
	この国立病院でさえも、医薬品も医療設備も、医師も技術も不足しているそうです。</p>
<p>
	田舎には大きな病院はなく、小さな診療所がある程度で、ブータン全体として医師は絶対的に不足していて、国民に対する医師の比率は日本の１０分の1以下だそうです。</p>
<p>
	田舎では民間療法がほとんどだそうです。</p>
<p>
	この病院でも、本人の希望で西洋医療も、伝統医療も、どちらでも受けられるそうです。</p>
<p>
	貧しい国、ブータンで医療無料はすごいと思いながら、最後に、</p>
<p>
	「外国人や観光客も無料ですか」と聞くと、なんと！</p>
<p>
	「もちろん無料です。会計窓口がありませんから」と笑顔で答えが返ってきた。</p>
<h4>
	★教育も無料</h4>
<p>
	首都ティンプーで小学校を訪れた。</p>
<p>
	さすが都会。親が車で送ってくる子もいたし、マイクロバスで集団登校の子もいた。</p>
<p>
	校門で先生が子どもたちを迎えているのも、日本の都会と同じ。</p>
<p>
	私たちも許可をもらって校庭へ。朝礼までの時間、校庭で子供たちと触れ合う。英語で話しかけたり、写真を撮ったり。</p>
<p>
	朝礼が始まると700人の子どもたちが「前へならへ！」・・・なつかしい！</p>
<p>
	そして、最初に全員で歌を歌う。校歌と仏教のお祈りの歌だそうです。</p>
<p>
	こうして毎日、仏教の教えを声に出して歌うのは、心にいい影響をもたらすだろうと思った。</p>
<p>
	朝礼では、校長先生の話、海外からのお客様の話があった。</p>
<p>
	朝礼のあと授業が始まるまで、ホームルームのような時間があった。</p>
<p>
	私たちは、6年生の教室の入り口で子供たちと話をした。</p>
<p>
	驚くほどしっかりしていた。</p>
<p>
	クラスのリーダーの女の子たち数名と話したが、自由に英語を話し、将来は、医者になりたい、教師になりたい、海外で学びたい、帰国すれば政治家になりたいなど、驚くほどはっきりと意見を述べた。</p>
<p>
	私たちの中に農学部の大学生がいて、「大学で農業を学んでいる」というと、ちょっと不思議そうな顔をしていた。たぶん、彼らには農業は当たり前のことで、掃除や、洗濯や、お料理や、子育てを大学で学ぶ、というのと同じような不思議な感覚なんだろう。</p>
<p>
	そういえば、私も子供の頃、大学の家政科って不思議な気がしたっけ。</p>
<p>
	この子らはきっと、大学に進み、海外に留学し、帰国すると首都や都会で社会のリーダーになっていくのだろう。</p>
<p>
	彼らを見ていて、民宿させたいただいた家での会話を思い出しました。</p>
<p>
	「5人の子どもたちは、みんな都会に出て学校に通っています」</p>
<p>
	不安になったので、聞いてみた。</p>
<p>
	「学校を卒業すると、ここに帰ってくるのですか」</p>
<p>
	「いいえ、子供たちにこんな苦労はさせたくない。だから学校に通わせている。<br />
	学校を出たら、都会でしっかりと働いてもらいたい」</p>
<p>
	「では、農業はだれが継ぐのですか」</p>
<p>
	「私たちが年を取って働けなくなったら、都会に行きたい」</p>
<p>
	驚いて、「では、農業は、どうなるのですか」と聞くと、</p>
<p>
	答えは無かった。</p>
<p>
	教育費無料の結果、多くの子どもたちが教育を受け都会で仕事を始め農業の担い手が減ると、どうなるのだろう。</p>
<p>
	「ブータンは国民の90%が農民。食糧は自給自足」</p>
<p>
	この根幹が危なくなるのではないだろうか。</p>
<p>
	ブータンの医療費、教育費が無料であることは、まだ病院が少ないこと、学校が少ないことで成り立っているのではないだろうか。</p>
<p>
	食糧の自給自足も農民が多いから成り立っていると思う。</p>
<p>
	エネルギーの自給自足も、農業が主体だから成り立っていると思う。</p>
<p>
	これから、大学進学率が上がり、都会で働く人が増え、電気製品、自動車が増え、消費が増え、開発が進むには、お金が必要になる。</p>
<p>
	そのためには、国内の開発を進めなければならないし、輸入、輸出も増やさなければならない。</p>
<p>
	日本が60年歩んできた道以外の道を、進むことができるだろうか。</p>
<h4>
	★『世界で一番しあわせな国　ブータン』を今月発刊します！</h4>
<p>
	今回のツアーを、読みやすい小冊子(250円)にまとめました。</p>
<p>
	ブータンの感動、リアルな今、そして、日本が変わるために必要なことをじっくりと書きました。</p>
<p>
	ツアー参加者の投稿と協力により完成しました。</p>
<p>
	予約受付中です</p>
<p>
	<a href="http://bit.ly/rr3bJ6">http://bit.ly/rr3bJ6</a></p>
]]></description>
         <link>http://www.chikyumura.org/takagi/kantou/2011/004510.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">2011年</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 01 Dec 2011 10:47:01 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>【巻頭言】GNPとGNH（１）（2011年11月）</title>
         <description><![CDATA[<p>
	ブータンに行った機会に、あらためてGNP（国民総生産）、GNH（国民総幸福）について。一度で書ききれないのでシリーズにします。</p>
<p>
	「GNPが上がった」と聞くと喜んだり、「GNPが下がった」と聞くとがっかりしたり、していませんか。しかし、本当は・・・</p>
<p>
	GNPは、ものが売れれば売れるほど上がるのです。</p>
<p>
	お金は一定ですから、GNPが上がれば、企業のお金が増え、市民のお金が減ります。それは決して嬉しいことではないはずです。</p>
<p>
	GNPについて、誕生、成長、晩年についてお話します。</p>
<h4>
	★「GNPゼロ」の社会</h4>
<p>
	原始的な社会や自然の中で暮らす人々は、お金を必要としないからGNPゼロです。</p>
<p>
	お金でものを売ったり買ったりしない社会もGNPゼロです。自分ひとりで自給自足しなくても、村中で、分け合ったり、譲り合ったりして全体として自給自足していればGNPゼロです。</p>
<p>
	村の外から、何かを手に入れても、村の外に何かを持ち出しても、お金のやり取りがなければGNPゼロです。</p>
<p>
	こういう社会は、貧富の差が生まれず、信頼と協力で成り立っているのでとても安心で安定しています。</p>
<p>
	100年ほど前の日本の田舎や、現在のブータンの田舎も、こんな感じです。</p>
<h4>
	★GNPの誕生</h4>
<p>
	GNPゼロの社会に、外からお金で売買される製品が持ち込まれる。</p>
<p>
	それを手に入れるためには、「お金」が必要だと教えられる。</p>
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	お金の意味さえわからない人たちは、まずは、何かを売ってお金を手に入れることを教えられる。</p>
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	そこで、農作物や牛や土地を売ることでお金を手に入れる。</p>
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	そのお金で、外から製品を買う。</p>
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	珍しいから、みんながそれを見に来る。そのうち、みんなもそれがほしくなる。</p>
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	そのためには「お金」を手に入れなければならない。</p>
<p>
	農作物、家畜、土地を売り始める。売り手が多くなると、値段が下がり、お金が手に入りにくくなる。</p>
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	そのために、ますますたくさんのものを売らなければならなくなる。</p>
<p>
	こうしてマネーゲームが始まります。さあ、どうなっていくでしょう。</p>
<h4>
	★GNPの拡大</h4>
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	いろんなものが売られ、いろんなものが入ってくる。</p>
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	お金が動くことでGNPが上がります。</p>
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	いままでは必要なものを必要なだけ作って暮らしていたのに、お金を手に入れるために、余分に作る、たくさん作る、要らないものを作る、ということが始まります。</p>
<p>
	そのために余分に働き、余分に作るようになります。</p>
<p>
	これまでは分け合ったり、譲り合ったりしていたけれど、人より多くのお金を手に入れるためには、「協力すれば損、出し抜いた方が得」という考え方になってきます。</p>
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	「お金は心を貧しくする」ということは、ここから始まります。</p>
<p>
	以前は分け合い、助け合っていたのに、お互いがライバルになり、競争したり、奪い合ったりするようになります。</p>
<p>
	GNPが増える一方で、貧富の差が開いていきます。</p>
<h4>
	★マネーゲームは際限なし</h4>
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	マネーゲームはお金の奪い合いだから、無くなればゲームセットのはずだが、「借金」を発明することでゲームは際限なく続くようになる。</p>
<p>
	借金もGNPに加えられるから、お金は増えないのにGNPは増える。</p>
<p>
	さらに、「利子」を発明することで、お金は増えないのにGNPは増える。</p>
<p>
	お金はお金を生み、勝ち組はますます有利になる。</p>
<p>
	お金は、借金などの仕組みで、ダブって何度も貸し出されることで、お金の量よりもGNPが大きくなる。</p>
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	お金のない人は、どこかからお金を借りないと生きられなくなる。</p>
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	どこから借りるのか。</p>
<p>
	実は、お金はどこかで誰かが印刷しているだけなのに、その仕組みをほとんどの人は知らない。</p>
<p>
	そのことで、勝ち組に都合がいいように、お金は増えたり減ったりしている。</p>
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	★こんなこと、知ってる？</h4>
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	現在の日本は、お金の発行総額は50兆円。</p>
<p>
	日本のGNPは500兆円だから、お金の総額よりも10倍も大きい。</p>
<p>
	これは、どういうことでしょう。</p>
<p>
	そして、日本の国民のお金（預貯金、年金、保険金も含めて）の総額は1400兆円。（総額を人口で割り算すると、1人当り約1100万円）</p>
<p>
	これは、どういうことでしょう。</p>
<p>
	おまけに、その預貯金1400兆円の大部分、1000兆円はすでに国や地方（自治体）が使い込みをして、無くなってしまっているのです。</p>
<p>
	これは、どういうことでしょう。</p>
<p style="text-align: right; ">
	（つづく）</p>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">2011年</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 01 Nov 2011 17:34:15 +0900</pubDate>
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